第62回広島県高等学校総合体育大会 空手道競技

平成21年5月30日(土)

広島県立総合体育館 武道場

五日市高等学校 書道部作

 


 

 

 

 

 

 

 


【人を感動させる試合がしたい】

 

 会場は、これから試合が始まる選手達の緊張感と熱気に包まれていた。

 安芸府中高校の御堂丸里菜さんは女子個人形の予選に出場し,見事1位で通過。結局決勝戦では惜しくも2位になった。

 試合にのぞむ前は,気合いと気迫は誰にも負けないという気持ちで臨んだという。その通り見事1位で予選通過した御堂丸さんだが『自分の努力だけで掴めた勝利じゃない。仲間や家族が今まで支えてくれたから頑張れた。だからその人に恩返しできるような,人を感動させる試合がこれからもしたい』と語ってくれた。

最後に,スポーツの良さは何かと尋ねると『家族や仲間など、周りのありがたみがわかる。部活の朝練で朝が早い時は家族も早く起きてご飯を作ってくれるからとても感謝している』と笑顔で答えてくれた。

空手道の試合は初めて見たが,選手の一生懸命さがとても伝わってきて,身震いさえした。畳に響く鈍い音や,空手着の風を切る音すべてに,選手のやる気を感じることができた。

安芸府中高校 2年 栗栖理加


 

 

 

 

 

 


【努力の日々が与えたもの】

 

 安芸府中高校2年生ホーソン牧嘉君にインタビューした。1ブロックの上位2位が決勝に進出することができる中,彼は決勝に進めなかったものの試合後,とても達成感あふれた表情でインタビューに答えてくれた。

空手道を小5の時からしているホーソン君。小・中学時代には3回優勝、1回準優勝という経歴を持っている。『本番前はとても緊張したけど,100%の力を出すことができた』とさわやかに語った。また,空手道の魅力を『個人競技だけど互いに体と心が強くなる良いスポーツだ』と語ってくれた。

 笑顔で『悔いはない』と話してくれたホーソン君。この日まで一生懸命練習した努力の日々が彼にとても素晴らしい笑顔と達成感を与えたのだと思った。

 女子の迫力とはまた何か違う迫力を感じられた男子個人戦。個人戦だけれども出場する選手に部員全員が集まってエールを送っているすがたにとても感動した。

安芸府中高校 2年 濱本育帆


 

 

 

 


 

『山陽高校堂々優勝』

 

 今回シード校の山陽高等学校の監督梶本秀樹さんにインタビューした。男子個人形の予選が終わった後に決勝に進んだ西原凌太さんについて「決勝も、いつもどおりにやってほしい。まだまだ発展途上なのでこれからだ。」と嬉しそうに語った。監督として選手を育てていく上で何を一番大切にしているのかを伺った。「空手を通して何を学ぶかが大切だと思う。空手だけでなく勉強面,生活態度とかでもみんなの模範となってほしい。」といわれた。監督は選手が勝つことを信じているように,どこか自信にあふれているような感じだった。

決勝戦では8人中4人が山陽高等学校の選手だった。監督の言われる「空手だけでなく勉強面でも生活面でもみんなの模範となってほしい」という心が選手一人ひとりに通じ,こうしたすばらしい結果を生み出すことができたのだろう。

                          加計高校 2年 栗栖はるか

 


 

 

 

 

 


【つらいと思った事はない】

 山陽高校3年生キャプテンの保田洋紀さんにお話を伺った。保田さんは5歳の時に空手に出会い,今までずっと空手を楽しんで続けてきた。「つらいと思った事は一度もない」と保田さんはまだ少し緊張の残った表情で答えてくれた。

予選が始まり,チームメイトに送り出されて競技場に進む保田さん。表情がより真剣になる。形は「ジオン」。声が響き,競技が始まる。打ち出される拳のひとつひとつに魂がこめられているように感じられた。『ドン』踏み込んだ時の床の振動が伝わり,思わず鳥肌が立ってしまった。

 得点は21.6。残念ながら決勝に進むことはできなかったが,これからも空手を楽しんで続けてほしい。

加計高校 2年 小田杏菜

 


 

 

 

 

 


「キレのある演技で優勝!!

 空手道、男子個人形では,西原凌太さんが優勝した。予選でもキレのある「カンクウ大」を披露した西原選手は目を引いた。自信満々な彼だが,なんとまだ2年生なのだそうだ。予選では,22.2ポイントという高得点をとり,1位で通過した。直後の気持ちを聞いてみると,「少し固くなってしまったが、決勝に向け確実に勝ち進んでいきたい。」と,このときから決勝に目を向けていた。そんな西原選手が空手を始めたのは,小学校1年生の時だそうだ。空手の魅力を聞いてみると,「同じスポーツをしている仲間ができるのが楽しい。しかし,あまりメジャーでなはいスポーツなので,勝っても友達にすごさが分からないのが悔しい。」と語った。最後に、決勝に向けての意気込みを聞いたところ,「全て、オール勝ちしたい!」と自信に満ちたコメントを頂き,それを実現してくれた。頂点へ1歩ずつ近づいてゆく彼の胸元には汗が輝いていた。

                      加計高校 2年 黒田 亮 

 


 

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