JUDO to 柔道

JUDO to 柔道 とは
「JUDO」「柔道」の間にある「to」。toには多くの意味があります。
それを感じられるページを目指します


※このページは、管理人自身が思いのまま書き込んでいるページです。
 草加市柔道会の内容とは、一切関係ありません


Vol.14 IJFルール変更

2018年1月1日より国際大会で適応されるルールに関する説明和訳が全日本柔道連盟の
HPに公開されています。
http://www.judo.or.jp/p/43488

少年柔道のルールとは違いますが、世界(IJF)のルール変更を理解することはとても大切なことですね。

                                    2017年11月16日  管理人


Vol.13 試合会場で思うこと

ひさびさの更新となります。

最近試合に行くとよく思うことがあります。
それは子供たちは何のために柔道をしているのか?と思うこと。

柔道を始めたきっかけは人それぞれ。

オリンピックを見てカッコイイと思ったから。

兄弟がやっていたから。お父さん、お母さんに勧められて。


子供たちが柔道をやるためには、親御さんをはじめ周りの方々の協力なくしては出来ません。

しかし、やっているのは子供たち。

親御さんは


あまりにも気持ちが入り過ぎてはいませんか?

子供にプレッシャーをかけ過ぎてはいませんか?

やっているのは子供たち。

彼ら彼女らは一生懸命頑張ってます。

確かに勝てば嬉しい、負ければ悔しい。

しかし、組まない、急ぎ過ぎて技が決まらない、掛け逃げになってしまう

結果、一本が取れない。指導を取られて負ける。

泣いてしまう、ふてくされて挨拶もしっかり出来ない

また子供だけではなく、親御さんが悔しがり過ぎたり、必要以上に声を荒げたり、相手選手の事を悪く言ったりすることはありませんか?

それは間違いです。


もっと先を見て、ひとつひとつ成長を見てあげませんか?

その気持ちは必ず子供たちに伝わり、より一層いきいきと柔道が出来ると思います。

誰のために?なぜ柔道をやっているのか?もう一度冷静になって考えてください。

それが子供たちの為だと思います。
                                    2017年3月8日  管理人



Vol.12 柔道 大切なこと

日本大学柔道部監督 金野潤先生のコメントをご紹介致します。
掲載にあたり、金野先生ご本人の許諾をいただきました。是非最後までお読みください。
以下、本文です。

長い目でみる

大学1年時、東京学生の団体戦での私の成績は1勝1分3敗。
負けの内訳は、送襟締での1敗と大外返しの2敗だった。
特に東海大との決勝戦で先鋒の私は、ただひたすらに大外刈だけをしかけ、見事に返されて一本負けを喫しチームも敗戦した。
一日のうちに二回も大外返で一本負けしてしまったのだ。試合後、意気消沈しながら監督に挨拶にいくと、でっかい手で頭を撫でられ、「それでいんだ!弱いお前がしっかりした大外かければ返される!いまのままでいけ」と笑顔で褒められた。
怒られると思っていた私は拍子抜けしたが「よし!積極的にいっていいんだ!自分で考えて柔道していいんだ!」と自信を持つ事ができた。
私はその後も大した競技成績は残せなかったが、その時の監督の言葉や表情で長く柔道競技をすることができたと今でも感謝している。

 先日、尊敬している高校柔道の指導者とお話をする機会をいただいた。
話の中で、今の子供は投げられるのをすごく嫌がるということがでた。
確かに小学生や中学生と稽古をすると大人の私とやっても、組手をしぼり、切りまくる、返されないように体を開きながら技をかけたり、しゃがむような背負いをしかけるスタイルの選手が少なくない。だから、負けないけど、力がつかない。
これが先にいって伸びない子の原因の一つではないかという共通認識を得た。
 昨今、小学生、中学生時代に指導者や保護者が勝ち負けに一喜一憂しすぎていることが前述した現象と関係があるのではないだろうか。
少年柔道の試合や稽古にいくと、負けた子に対し、激しく叱る指導者や親を見かける。叱らないまでも落胆した表情を子供に見せている大人達。そして、勝てば対戦相手がいるのにも関わらず、ヤンヤの大喝采を展開している。これでは、子供が「今勝たなければ」と思い込むのも仕方ない。
 フランスのボルドー大学教授のミシェル・ブルース先生は講演の中でこう仰っていた。
「フランス柔道は少年期に試合を辞めました。国内でも沢山の反対意見もでたが、統計的にみても少年期に試合を多くする事が、シニアの競技成績にポジティブな効果を表さない事がわかったので試合を辞めました。」
競技人口でフランスは世界一、世界最強の柔道選手もフランス人という現況を鑑みても、日本柔道も見習う部分があるのではないだろうか。
 一生懸命やっている子供の結果がでれば嬉しいし、でなければ落胆するのは人情であるし充分理解できる。されど、長期的視野からの声かけをするのが指導者の役割であるし、親の役割は遠くから見守ることではないだろうか。
恥をさらせば、私自身も親として恥ずかしい失敗をした。子供が初めて出た試合をビデオで撮りながら、単調な技をしかけて返されたのを見て「バカだなぁ、同じ事繰り返してるからだよ」とつぶやいていた。それがビデオにしっかり録音されていたのだ。それを聞いた時の子供の落胆した顔といったらなかった。その時のバカは間違いなく私自身であった。それからは、勝っても負けても表情にださないよう心がける事とした。
現在、中学生になった子供は決して強くはないが、柔道を続けてくれている。これは支えてくださっている周囲の方々のおかげであり、ただただ感謝しかない。

