ラムエアsystem 2サイクルツイン

                                        SUZUKI  スズキ  RG185 (GT185)

                                   Main Pageへ    

 

rg1858272.JPG 1999年3月、兵庫県赤穂市にたまたま行った時、とある「半中古バイク店、半リサイクルショップ」でこのRG185を発見しました。「不動現状」で超格安の値段だったのと、シンプルで美しいヨーロピアンスタイルが気に入り、衝動買いしてしまいました。 「まあ、これだけの程度のいい外観だし、キャブの清掃でもすればなんとかなるかな」 と安易な考えで、 「買いまーす!」 と軽トラに積んで帰りました。      (ガレージと納屋はバイクでいっぱいですが、気にしない気にしない!^^)

このRG185にはオーナーズマニュアル、緒元及び電気配線図、整備手帳がきちんとついていました。   そしてマニュアルの裏には、

「真備町川辺 水島スズキ店にて、S55、8、29求む」

とボールペンで記入してあり、さらに鉛筆で「¥23万5000にて」 「バッテリーは田口電気店で求む方がよい」 と書いてありました。 真備町川辺と言えば、ここ兵庫のお隣の岡山県の倉敷市です。

(ちなみに¥23万5000は当時のカタログの新車価格ぴったりです。)

 

rg1858278.JPG 

きっとこのオーナーは几帳面な方だったのだと思います。今はどうされているのでしょう、「このRGはまだまだ元気ですよ!」 とお伝えいしたいと思います。^^

 

 RGを持って帰ってチェックしてみると、(買う前にしろよ^^;) まず気がついたのは、マフラーがぐらぐらだったことです。

 なんとマフラー左右、両方とも固定のねじの頭がなく、しかもボルトがねじ切れて埋まったままでした。ドリルで穴を開けて取り出し、タップで切り直して修理しました。

次にキャブ。これは分解清掃。 

エアクリはと見ると、・・・・入っていませんでした。ま、自作でいいか、とりあえず。

で、やはりここでエンジンはかかりました。めでたしめでたし!!  快調とは言えないけれど、とにかくかかったのがうれしくて、走り出しました! ところがブレーキのチェックをまだ済ませていなかったのをその時は忘れていたのでした。 

 なんと交差点の真ん中で! 固着して引きずっていたフロントブレーキパッドが熱で膨張でもしたのでしょうか、思いっきりロック! 黒々とブラックマークを路面につけて交差点の真ん中でジャックナイフ状態でストップしました。 転倒しなかったのは奇跡としか言いようがありません。 すぐに解体屋さんでマスターシリンダー等々を買ってきて交換しました。それがたまたまヤマハ製だったのでミラーが逆ネジしか合わず、XJR400のバックミラー新品もつけました。これはRGに似合っていてお気に入りになりました。v  

rg18521001.JPG 

 

そして現在までにFフォークオイルシール、シリンダガスケット、ピストンピン、ベアリング、ピストンリング、フューエルコック、グリップ、バッテリー、チェーン、サイレンサーグラスウール、前後タイヤ、プラグ、等々を交換し、現在に至っています。 エンジンは点火時期を調整してから本調子になりました。 

 

 

 

 

 

rg1858271.JPG  

  エンジン出力は21馬力。低速も力強く、また吹け上がりは2ストらしく鋭く、通常の走行では250だと思って走ってもなんら不満はありません。 

タンクからシートにかけてのデザインはすっきりとしていてとても美しく、気にいっています。

ライポジは自然で大きく、ツーリング等では楽です。  もちろん185ccといえど、高速道路も走れます。   

ちなみに燃費は22km /l。    こちらも250か、それ以上並み。^^;

 

 

 

rg185091011.JPG※RG185というこのバイク、歴史はと言えば、1970年代前半、当時スズキはGTシリーズとして125、185、250、そして名車の誉れ高い380(サンパチ)、550、そして頂点にこれまた2輪の歴史に燦然と輝くウオーターバッファロー、GT750のラインナップがありました。 

1970年代後半まで各4社それぞれ、同様のラインナップで平和な?日々が続いていた時、スズキから突然、RG250が衝撃のデビューを飾ります。  車重はわずか137kg! 

カワサキKH250の169kg、ヤマハRD250の161kg、ホンダホーク250の178kgよりも圧倒的に軽く、しかも他車よりも高出力、高トルクのエンジンと相まって、完全にワンランク上の性能を誇り、他社250はおろか、シグナルGPではへたな400マシン達にさえも後塵を浴びせたのです。 

無論、他のメーカー陣も黙ってはいません。ヤマハからはRZ250がデビュー、ホンダからVT、カワサキからはタンデムツインKR、さらにスズキからは返り討ちとばかりレーサーそのもののアルミフレームRGγ(ガンマ)を登場させます。そして時代は80年代レーサーレプリカブーム真っ只中へと突入していくことになりました。 

さて、RG185はと言えば、まさにそのレーレプブームの引き金となった名車、RG250の、 「RG」 の名を譲り受けたものの、車体はGT185のタンクシートをRG250風に変えただけのもので、エンジンもGT時代のラムエアシステムの物そのままです。 車重も129kgと変化なしです。

従って、同じRGと名がついていても250はガンマへとつながる完全なニューモデル。 185はその影で、少しおしゃれをした、サンパチの弟、GT185!なのです。(このRGのサイドカバーには、GTとステッカーを貼りました。私の中ではRGではなく、GTなのです^^)   

(※ちなみに同じ時期にGT125も同様のモデルチェンジで、RG125となり、タンクシート等がRG185と共通になりました。フレームも一見共通のように見えますが、実際はフレームも含め多くのパーツが別で、185の方がホイールベースも長く、車体そのものもひとまわり大きくなっています。) 

 

rg1858277.JPG セルもついていてツーリングは楽。 (と言ってもキックもとても軽いけど!^^)

                     山陽高速道路SAにて休憩中のRG。(2009年)→ 

 

 現在、2ストロークエンジンは、世界的にも生産が終了に向かっています。 未来に、再度作られることも永遠にないでしょう。(※それどころか、オートバイ自体、そしてオートバイ人口も少なくなり、某社に至ってはそのラインナップさえ、全盛時に比べるともはや風前の灯となっていますが・・・)  

しかし、70〜80年代に世界中を駆け回り、そのシーンを席巻した日本の2ストロークマシン達は、間違いなく今後も永遠に輝く、日本の物づくりの歴史の1ページを飾る価値のあるものだと感じています。

 

rg1858279.JPG 

 

RG185 オーナーズマニュアルより。 ポケットは深く、色は鮮やかなものが安全とは! なるほど! ためになるぜ!

夕日を眺める3人!! おおっ!   しぶい!

(ズボン短けえ!)  俺もがんばって走るぜ!

 

    YAMAHA HX90   Main Pageへ