そして・・・
ついにごまかしが効かないくらいになっちゃったんだよね。
投げるどころか、バットを振ることもできなくなっちゃってさ。
わかりにくいかも知れないけど、右投げの動きと右打ちの動きってけっこう似てるんだよね。
右肘の使い方はまったく同じ。
だから投げれなくなったら振れなくなった。

そこで俺は一旦右打ちは諦めて、左打ちに挑戦したんだ。
左打ちなら右肘に負担かからないからね。
昔から遊び程度で左打ちとかはやってたけど、実際やってみると大変だった。
とにかく変化球中心の組み立てだったわけです。
中学生で身体も小さいうちから変化球を多投したのが祟ったのか。
右肘を何度か痛めました。
ケガには注意してたんだけどね。
性格上無理しちゃうんだわ。

でもなんとかごまかしごまかしやってきたわけです。
やっぱりピッチャーって大事なポジションだし、3年が少ないうちの代ではそう簡単には抜けられなかったから。


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困難1「目の慣れ」
やっぱり右打ちと左打ちじゃ目の使い方もまったく逆だし、慣れるまでに時間がかかった。
高低は見分けられても、内外の見極めには時間がかかった。
これは経験を積むのが大事。

困難2「パワー不足」
フォームの問題でもあるけど、完全なるパワー不足に悩まされました。
左打ちに変えたことで力を伝える"おっつけ"が右手から左手になったわけです。
つまり、利き手ではなくなったことでパワーが不足してしまった。

困難3「よけられない」
もう感覚をまったく逆にしなきゃいけないんですよ。
つまり、インコースに厳しい球が来た場合に右打者なら左肩を右にひねって避けます。
これとまったく同じことを左打席でやってしまうとボールに正対してしまい、とても危険な避け方になってしまうのです。
これはとっさの動きであるために慣れるまで相当の時間を要しました。

困難4「インコースが打てない」
これは私だけかも知れませんが右打ちでは得意だったインコースは左打ちでは苦手になりました。
この原因としてはいろいろ考えられますが、一番の理由は当てに行くことに集中してしまうためにヘッドが下がることだと思います。
やはり慣れない打ち方で空振りをしたくないという意識から当てに行ってしまいます。
逆に言えばアウトコースの球は当てるだけでヒットになります。


とまあ、数々の困難があったわけですが、高校では左打ちにすることで右肘を休めることができ、今ではちゃんと投げれるようになりました。
そしてもちろん右打ちも復活しまして、両打ちという形になったわけです。
高校で完全に左打ちを突き通したことが私の左打ちを大きく成長させました。

今では草野球で相手ピッチャーによって、もしくは自分の気分によって左右を打ち分けられるようになって、野球がとっても楽しいです。
まさに"災い転じて福と成す"ですね。

右肘をケガした時は野球をやめるという選択肢もあったんですが・・・

やっぱり野球はやめられないです。


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(6月4日 11時10分 更新)

中学時代の話です。
私はピッチャーをやっていました。
しかし、球速がなかったので変化球に頼ったピッチングが中心。
頼ったって言ったらちょっと聞こえが悪いな。
「変化球を駆使した」と言っときましょう。
2008年キャンプ終了!!