上毛新聞記事より

決勝(上毛新聞敷島球場)
チーム
前橋工
前橋商 ×

前橋商は1点を追う二回1死一塁から、沢浦が右越え2点本塁打を放って逆転。
五回には2死一、二塁で後藤の右前適時打で貴重な追加点を挙げた。
先発野口は一回に今大会初めて先制点を許したが、その後は尻上がりに調子を上げ、
四回以降は前橋工に三塁を踏ませなかった。
 前橋工は、一回、先頭田口の三塁打、続く田中の右前適時打で1点を先制した。
しかし、逆転された直後の三回、2死二、三塁の好機を生かせず、
主導権を握れぬまま、力投の平井を援護できなかった。

準決勝(上毛新聞敷島球場)
チーム 10 11
前橋工
建大高崎

前橋工は延長十一回、1死後、7番板垣が四球を選び、これを沼尾が送って2死二塁とすると、
代打星野の右前打に走塁妨害を絡めて1点を勝ち越した。先発平井は4安打完封。
 健大高崎はその裏、代打星野と1番磯貝優の連続安打が生まれたが、得点に結び付かなかった。

◎2時間44分の熱戦に終止符 エース平井
 「よっしゃー」―。延長十一回裏、前橋工のエース平井東(3年)は健大高崎最後の打者を三振に打ち取ると、
マウンドで両手を突き上げた。2時間44分の熱戦に自らの右腕で終止符を打ち、決勝進出をつかみ取った。
 立ち上がりこそ制球に苦しんだ平井だが、徐々に感覚を取り戻し、
直球と得意のスライダーで健大高崎打線を翻弄(ほんろう)した。
しかし、味方打線の援護が得られず、試合は0―0のまま延長戦に突入した。
そんなエースに救いの手を差し伸べたのが、代打の切り札星野悠飛(3年)。
十一回表、健大高崎の先発、北島未来(3年)の2球目を右翼前に運び決勝打とした。
「球がバットの先の方に当たったが、平井を助けようとフルスイングした」と星野。
気持ちで結果を呼び込んだことを強調した。
 これに力を得た平井。その裏、1死二、三塁のピンチでも相手の3、4番に真っ向勝負、
強気の投球でこれを切り抜けた。「この緊張感を楽しもうと思ったので、最初から敬遠は考えなかった。
前商打線にも強気で向かいたい」。自らの腕で難局を切り抜けたエースにもう怖いものはない。(金子)

準々決勝(上毛新聞敷島球場)
チーム
前橋工
館林

前橋工が長短12安打で8点を奪い、コールド勝ち。
一回、1死一、二塁から富沢の三塁打で2点を先取、平井の犠飛で1点を加えた。
六回には、1死二、三塁から松永のスクイズで2点を入れリードを広げた。
 館林は二回、高山翔の適時三塁打で1点を返すにとどまった。

◎“小技”絡めそつなく
 春夏連続で甲子園を狙う前橋工が投打で館林を圧倒、
3試合連続のコールド勝ちで、4年ぶりの4強入りを決めた。
 初戦から4回戦までの3試合を、すべて序盤に先制点を奪い試合を優位に進める形で勝ち上がってきた。
この日も主導権を握り、そつのない野球を展開した。
 初回、1死一、二塁から4番富沢達貴(3年)が「甘く入った変化球」を振り抜いた三塁打で2点を先制。
さらに平井東(同)の中犠飛で1点を加え、流れを引き寄せた。
 4点リードの六回には、石原正敏(2年)、富沢の3、4番コンビが連打で好機をつくると、
平井がバントでしっかり送り、1死、二、三塁。松永周平(3年)の初球スクイズで2人の走者がかえり、突き放した。
 前橋工は今年3月のセンバツ大会で宮崎工(宮崎)に0―4で完敗。
春の大会も初戦敗退を喫した。主将の富沢は「何もできずに終わった。
春も気の緩みから負けた」とチームの再生を懸け、この夏に臨んだ。
 9年ぶりの優勝まであと2勝。富沢主将は「これからは厳しくなる。
1点を大事に立ち向かっていきたい」と気持ちを引き締めた。(北島徹)

4回戦(高崎城南球場)
チーム
高崎東
前橋工 × 11

前橋工が一、二回の集中打でコールド勝ち。
初回は2死一、三塁から平井、松永、板垣、沼尾の4連打などで一挙6点を先制。
二回も平井、松永の連続三塁打などで5点を加えた。
 高崎東は五回、代打吉田の内野ゴロが敵失を誘う間に三走が生還したのが唯一の得点。

3回戦(高崎城南球場)
チーム
榛名
前橋工 ×

前橋工が打線をつないで9点を奪い、コールド勝ち。
一回、3番石原と5番平井の適時打、6番松永のスクイズで3点を先制。
四回も4番富沢の3点本塁打でリードを広げ、圧倒した。
 榛名は二回、1死二塁の好機に後続を断たれ、以降は流れを呼び込めなかった。

2回戦(高崎城南球場)
チーム
前橋工
桐生一

前橋工は二回、無死二、三塁から6番松永のスクイズで先制。
さらに2死三塁とし、8番沼尾の右越え適時三塁打で1点を加えた。
終盤八回にも1得点し、突き放した。先発平井は要所を締めて完封勝利。
 桐生第一は散発6安打に抑えられ、力投の先発前田を援護できないまま、無得点に終わった。