柔道の真の力がつくには時間がかかる。だからこそ、尊いと感じる。
我々大人は、子供と同じ目線は必要だが,同じ部分を見ていてはいけない。長い目でみなければならない。沢山の失敗を重ねてきた私のような浅はかな親であり、指導者にはことさらである。

長文をお読みいただきありがとうございました。
そして、柔道をしてくれている全ての子供達に感謝します。


以上が金野先生の掲載文章。
柔道経験者として、親として、そして指導者として「目の前のもの」を見つめすぎていなかっただろうか?
柔道を通して学ぶもの、出来るものも沢山ある。
せめて胸を張って「柔道やってます!」言える子供たちを育てたい!

最後に、快く許諾をしていただいた金野先生にこころより感謝申し上げます。

                                         
2014年2月7日(現地時間) 管理人



Vol.11 グランドスラムパリ 2013


2013年2月9・10日 パリのベルシー体育館で行われたグランドスラムパリ。
オリンピックから約半年余りの今大会で、どの選手が出場してくるのか気になっていた。
さすがフランス!男子100kg超級リネール、女子70kg級デコスというロンドンオリンピック金メダリスト
がそれぞれ出場した。
当然と言っては語弊がるかも知れないが、二人とも調整不足であることは一目でわかった。
がしかし、終わってみればリネールは優勝。デコスも3位という結果を残し、場内は割れんばかりの歓声を呼んでいた。

今大会は大きくルールの変更がさせている。
まず、写真で分かるように審判がマットの上に一名しかいないことだ。
その分、審判の力量が特に求められる事になる。
いろいろな見解はあるだろうが、以前より判定がしっかりしたように私は思った。
ただ審判にも好き嫌いがあるのも事実。当たりハズレが左右する事も出てくるだろう。

そして、前日計量も大きい。
ある選手によれば、今回当日の計量で9キロオーバーの男子選手がいたという。
当然ではあるが失格ではない。前日の正式計量でしっかりパスをしているのだ。
ただ翌日にはひとつ上の階級より多い体重になっているのもどうかと思う。
選手いわく「相手選手のパワーが全く違かった」と言っていた。

試験的ではある今回のルール改正。
試合時間は圧倒的に短くなったのも事実。

これからの世界大会がどう変わっていくのか目が離せない。

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                                         2013年2月11日(現地時間) 管理人








Vol.10 IJF新ルール

2013年2月から9月の世界柔道まで国際大会のルールが試験的に変わります。

IJFルールの試験的導入について
IJF新ルールは、2013年2月からリオ世界柔道選手権(8月末から9月にかけて開催される)までの間、試験的に導入され、結果を踏まえて再度協議した後に正式決定され、2016年リオデジャネイロ五輪まで採用される。

(目的)
 近年、お互いに防御に徹するあまり、組み手を嫌い、「投げる」のではなく、「指導」によって勝利を得ようとする選手が多く見られる傾向にあり、柔道の魅力が損なわれている。お互いに組み合い、技を掛け合う場面を多くすることによって柔道を知らない人にも魅力的でエキサイティングな柔道として伝わることを求めている。

