
「トップサイダー」
今日のベンチプレス考「トップサイダー」
実は最近マンションのCTU機器に過電流が流れたとか言う理由で、ネットに接続が不可能
(と言っても4日ほど)だったのですが、なかなか繋がらないN○Tのコールセンターに頑張って
朝から掛けつづけ、何度かのやり取りの後、マンションに来てもらって直してもらいました。
ところで、マンションの他の人も4日間ネットに繋がらなかったはずですが、まあ、ほっとけば
治るだろと思っていたのでしょうか?実はCTUが壊れたのは2年ぶり2回目&前回も自分が
○TTコールセンターに掛けて治してもらったのですが、なんだかマンションのLAN管理者みたい
で嫌です(←会社では部署のLAN管理者)。
ところで、NT○コールセンターに掛けようと思って、どこをどう間違えたか、
WNーTAXさん(の仕事用の携帯)
に掛けてしまったのですが、その節はすみませんでした。
さて、2011年のジャパン・オープンはアレだった管理人。試合中TNさん(HP見てる?)に
「何やってんだあいつは!」と怒られたり(実話、※1)、
※1…
http://sports.geocities.jp/kingpino780/2011japan_open/187_5kg.wmv
自分のラウンドで進行係をやっていたバリバリ君には
天野「
すみません次の試技は棄権でお願いします。(←こっそり) 」バリバリ君「
何っ!棄権!! 天野さん棄権やて〜!!!。 (←大声)」
とか言われたり、試合後本HP掲示板で弟に「兄貴は(実力はへぼいけど)前向きに
練習する姿勢だけはすごいです。そんな兄貴を自分は尊敬しています。」とか同情されたり、
HGさんにはMASAO.HGの掲示板で「昔の天野さんは…」とか遠い目で言われたり
hideさんからは焼肉屋で
「ノーギアでトップサイドベンチの練習に意味は無い、そんなことは大昔から(以下略)。」(※2)
と説教を喰らったりしていました。
※2…以後一度もトップサイドベンチプレスの練習はしていない。
ところで、半年間トップサイドベンチプレスの練習をしてきたわけですが、まあ得られたものも
それなりに有るわけで、折角なので今回はトップサイドベンチについて能書きをたれさせて貰います
(ぺこり)。
まず、トップサイドベンチプレスの欠点ですが、胸に近いところで挙げる感覚が失われる。
と言う問題があります。これは、特異性の原理というか、
つまり特異性の原理なのですが、普段トップサイドで練習をしていると当然、ノーギアで一番重要な胸に近い部分の
バーベルを押し上げる筋力は身につきません。それだけでなく脳が胸に近い部分の軌道を忘れて
しまうので、力はあるけど出しきれないと言う事態になってしまいます。フルギアばかりやってると
ノーギアが弱くなると言う話もありますが、多分ここら辺がその原因なのでしょう。
後は補助者が必ず要るだとか、潰れた時に怪我をし易いだとかありますが、欠点をあげつらう
のはこれくらいにしておいて、以下トップサイドベンチプレスの利点について並べてみます。
利点1、ラックアップが強くなる
天野流ではトップサイドベンチの練習は自力ラックアップが基本です(と言うか試合以外は全て
自力ラックアップが基本)。という訳で、トップサイドの練習をすることは高重量でのラックアップの
練習になり、ラックアップ時に使う筋力が鍛えられることで、ラックアップとラックアップ後の受けが
強くなります。
因みに昭和SCの場合、ラック高さが結構低いのでスーパートップサイド(可動域10cm以下)に
なると、1回挙げの練習では、
ラックアップ後の1レップよりもラックアップの方がしんどい と言う逆転現象が起こります。
利点2、高重量に対する恐怖心が無くなる
良くある話なのですが、ベンチプレス95kgは軽いのに、なかなか100kgの壁が超えられない
トレーニーとかがたまに居ます。これは脳が無意識下で100kg=重いダメだと言うことを意識していて、
100kgになるとやっぱり挙がらなくなったりするのですが、そういう場合ラックアップで110kg
とかを持つ練習をしていたりすると、100kgに対する恐怖心が無くなって100kgがスコンと
挙がったりするのです。
利点3、三頭筋が鍛えられる
ノーギア公式試合の場合、胸から直ぐの所が一番のボトルネックになると書きましたが、稀に(上級者に
みられるのですが)、ボトルネックが胸から近い部分ではなく、フィニッシュの部分にある場合があります。
スティッキングポイントを超えてから肘を伸ばしきるところで失速しているパターンです。
ベンチプレスはフィニッシュに近くなればなるほど、大胸筋ではなく三頭筋の比率が高くなるので、
こういう人はトップサイドの練習をするとMAXが伸びたりします。
利点4、停滞打破
