〈 1 〉 第18F種新聞通信許可  平成15年10月6日()発行   中 京 新 聞   真剣味地方部 Fサイト No38 
     

  
   おめでとう享栄高校!(愛知県1位)−決勝戦・東邦下す−
 
     −試合巧者の東邦を3-2接戦で勝利する!−
来春センバツがかかった愛知県大会は享栄高校が決勝戦で東邦を破り見事優勝した。
これで来月から始まる東海大会において、愛知県第1位として出場することも決定した。
享栄OBマサさんからのお話しによれば先取点は東邦が1点取り、その後は享栄が追いつき放され追いつき
そして逆転するという接戦であった。
東邦も最終回一死1・3塁というチャンスを作ったが享栄が見事抑えた。
享栄が東海大会において見事優勝しセンバツに出場する事を祈っている。
                                    −Fujio編集委員−
      

−享栄OB・酒屋のマサさん寄稿−

享栄は夏に名電に屈辱のコールド負けをして新たなるスタートをすることになったわけですが、夏のレギュラーで残ったのが上甲一人と新チームも不安されました。
案の定地区大会では中京に完敗し県大会も下馬評も低く初戦突破すら心配でした。

しかし初戦の弥富戦で延長15回の死闘を見事勝利!何度もサヨナラのピンチを乗り越えて勝ち取った勝利は選手を一段と自信をつけたと思います。
なんといっても不安だった投手陣が見違えるほどよくなり、特に上甲は三回戦以降全て完投勝と尻上がりに調子をあげてたくましくなりました。

決勝の東邦相手に二失点も自信になると思います。
ただ今大会は組み合わせに多少恵まれた感もあり、準決勝の相手星城は享栄と同タイプで運良く勝利できましたが、これがもし春日丘や苦手の中京が出てきたら負けてたかもしれません。
そして決勝もすでに東海大会が決まってからの勝利だけに本当の強さはまだないと思ってます。
しかし優勝という結果が出たということで県大会前に比べるとかなり成長した思います。
東海大会では県大会でしてきたように粘り強い野球を身上に優勝目指して頑張って欲しいです。

最後に今大会はベスト4に全て名古屋地区が独占して他の地区が元気がなかったように思いました。
期待の豊川の初戦敗退を初めとする三河勢の不振と地区1位の大府、愛知啓成も名電、東邦にそれぞれコールド負け。
そして愛産大工が西三河1位の豊田西を破るなど久しぶりに名古屋地区の強さを感じました。
あと僕が観戦した中では弥富と天白と安城の頑張りが印象に残りました。
特に初戦で負けましたが弥富の末吉はかなりのスピードがあり享栄も三振の山にとられました。夏に大バケの期待大です。
だらだらと書きましたが僕の今大会の総評はこんなとこです。


              −中京大中京を熱烈応援する大御所・ガクさん寄稿−

中京敗北で我々友の会のメンバーも寂しい秋を送っている。そんな中で県大会は4日に終了、結果は我々にとってさらに衝撃的だった。東海大会出場校は中京以外の私学4強、しかも名古屋決勝トーナメントで中京が快勝した享栄がすこぶる底力を発揮して見事優勝。大会前の予想で享栄を1位に推した人は少なかったと思う。中京よりも下だったかもしれない。しかし勝ち進むにつれてどんどん強く安定し、最後はこの大会絶好調と、例年の新チーム作りのNO.1ともいわれる東邦を接戦で見事にねじ伏せてしまった。あらためて享栄の勝利に掛けるひたむきさ、そして強さに感服した。

 
享栄の初戦は大熱戦だった。相手は弥富、侮れない相手、その頃私は中京が勝ち進んで当たるとすればこの2校の勝者、しかし夏の予選で振るわなかった享栄よりも弥富に注目していたことは正直事実である。実際は延長15回の大熱戦で享栄が辛くも逃げ切っている。中京が敗れ、豊川も、豊田大谷も一勝もできずに消えた。享栄も爆発的な強さはない。これではもしや大混乱に? これがその頃の気持ちだった。しかし名電、東邦が磐石、憎らしいほど安定している。ベスト4になった時、私の予想は優勝東邦、2位星城、3位名電、4位享栄だった。いかにも中京以外の試合を観ていない私の安易な予想であることがお分かりだと思う。中京敗北後、私は準決勝の東邦vs名電を観たがこの試合に限っては東邦がはるかに強くうまく感じた。享栄は星城に勝てないと読んでいたが、享栄がじわじわ加点して見事完封した情報を知るに「まさか!」と思い、同時に「もしや享栄では...」と思えてきた。東邦は実力十分だが、この大会の強さという点では享栄という感じが増してきていた。「優勝するチームの匂い」とても言おうか、昨夏の東邦、一昨年夏の弥富、同年秋の中京のように、当初の予想は低くても大会に入ってから鉄壁の強さを出したチーム、強さとはコールド勝ちを重ねる強さと競り合いに負けない強さがあると思うが、これらのチームと同様に今回の享栄は「負けない野球」をしているチームに思えた。
 
失礼ながら私は享栄のナインを全然知らない。上甲選手といういいピッチャーがいることだけしか知らない。誰が打ってどう点をとるのが現チームのセオリーなのかそういうことも知らない。だからスコアを見ただけの非常に主観的な意見になってしまうが、最後まであきらめない、というか全イニングを十分に活用した野球ができていると思った。初戦はサヨナラのピンチを何度も凌ぎ、決勝では終盤できれいに逆転している。以前書いた、現中京が劣勢になるとどうしても終盤に淡白な攻撃になるということとは違い、1イニング必勝で緊張よく戦っているようだ。東邦戦の最後は一死一三塁の大ピンチだったと聞くが、それを連続三振にしとめてしまうのも、現享栄野球のタフさが窺える。東邦から見ればこの逆転チャンスは「お約束」のようなものだったろうが、その打っちゃりをさせなかった点は素晴らしい。
 
享栄OBであるマサさんの総評を読ませていただくと、本当の強さはまだこれからだとご謙遜されているが、たしかに上記の理由から私では細かい戦力分析は何も言えない。しかしこういうタフなチームは強いと思いますよ。甲子園を目指す上では何度も修羅場をくぐる必要がある。東海大会へは1位選出であるから最低2勝、目標3勝すなわち優勝が必要となる。この3勝は思いのほか重い3つ、決して楽には勝たせてはくれない。しかし、今年の享栄はゲームセットまで猛攻、堅守のエンジンを全く止めないだろう。苦戦をしても最後には軍配が享栄に上がる、器の大きいチーム、そんな予感もする。大会まで一ヶ月間、万全の体制で迎えて東海大会を制してほしいと思う。
 
さて、この強豪享栄を迎え撃つべく中京も始動している。だが今は苦難の時期かもしれない。たとえ練習試合でもファンであれば負ける中京を見るのはつらいものである。しかし負けても我々は中京が来年に向けてじっくりと強さを養っていると思いたい。いやきっとそうだろう。私学4強、今回は結果的に中京が遅れをとってしまったが、決して中京が弱いからではない。県覇者の享栄に勝ったことはたいしたことだと思う。東邦にも名電にも互角に戦えるはず。そういう自信を失わず、幸い3強に比べて多くの時間がある。この期間でいろいろやってほしい。中京大も神宮目指してがんばっている。好敵手の3強はセンバツを目指してがんばる。これらを刺激に中京もがんばってほしい!来春の県大会で復活を見せ付けて、夏の本番で見事打倒3強を果たしてほしい。願う。


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