(1)1人審判員
 これまで主審・副審(2人)は、試合場で同じ目線によって瞬時の判断をしていたが、柔道の技が非常に早いため、見る位置・角度によって意見が異なり混乱する場面が多くあった。
 以前は、副審はビデオを見る立場になかったが、今後2人の副審は試合場から降りてジュリー席でケアシステム(ビデオ)を確認しながら試合場の主審をサポートする役に徹することで、最大限正しい判断を示すことにつなげる。
 IJF主催大会では、ジュリー席に専任として役員1人が常駐する場合は、審判員(従来、副審であった)1人が交互にジュリー席に着くことになる。
 主審はイヤフォンを装着し、ジュリーから適切なアドバイスを受けたり、逆にジュリーにアドバイスを求めることもできるが、明らかな判断の誤りが生じない限り技の高低等の介入は控える。

(2)「一本」の価値について 「一本」の価値を再度しっかり確認し、ローリングしたような弾みのない場合は最高で「技有」となる。また、背部の着地面だけで判断するのではなく、技の本質を理解して「一本」を判断する。

(3)ブリッジの判断
技が決まった時に受けがブリッジをした場合、例え背中が畳に触れていなくても、主審は「一本」を宣告できる。(従来の考えと大きく変わることはない)


(4)「指導」について
 1回目から3回目の「指導」は相手のスコアに反映しない。但し、4回目は「反則負け」として相手が勝者となる。
 試合終了のとき、スコアが同等の場合は「指導」が少ない選手が勝者となるが、スコアも「指導」も同等の場合のみゴールデンスコアの延長戦を行い、先に「指導」を与えられた選手が敗者となり、先にスコアを獲得した選手が勝者となる。
 積極的な、またしっかりとした組み手の柔道をしている場合は「指導」を与える必要はないが、ネガティブな柔道(例:組合わない、偽装攻撃、防御姿勢)に対して厳しく「指導」を取るようにする。
 4回目の「指導」(=反則負け)を与える場合、あるいはGS中に片方へ「指導」を与える場合、明らかな場合は主審の判断で与えても良いし、ジュリーに意見を求めても良い。また、ジュリーからアドバイスすることも可能。

(5)ゴールデンスコアの時間
 無制限とする。

(6)組み方について
 「片襟を握る行為」は、攻撃しないで5秒を超えて握り続けていると「指導」が与えられていたが、帯を握ったり、クロスグリップを含めて、(標準的な組み方以外の組み方をした場合)直ちに攻撃しなければ「指導」が与えられる。
①一方の選手が組み手にネガティブな行為(腕を払うなど)を繰り返した場合は「指導」
②両手で相手の釣手を切った場合は「指導」
③片手で自分の襟を握り、もう一方の手を使って切った場合、その後すぐに攻撃するか、積極的に相手の柔道衣を掴みにいく等、ポジティブな組み手をすれば「指導」は与えられない。ただし、切るだけの行為を繰り返せば「指導」が与えられる。
④相手の組み手を、自分の片手を使って(握って)切った場合、その後、すぐに攻撃するか、積極的に相手の柔道衣を掴みにいく等、ポジティブな組み手をすれば「指導」は与えられない。ただし、切るだけの行為を繰り返せば「指導」が与えられる。
⑤相手の組み手を、叩く(はじく)ようにして切った場合は「指導」。
⑥脚を使って切るのは、自身の脚に腕を引きつけて切る場合も含めて「指導」。
⑦相手が釣手を取りにきたところを、両手で掴む動作は「指導」ではない。
⑧両袖を握り、下に落として、相手の組み手を妨害した場合、攻撃をしなければ「指導」。
⑨後ろに下がるなど、組み方に消極的な場合は「指導」。
⑩ケンカ四つの場合、引き手を掴むために探り合っている場合でも、より消極的な方に「指導」を与える。
⑪自身の襟を手で押さえる等、相手が釣手を握るのを妨害した場合は「指導」。
⑫奥襟などを持って、相手をブロックしている場合は「指導」を与える。これは、今までのルールにもあったが、今後は明確に「指導」を与えていく。
⑬奥襟を持って、相手に対してプレッシャーを与え、技を掛けることなく、ただ単に相手を引き倒すように腹ばいにさせた場合は、倒した方に「指導」を与える。
⑭クロスグリップの場合、直ちに技を掛けない場合は、「待て」→「指導」となる。これは、従来どおりであるが、厳密に適用されていなかった。しかし、今後は厳しく適用。
(例)クロスグリップの状態から内股を掛けた場合。
 イ.投げた場合はスコアを与える。
 ロ.投げられず膠着状態(ケンケンの状態)になった場合は「待て」。それを繰り返す場合は「指導」。
 ハ.投げられなかった時に、すぐに通常の間合い(相手と対面する位置)に戻った場合は特に考慮しない(「待て」も「指導」も与えない)。

