決勝(桐生球場)
チーム
前橋工
前橋商 ×

前橋商は1―0の七回、打者一巡の猛攻で5点を挙げて試合を決めた。
七回1死一、二塁から後藤の左前打で2点目。
1死満塁から野口の二塁打で2点を追加し、2死二、三塁から箱田の右前打で6点目。
前橋工は三回、2死一、二塁、4番富沢が中前打を放ったが、本塁タッチアウトで先制点を逃した。

◎箱田が6回に千金の先制打
 前橋商と前橋工、両校の合計安打は21本。
その中で最も価値ある1本は、0―0で迎えた六回、前橋商の箱田昌太(2年)によって放たれた。
 四回1死一、二塁の打席で、カウント2―2からのショートバウンドした変化球に空振り三振していた。
「反省してバッターボックスの前に立った」六回、1球目と4球目に変化球が来たが、
今度はしっかりと見極めてカウント1―3に持ち込み、前橋工先発の内山哲次郎(1年)を追い詰めた。
すかさず富岡潤一監督(43)がエンドランのサインを出すと、箱田は外角高めの直球を左前に運び、
先制点につなげた。「よく転がして(三遊間を)抜いてくれた」と、指揮官もその1打をたたえた。
四回と同じ一、二塁の好機を見事に生かした箱田。
「狙い通りのバッティングができて気持ち良かった」と、満面の笑みを浮かべた。
 「先制点で楽になった」と話したのは、先発の野口亮太(2年)。
準決勝、決勝の連投で「肩とひじに張りはあった」が、昨年の決勝でサヨナラ負けをした悔しい思いから、
この日の朝に野口自ら登板を志願。同じ舞台で、今度は相手に1点も与えなかった。
 同じ失敗を繰り返さなかった前橋商ナインが5年ぶりの栄冠を手にした。


準決勝(桐生球場)
チーム
前橋工
桐生商

前橋工は六回1死満塁で、平井の二ゴロが敵失を誘い2点。
1点を追う九回、再び1死満塁で田中の投ゴロが敵失を誘い2点を追加。
続く松永のスクイズで5点目を入れ、逆転勝ちした。
 桐生商は一回1死二塁から森山の二塁打で先制。二、五回に1点ずつ加えたが失策が響いた。

◎制球力に磨き“課題”クリア 平井
 前橋工先発の平井東(2年)は九回、先頭打者で左飛に打ち取られると、
ベンチに全速力で帰りナインに声を掛けた。「あとは頼むぞ」。
逆転してくれると信じてキャッチボールを始めると、敵失が重なり瞬く間に逆転。
その裏、最後の打者を中飛に打ち取ると、両手を高く突き上げた。
 序盤、ピッチングの調子はあまりよくなかった。
「コントロール重視より、思いっきり腕を振ろう」と切り替えた六回以降は被安打2。
大須賀誠一監督(51)の「3失点まで」という課題をクリアした。
 今年5月、2週間毎日200球を投げ、制球力を身に付けた。
しかし「先輩の捕手に頼りきっていた夏の大会」は、高崎商との2回戦で延長サヨナラ負け。
それからは普段の練習から平常心で投げる努力をしてきた。

 決勝の相手は若駒杯で逆転負けした前橋商。「もう負けない」。精神的に成長したエースが、リベンジを誓った。

準々決勝(桐生球場)
チーム
前橋工
高崎工

前橋工は六、七回に1点ずつを入れ、1点差で迎えた八回、
富沢の右中間二塁打と平井の中越え三塁打で同点。
続く代打、吉沢の右中間三塁打で逆転した。
高崎工は四回、1死一、二塁から4番原の左越え本塁打で3点を先制したが、守り切れなかった。

◎積極性貫き流れつかむ
 「もっと楽しんでやろう」。3点を追う六回、先頭の松永周平(2年)はナインに声を掛けた。
カウント1―1からの3球目。内角の直球を右前に運び、反撃の口火を切った。
「あの言葉は自分に対しても言っていた」。九回にも初球を引っ張り、二塁打を放った。
 新チームで副主将に指名された。「もう甘えてはいられない」と
あまり得意ではない打撃を強化しようと、1日900本の素振りを続けた。
それが今大会、2番打者として打率3割という結果につながっているという。
 精神的に成長したのは松永だけではない。逆転した八回裏、中堅を守る田中慶太朗(同)が
高崎工の主砲、原崇昭(同)の右中間の打球をダイビングキャッチ。
「捕れるかどうか分からなかったが、抜けたら同点になってしまう」と、思いっきり飛び付いた。

 大須賀誠一監督(51)は「積極性を忘れず、流れが来るまでよく耐えた」と選手たちをねぎらった。
「次戦も攻撃。強気で攻める」という指揮官に率いられ、6年ぶりの関東大会出場を狙う。


4回戦(上毛新聞敷島)
チーム
前橋工
伊勢崎工

前橋工が伊勢崎工の追撃を振り切った。
二回、1死二塁から平井の二塁打で先制。
四回、1死満塁から小林の左前打などで3点を追加。
七回に2死二塁から平井の適時三塁打で突き放した。
伊勢崎工は七回、1死満塁から吉野、垣内の連打で2点。九回も2点を入れたが及ばなかった。


3回戦(西毛運動公園)
チーム
前橋工 0
伊勢崎清明

前橋工は三回、2死二塁から田中の二塁打と松永の左前打で2点を先行。
四回は2死三塁から福元の左前打、
七回は2死二塁から田中の二塁打でそれぞれ加点した。
 伊勢崎清明は0―3で迎えた五回、尾本の安打などで2死二、三塁とし、
敵失で1点を返したが、反撃もそこまでだった。

2回戦(西毛運動公園)
チーム
前橋工 0
伊勢崎

前橋工が序盤から着実に点を重ねた。
九回には1死一塁から4番富沢が2点本塁打を放って勝負を決めた。
投げても先発平井が被安打7ながら、要所を締めて完封勝利。
 市伊勢崎は一回2死三塁の好機で無得点。
7回まで毎回安打を放つも、打線のつながりに欠けた。