さまざまな練習方法を持つことは(筆者はこれを引き出しと呼んでいます)様々な刺激を筋肉に伝えると
言うことになりますので、結果としてプラトーに陥ってる時などに取り入れる事で停滞打破のきっかけに
なったりします。
但し、筆者は「続けても解決しないときは、もっと続けて解決する」と言う
正面突破理論の支持者ですので、このような理由でトップサイドベンチを取り入れることはありません。
利点5、自分の現時点でのキャパ(限界可能性が分かる)
以前筆者は、師匠から「トップサイドベンチで挙げることのできる重量は必ず挙げることが出来る」と
言われたことがあります。当時MAXは130kgくらいで170kgを遊びでラックアップした時に
正直、骨が軋んだ のでホントかな〜とか思っていたのですが、今となっては何となく
分かるような気がします。自分なりの解釈ですが、つまり
トップサイドベンチで挙げることはその重量に対して重さのイメージが出来ているわけですから、
がんばれば数年後、近い内に挙げることも不可能な重量では無いということなのです。
利点6、怪我時の可動域制限
ベンチプレスの練習の基本は(胸を張って肩甲骨を引いた状態での)フルレンジですが、胸に近い部分で
筋肉が痛む場合はトップサイドにして可動域を制限して練習すると良いでしょう。逆に肘を伸ばすと手首が
痛む場合は怪我が治るまで肘を伸ばし切らない練習を行います。怪我時にはこのようにテーピングや
可動域制限等を駆使して痛みの出ない範囲で練習すると言うテクニックも重要な要素の一つになります。
これは上級者になる程、重要になってくるテクニックと言えるでしょう。
利点7、バーベルを完全にコントロールする寸止め挙げの感覚が分かる
筆者のトップサイドの練習方法はスポンジに切り込みを入れてそれをシャフトに付ける方式なので、
バーベルをすとんと下ろすと
そのままスポンジが潰れてドスンと胸にバーベルが落下
してしまいます。なので、嫌でもバーベルを最初から最後まで慎重にコントロールしないといけません。
ベンチプレスに於いてバーベルを胸に近づける時にバーベルを落とすのでは無く、完全にコントロール
しながら降ろす練習は非常に重要な練習の一つなのですが、胸で切り返す時にどうしてもバーベルの重量
が載ったりバウンディングしてしまったりする人はトップサイドでコントロールする感覚を身につけるの
も手です。
因みに筆者のトップサイドベンチ(可動域10cm)の動画としては212.5kg(パワーライン217.5kg
レヴェル)動画が以下のリンク先にあります。
利点8、強くなった気になれる
これは利点なのかどうかわかりませんが(笑)、以前、昭和SCでスーパートップサイド(可動域5cm
くらい)で220kg(パワーライン225kgレヴェル)を胸から1秒でスコンと挙げたときには確かに
強くなった気にはなりました(笑)。その時は確かベンチ台の周りの人の注目度もすごかったですね。
ただ最近はトップサイドをやらなくなって、あしあげナロー中心だという事もあり、昭和SCで見知らぬ人
から、「以前は210kgくらいをバンバン挙げてたと思うのですが、160kgが重そうだけど、
ベンチプレスが弱くなったのですか?」と声を掛けられた時はやっぱ一般トレーニーにとっては挙げ方
よりも挙げた重量の方が重要なんかな〜と思いました。
という訳で今回のベンチプレス考もおしまい。一番重要なのは何でも自分で試してやってみること。
半年なんだかんだ自分でトップサイドの練習を試行錯誤してやっていたから、今回の内容についても
言えるわけで、もし筆者がトップサイドの練習を一切していなかったらジムでトップサイドの練習を
している人に対して、あーだこーだ言えないと思います。やりもしない内から他人の評価だけを聞いて、
これは良い・これは悪いと判断するのは良くないです。回り道も時には重要ナリ(※3)。
※3…ただし回り道過ぎてもダメ。引きどき肝心。
最後に将棋の羽生2冠(2011年8月現在)の御言葉を引用して今回のコラムを締めさせてもらいましょう。
〜ここから引用〜
ルートの最短コースで、ある段階までいける環境があります。私の時代には苦労して遠回りするしか道が
なかったけれど、最短コースが目の前にあるならそちらで学びたいという思いもわかる。選択肢が増えている
難しさを感じます。
それでも知識は、自分の力ではないのです。頭で覚えた記録や他の人の実績は、自分の立場で
やってみて体感し、理解しなければ力を持たない。知識を知恵にするまでのその差は本当に大きい
のですが、その距離を埋めていけるかどうか、実行できるかどうか。分かれ目は明確です。
アサヒ・コム仕事力
「サバイバルは当たり前」
羽生善治が語る仕事
http://www.asakyu.com/column/?id=153
より抜粋
〜(完)〜