(7)ベアハグについて ベアハグの定義について、組合っていない場面から直接相手を抱えて投げた場合のみベアハグとし、1回目から「指導」とする。片手でも組んでいる場合はベアハグにあたらない。
 ベアハグを仕掛けてきた相手を返し技(内股等)で投げた場合はスコアを優先する。

(8)帯から下への攻撃・防御の禁止
①立姿勢において、相手の帯から下への攻撃・防御は、全て「反則負け」となる。寝姿勢と判断されれば攻撃しても防御しても「反則負け」とはならない。
②立姿勢から寝姿勢に移行する際に脚を攻撃・防御した場合も「反則負け」とする。明確な「寝姿勢の状態(相手が腹ばいになる、立技から明確なブレーク時間がある等)」にならないと取りも受けも脚を掴んではいけない。
③相手の帯から下に触れたくらい(クリアにブロックしていない場合)では、「反則負け」としない。
④巴投や隅返等を掛けられた場合、相手が技を掛けている段階で脚を掴んだ場合は「反則負け」ただし、完全に施技が終わり寝姿勢になった後であれば問題ない。また、それらの技を防御するために伏せた結果として触れた程度は「反則負け」とはしない。
⑤自身が背負投を掛けて、相手がそれを受けて内股で返した場合、手で相手の脚をブロックしたような状態になった場合であっても、極端な場合(抱え込む等)でなければ「反則負け」とはしない。
⑥大腰や裏投を掛ける時に、帯の周辺に手がかかった場合でも、「反則負け」とはしない。
⑦相手の柔道衣が、帯の中に収まっている時に帯から下を掴んだ場合は「反則負け」となる。ただし、帯から柔道衣が出ている場合は裾を掴んで攻撃することは認められる。故意に相手の柔道衣を帯から出した場合は「指導」が与えられる。
⑧両手で組んでいる場合、肩車や小内巻込等で腕や肘が相手の脚に触れたとしても「反則負け」にはならない。
⑨「反則負け」は、主審および2名のジュリーが100%認めた場合にのみ与える。

(9)寝技について場内で「抑込」が宣告された場合、両者が場外に出たとしても「抑込」は継続される。絞技・関節技に関しても、技の効果が認められる場合のみ、両者が場外に出たとしても継続される。
「抑込」は10秒で「有効」、15秒で「技有」、20秒で「一本」となる。

(10)その他の事項
①柔道衣チェックをより厳しくしていく。
②世界選手権に関して、最大参加者数がシニアは男女各9名、ジュニア・カデは同10名とする。
③2013年より、グランドマスターズ、グランドスラム・グランプリでも「敗者復活(ベスト8以上)」を導入する。
④選手の計量は試合前日に行われる。その際、体脂肪、体水分量等を測定できる特別な体重計を使用する。計量は、試合当日、最初の試合前の柔道衣チェックの際にも行われる。
⑤カデ(18際未満)の大会において、関節技を許可する。

IJFインターナショナル審判員・アジア柔道連盟審判理事
川口孝夫先生ブログより

                                        2013年2月5日 管理人



Vol.9 これからの柔道 

先週末、ロンドンオリンピック後、初めての大きな国際大会「グランドスラム東京」が代々木で行われました。
日本は開催国の為、各階級4人づつ出場して結果を残しました。
ただこの時期の国際大会に、選手のモチベーションはどうでしょうか?
柔道発祥の地、日本での開催にしては時期が良いとは言えません。

それにプラス、残念なのが会場に来るお客さんの数です。
この大会は国際映像として世界のテレビ局へ、またインターネットのライブ放送としても世界に配信されています。
あの空席だらけの活気のない会場でいいのだろうか?
どうしたらお客さんを入れられるのか?どうしたら日本柔道の発展につながるのか?
どうしたら柔道人口を増やせるのか?
答えはすべて同じところではないだろうか?

