ミノルタ レポ ブラック minolta repo black             [Mainページへ]  

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ミノルタレポ、ハーフサイズカメラです。1960年代初頭のハーフサイズブームに乗り、ミノルタから発売されました。発売時はオリンパスからはすでにペンが数機種出揃い、もう数十万台と出回っていた時だと思います。

ハーフサイズカメラとしてはかなりの後発で、しかもレポ発売の後にハーフサイズカメラは下火になったので、結局、市場に出回った数は多くはなく、今となってはレアなカメラとなってしまいました。

オリンパスペンWやDほどの精密感はありませんが、ボディは小さくまとまっていてとてもかわいく、愛着が持てるスタイルです。

セレンで光を感じ、そのメーターに手動で指針を合わせます。シャッター速度と絞りの組み合わせは決まっています。その後距離を目測で合わせます。(もちろんどちらが先でもかまいませんが) 

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 鏡胴の数字は絞り数字ではなく、ライトバリューです。絞りは16の部分はやはり約F16になります。8の部分でF2.8の開放になります。

このあたりは意味がわかりにくく、アサヒカメラ1963年2月号の記事のなかで、「ミノルタという会社はライトバリューが好きなようで、レポにもLVを目盛っているが、一般の人には換算表でもないと全く意味が無い」と酷評されています。^^;

赤い数字はフラッシュ時、またはシャッター速度1/30でF2.8〜F16まで手動で行います。

※基本的にすべての操作はキャノンデミと同じです。

 

  

 

 さて、このカメラは購入時には、絞りが作動していませんでした。F8あたりで止まったままの状態です。幸いにそれ以外はレンズも含め、外観的にも綺麗で、シャッター速度も正常に変化していました。

※実はこれと同じ症状のレポを見るのは2回目で、前回は修理できるのかどうかと迷っている間に、再度店に見に行くともう売れてしまっていたのでした。安く買えたのにと少し後悔していたので今回は迷わず買いました。

 

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 さっそく分解して原因を探ります。

分解の前に鉛筆で鏡胴に目印をつけます。本人が分かればどこにつけてもOK、再び同じ位置に組み立てるための目印です。これがあればもう一度組み立てやすく、また組み立て後にピントも元に戻ります。

 

 

 

 

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 原因はすぐにわかりました。絞りをきめるピン(ピンセットで指しているピンです)は本来この切り欠きの外周に沿わなければなりませんが、ご覧のように中途半端な位置で止まっていました。

とりあえず絞りまで、もう少し分解する必要がありそうです。

 

 

  

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レンズ裏から見るためには下カバーや上部、メーターや外皮などもすべて外すことになりますが、構造は簡単なので手間はとりません。

鏡胴周りはブロックで出てきました。

 

 

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 ←後群レンズとレンズシャッターを取り出します。

 

 

 

 

     

 絞りに油がついて動かなくなっていました。ガバナーなどに指してある極微量のオイルが飛散するのが原因かと思われます。もしオートバイなどの大きい部品ならオイルやグリスを注すところですが、カメラなどの細かいパーツの場合は逆になり、粘度の低いオイルでさえ抵抗になってしまいます。小さい昆虫の羽が雨で濡れるとくっつきあって動けなくなるのと同じです。※修理時にはオイルやベンジンなどもできるだけ安易に使わないほうがいいのです。

 

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 とりあえず絞りの見えている部分を、レンズクリーナー(速乾のアルコール系)をつけたやわらかい布(めがね拭き)でやさしく清掃しただけで動きはスムースになりました!

また、絞りピンを沿わせるためのスプリング(←写真)が少しへたっている様子だったので、いったん外して少しテンションを高くしました。

☆レポは使わないときは絞りを開けた状態(LVを8の位置)にしてテンションを緩めた状態にし、スプリングをへたらせないようにして保管する必要がありそうです。

 

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 開けたついでにボディ内部も綺麗にしました。レンズが収まるところに丸くモルトが貼ってありますが、これも新品にしました。

 

 

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 メーター指針の誤差はここで調整できます。

 

 

 

 

 

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 再び組み上げます。外のねじは裏、表共にかわいい飾りねじが使われていて好感が持てます。

完動品になりました。

 

 

 このレポは発売後50年近く経って、この状態 (新品とそんなに変わらない) なのですから、日ごろ防湿庫に保管して、また定期的に(20〜30年に一度)軽くチェックすれば、とりあえずあと2〜3百年は十分大丈夫と思われます。   ^^v  ← とっくに生きてねえつうの 

 

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 とてもきれいに写りました(^^)v

 

 

 

 

 

 

 

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