そして、国際ルールがいろいろな変わろうとしている。
決定ではありませんが、以下のような案が出ており、来年の世界柔道まで試験的に導入されるものもあります。

●審判の一審制。
これは畳の上に審判が一人になり、畳の下に副審一人、ジュリー一人となるようです。
試験的とはいうものの、皮肉にもレスリングと同じような形式になるようです。

●審判のランキング制

●指導1が有効ポイントと同等
ただし同ポイントは技でのポイントを有利する。

●試合時間を4分。GSの無制限化

などなど

JUDOは大きく変化していきます。
ただこれに少年柔道も含めた日本柔道(講道館柔道)が変わる必要があるか?
どこまで変えて、なにを残すのか。真剣に考える必要があります。

大切なことは「今なにをやらなければいけないのか」。
                                        2012年12月5日 管理人



Vol.8 ロンドンオリンピック
日本柔道界は最悪の状態でロンドンオリンピックの幕を閉じた。
男子金メダル0。女子はかろうじて金1.

この時点で誰が何を言っても全てが正しいだろう。
何故なら、これが全てだからだ。
そして何より、首脳陣に答えがない。

あえて言うなら選手を責めるのは筋違い。

首脳陣の彼らには「責任」というより、もっと大切な「柔道」という大切な意味わかるのだろうか?
そして彼ら首脳陣を送りだした我々は恥じなければならない…。

ロンドンにいる彼らは、この事の重大さに帰国後温度差を感じるだろう。

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ロンドン、ホテルの一室にて。

                                         2012年8月3日(現地時間) 管理人




Vol.7 ロンドンオリンピック No,2

今年の2月に、この「JUDOto柔道」でジュリーのことを書かせてもらった。

あれからおよそ5ヶ月。ついにスポーツの世界最大イベントでおきてはならないことがおきてしまった。
旗判定を覆す、ジュリーの指示。

いろいろな意見があると思うが、しかしこれが現在のJUDOの現状。

当然ですが、あれはあってはならない。間違っていたとしても覆してはならない。

今、審判は常にジュリーを気にしながらジャッジをしているし、判定をすることを恐れているようにさえ見える。

昔はテレビで柔道が放送されていると誰もが解説者ように、時には審判のように声を出しながら見ていたものだ。
今回のオリンピックはどうか?今なにが起こっていて、なぜ試合が止まっているのか、理解に苦しむだろう。

ロンドンオリンピックの柔道が子供たちに魅力的に映っているのか…。
そしてこの舞台が目指したいものに映っているのか…。

私は心配でならない。


                                         2012年8月1日(現地時間) 管理人


Vol.6 ロンドンオリンピック  No,1

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この3日間でこの「JUDOto柔道」へのアクセスが200以上もいただいていたのに公開できずにすみません。
しかし書こうという気持ちになるのに3日掛った。
まず、何から書こうか。書きたいこと伝えたいことはたくさんある。

皆さんもご存じのように、日本柔道界が苦戦をしいられている。

金メダル確実と思われた、女子48kg級福見、52kg級中村がまさかの敗退。そしてメダルすら手にすることができなかった。
彼女たちを擁護するわけではないが、油断も過信も決してなかった。

「オリンピックには魔物がいる」とか「実力だけでは勝てない、そこに『運』が必要なのがオリンピックだ」といわれる。
しかし、このまま結果を出せなければ…。
見つけることができないその答えに、日本柔道はどう答えを出すのだろうか。

                                         2012年7月31日(現地時間) 管理人



Vol.5 ロンドンオリンピック代表発表

全日本選抜体重別選手権後に、ロンドンオリンピック代表選手の発表が5月13日ありました。
代表選手は以下の通り

60kg級 平岡拓晃      48kg級 福見友子
66kg級 海老沼匡      52kg級 中村美里
73kg級 中矢 力      57kg級 松本 薫
81kg級 中井貴裕      63kg級 上野順恵
90kg級 西山将士      70kg級 立知本遥
100kg級 穴井隆将     78kg級 緒方亜香里
100kg超級 上川大樹   78kg超級 杉本美香

毎年4月第一週に行われる選抜体重別選手権。今回に限ってはこの5月12・13日行われた。
この一カ月間大会を遅らせることで、どういう意味があっただろうか?
少なからずや、代表に選ばれた選手は当然、オリンピックに向けての調整が一カ月遅れることになる。

ランキング制が導入されて、選ばれる人間が特定されている中、この体重別選手権の意味は
どうなっていくのだろうか?

そして4月29日に毎年行なわれる「全日本選手権」。柔道家にとって特別なこの大会も、
今年は推薦選手の辞退者が出るという前代未聞な事件もあった。
優勝者は90kg級のランキング外の実力者、加藤選手であった。
実力はあるが国際大会の出場が少ない。当然であるが国際大会は自由参加ではない。
選ぶ人間がいて、選ばれる選手がいる。

この加藤選手は選抜体重別90kg級も圧倒的な強さで制した。

「選手たちはやる気があるのか?」「何を考えて柔道をやっているのか」とマスコミに発するコーチ陣たち。
我々も含め「教え子を責める前に自分は何をしていたのだろうか?」
そして、自分がそれにふさわしい人物か、日々自問自答しなければならない。

                                      2012年5月15日 管理人



Vol.4 グランプリ デュッセルドルフ(ドイツ)2012
 

およそ半年ぶりの更新です。
昨年もこの大会で書かせていただきました。

今年もとても盛り上がっており、客席は空席が全くない人気ぶりでした。

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街には大会のポスターが貼ってあり、その写真はドイツの英雄トルツァーが王者リネール(フランス)に内股をかけている写真です。

今回の大会、特に気になる事がありました。
それは試合途中に突然、試合が止められたり、判定が覆る事です。
19日の一日だけでも10回は越えています。

例えばある選手が内股で「技あり!」と主審が判定、副審もナシや有効のジャッジなし。そのまま普通に試合が続けられます。
が、しかし1分経過したころ突然試合が止められます。
主審から技あり取り消しのジャッジ。場内は沈黙からブーイング。

これはジュリーがジャッジし判定が覆るのです。選手からしたら、たまったものではありません。

ジュリーは4試合場をそれぞれ1台、計4台のパソコン画面と1台のテレビモニターで確認します。それも2人で。
それはどういうことか?1試合場(カメラ1台)を一方向からの映像で判定する。それが全ての最終判定になります。
当然ですが主審1人、副審2人で立体的に、それも一番近くで判定を従来通りしているのにです。

つまり主審はコール係、副審はラインマン。そんな感じでしょう。

そんな役回りを世界中から集められた国際審判員によって行われているのです。


ジュリーの存在は何か?ビデオ判定は必要か?必要ならやり方はないのか?日本の相撲のようにハッキリと分かりやすく。

 写真中心部二人がジュリー 写真転載・無断使用禁止

国際審判員。日本では相当のキャリアと実力、そして選ばれた先生方がその舞台に立ちます。
しかし、国によっては柔道経験が無い人く、審判経験も少ない人もいると聞きます。
公平性を持つために様々な国からその資格を与えるのも分かります。ならば何故?

だからジュリーが必要だというのでしょう。
自分の立場、その存在を私物化しているようにも思います。

今柔道はJUDOと名前を変え、ビジネスとなっています。

今我々に出来ること、やらなくてはならない事とは何でしょうか?

日本柔道の試合結果より、日本柔道界の役目。今考えなければいけないのはその足元にあると思いました。


                                         2012年2月20日(現地時間) 管理人




Vol.3 世界柔道パリ
 速 報

本日(現地時間)8月23日からフランス、パリで開幕した世界柔道。参加国・地域132。出場エントリ-数が過去最多の880人におよんだ。
これも出場する国、選手がフランスの地に柔道の特別な意味を見出しているように思う。

柔道大国フランスで行われる今大会は、チケットの売れ行きにも興味がある。
初日となる本日はおよそ8割程度のお客さんで会場は盛り上がった。しかし日本から鈴木桂治選手が出場する27日は、
フランスのスーパースター選手、リネール選手の出場もあって、およそ2ヶ月前に販売されたチケットは開始から数分で完売。

現在もインターネットで数十倍で取引される人気だという。

 大会初日
結果:-60kg 平岡 準優勝。-66kg 海老沼 優勝。-48kg 浅見 優勝、福見 準優勝。
 
    準決勝前に行われた開会式            -48kg級 表彰式の様子    写真転載・無断使用禁止

あらためて思うと、フランスでの観客の声援と盛り上がりは他では味わうことはできない。
そして観客みんなが柔道をよく知っている。

フランスのベテラン-48kgのジョシネ選手の試合をひとつとっても、ただ盛り上がるのではなく
彼女本来の組み手になった瞬間、「いまだ!行け」とばかりに会場が盛り上がる。
確かにそのタイミングから、彼女の柔道は強かった。

そして、こんなこともあった。
フランス選手の関係ない試合、-60kg準決勝ウズベキスタンと韓国の選手の試合で、韓国の選手が大きくウズベキスタンの選手を投げた。
主審の判定は一本、副審は取り消しもない。しかし次の瞬間、場内は大きなブーイングとなった。

会場上のスクリーンに、投げた瞬間のスロー再生が映し出される。やはり一本ではない。
判定が取り消され技ありになり、試合は再開された。

そしてこの試合を逆転し、決勝までオール一本で勝ち上がった平岡選手から勝利をもぎ取ったのがウズベキスタン代表ソビロフ選手、彼だった。

ブーイングや地響きのような歓声がいいというわけではない。ただ少なからずや彼らは柔道を楽しみ、勉強もしている。
そしてなにより、柔道を愛している。


柔道発祥の地NIPPONに、無いものをこの国は持っている。
                                   2011年8月23日(現地時間) 管理人


 大会2日目
結果:-52kg級中村 優勝、西田 準優勝。 -57kg級佐藤 優勝、松本 3位。 -73kg中矢 優勝。
-52kg級は大方の予想通り、中村西田の対決となった。
-73kg級中矢の優勝は男子柔道界にとって大きな勝利と言えよう。大学4年生の彼に今後も期待。

大会2日目、特に目をひいたのは-57kg級佐藤愛子だ。ベテランの彼女は北京五輪で大ケガをしての敗退。
帰国後手術、リハビリに一年以上かけて柔道着に袖を通した。

佐藤と言えば何と言っても寝技。その能力は階級関係なく世界で指折りの存在であった。
しかし、その彼女がケガから復帰後まずこだわったのが「立ち技での一本」だった。

世界で闘い続け、五輪のケガが原因で代表から外れ、目標を失いそうな精神状態でのリハビリ。

そして決勝で見せた背負い投げでの一本勝ち。

ベテラン佐藤愛子の柔道は、まだ始まったばかりかもしれない。
                                    2011年8月24日(現地時間) 管理人


大会3日目
結果:-63kg級上野 準優勝、阿部 初戦敗退。 -81kg級高松 2回戦敗退、中井 4回戦敗退。
大会3日目。日本男子は歴史的にもこの-81kg級は非常に難しいと言われてきている階級。
その中で昨年の世界柔道TOKYOで3位という結果を残した、埼玉出身のベテラン高松に注目が集まった。
しかし、結果はゴールデンスコアでの敗退。実は大会一週間前の練習中、背中にケガをおってしまいテーピングで固め、
痛み止の座薬をうっての出場。しかし彼はそれを言い訳にしない。

それは結果がすべてだから。
彼がまた世界の舞台で、あの華麗な背負い投げを見せてくれることに期待する。


連覇に挑んだ-63kg級上野だが、フランスの洗礼を浴びた。
対フランス選手とゴールデンスコアの旗判定になれば、勝てる可能性はどうなのか?彼女自身が一番わかっている。
しかしそれまでに有効以上、とる事ができなかった。

「なぜあそこで技を出さなかった」「もっと行くべきだ」そんな声が聞こえてきそうだが、そんなレベルでは当然ない。

来年のロンドンに向け、彼女自身答えがハッキリと見えたのではないだろうか。
                                    2011年8月25日(現地時間) 管理人


大会4日目
結果:-70kg級国原3位、田知本4回戦敗退。 -90kg級西山 準優勝、小野3位。 -78kg級緒方 準優勝、 池田5位
男子-90kg級の戦いが悔やまれる。ランキングの関係で小野と西山、日本人対決が準決勝だった。
結果的には西山の若さと先輩(筑波OG)にぶつかる勢いが勝った。小野は三位決定戦では後輩に敗退し切れてしまう気持ちの中
無心で出した内またが決まる。ここで潜在能力の高さが出た。

西山の決勝は無敵のスター、ギリシャのイリアデス。決勝は昨年同様の顔ぶれだったが、力の差が明らかだった。

-78kg級の緒方は決勝まできれいに勝ち上がってきたものの、やはりフランス相手の声援と歓声に圧倒されてしまったようだ。
それは、動いているようでも足がついていかない。何度も相手の足払いにバランスを崩した。

そして最後はその足払いでの一本負け。短い試合時間のなかでも選手は起動修正する、それが今回の彼女にはできなかった。
大舞台・アウェー・マイナス要素は沢山あるが、緒方の場合は敵は相手ではなく、自分の中にあるようだった。
                                    2011年8月26日(現地時間) 管理人


大会5日目
結果:-100kg級穴井 3回戦敗退、高木2回戦敗退。+78kg杉本3位、田知本5位。+100kg級鈴木3回戦敗退、上川1回戦敗退。
男子が重量級で結果を出すことが全くできなかった。残念としか言いようがない。
あえてコメントは控えよう。

今日の会場は異常だった、これぞスランス。そんな雰囲気に他国は呑まれた。
こんな国の選手で闘えるのが、゜ヒーロー゜のなにものでもない!その言葉がピッタリだった。

前にも書いたフランスのスーパースター、リネールの登場に、場内は2万人くらいか?客席には全く隙間がない。

リネールの「リ」のアナウンスで場内は割れんばかりの歓声。日本の想像を遥かに超える、鼓膜が痛みを超えるほどだ。
スポーツの個人競技の中で、他にこれだけの歓声を呼ぶものがあっただろうか?

決勝ともなれば、姿が見える前から観客席は総立ち、そして歓声。
相手のトルツァー(ドイツ)も相手を羨ましく思っただろう。

努力と実力。それにプラスアルファーを彼は観客から貰った。
そして彼の戦いは圧巻であった


しかし一年後のロンドン、彼はここから成長できるだろうか?

ふとそんな事が頭をよぎった。
  
  通路でリネール看板がお出迎え       今回も開始線はない         写真転載・無断使用禁止

埼玉からそして日本から、一人でも多くのちびっこ柔道家が将来この会場、この舞台で試合が出来ることを夢見て。
                         2011年8月27日(現地時間) 管理人


大会最終日
男子団体結果:優勝フランス 準優勝ブラジル 3位日本、韓国
女子団体結果:優勝フランス 準優勝日本   3位ドイツ、キューバ 

国別 個人戦の最終メダル取得数は
1位日 本 金5 銀6 銅4、 2位フランス金4 銅1、 3位中国 金1 銀1、 4位ロシア金1 銅3、 5位韓国 金1 銅2
以下ウズベキスタン、ギリシャ、ブラジル、オランダと続く。


 
   男子団体 3位決定戦        円陣を組んで試合に挑んだ日本男子   大型スクリーンに映し出されたフランスチーム
写真転載・無断使用禁止                2011年8月28日(現地時間) 管理人





Vol.2 グランプリ
今年の2月ドイツ・デュッセルドルフで行われたグランプリデュッセルドルフ。
ヨーロッパでは日本の柔道人口の4倍とも言われるフランスについで、人気があるドイツ。

会場は多くの柔道ファンで予選からいっぱいの人。特に子供や若者の姿が目立つ。
ドイツJUDOの未来が見てとれた。

決勝ともなれば、大きな声援と鳴り物。地響きするほどの歓声に驚かされる。
   
 写真転載・無断使用禁止
ドイツ選手の登場には大きな声援と応援。選手も一段と気合が入る。

国を関係なくいい試合には大きな歓声、豪快な一本には喝采が贈られる。
しかし、ドイツ選手も含めた逃げ越しの試合などには、容赦ないブーイングの嵐。

鳴り物も含めて日本での試合では、まず見ることができない光景だ。
柔道が世界に広がり、オリンピックの競技となった。そして今ではアジア、ヨーロッパをはじめ世界中を転戦してポイントを稼ぐ。
ある意味エンターテイメント性も求められていく。

ルールが変わり続け、柔道着も変わり続ける。
それこそ国際大会ごとに変わっているといっても過言ではないだろう。
 ※今大会は決勝に開始線が無かった
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柔道がJUDOとして世界に広がり、変わっていく。

それもしかたがない。柔道が世界に認められ、愛され、広まったものだから。

                                           2011年5月26日 管理人



Vol,1 全日本柔道選手権

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鈴木桂治選手(国士舘大学教員)が4年ぶり4回目の優勝を飾った。

世界の舞台で三階級制覇をした男は、世界で彼の他には存在しない。
試合前日の記者会見で、「全日本選手権は、オリンピックや世界柔道とは違う、柔道家にとっては特別な大会。
優勝を目指します」と語った。
そして優勝した鈴木選手は表彰後の会見で「全日本選手権の日本一は、世界をとらなくてはならない。意地でも頑張る」
と語った。

柔道人口減少の中、マスコミはスターの存在を鈴木選手に求める。
ベテランと言われながら、年齢的にひと回りも違う選手たちと一緒になって同じハードな練習を続けてきた。
年齢的にも肉体的にも決して上昇気流でない選手が、答えを出すことはどれだけのことなのか?

努力は裏切らない!その答えを我々に見せてくれた。

8月フランス、パリ。日本柔道を世界の舞台で見せて欲しい。

                                         2011年5月11日 管理人