第2回LC−杯Dブロック    審査用紙


 

エントリーNO.16    QQQ

 

 

Q1:・・・・・・。

Q2:・・・・・・。

2人:あの・・・。

2人:いやそちらから

2人:いやいやそちらから

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:あの・・・。

2人:いやそちらから

2人:いやいやそちらから

2人:いやいやいや

2人:いやいやいやいや

2人:・・・・・・。

2人:あの・・・。

2人:いやいやいや

2人:いやいやいやいや

2人:いやいやいやいやいや!!

2人:どうぞどうぞどうぞ!!

2人:いやいやいやいやいや!!

2人:どうぞどうぞどうぞ!!

2人:いやいやいやいやいや!!

2人:どうぞどうぞどうぞ!!

2人:いやいやいやいやいや!!

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:気が・・・合いますね・・・。

2人:初対面なのに・・・。

2人:ははは・・・

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:あの・・・。

2人:・・・・・・。

2人:あの・・・。

2人:・・・・・・。

2人:あの

2人:はい

2人:え?

2人:・・・・・・。

2人:え?

2人:何・・・でしょう?

2人:あぁいやその

2人:何でもないです・・・。

2人:(いや何でもなくないだろ!!)

2人:(何が何でもないんだよ!!)

2人:(そもそも何でもなかったら
    お見合いなんか来ないだろ!!)

2人:(何この人!?こっちが話しかけてるのに
    全然話せないじゃん!!)

2人:(何しに来たんだよ・・・)

2人:(いやお見合いしに来たんだよ!!)

2人:(何言ってんだよ!!)

2人:(こっちだって人の事言えないだろ!!)

2人:(てかいつまで黙ってるんだよ!!)

2人:(何で話しかけて来ないんだよ!!)

2人:(いや話しかけようよ!!)

2人:(いやいや話しかけたよ!?)

2人:(話にならないんだよ!!)

2人:(話しかけてはいるんだよ!?)

2人:(話したいよそりゃ!!お見合いに来てるんだから!!)

2人:(・・・とは言いつつも)

2人:(お見合いなんて初めてだから
    正直どうしたら良いんだか分からないんだよ・・・)

2人:(気は合うんだけどなぁ・・・。)

2人:(意気は合っても意志の方が・・・。)

2人:(話しかけにくいんだよなぁ何か・・・
    こっちとしては話して欲しいっていうか・・・。)

2人:(あぁでも何とかしないと・・・)

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:ご趣

2人:はい?

2人:ご趣

2人:え?

2人:ご

2人:いやいやいや

2人:どうぞどうぞどうぞ

2人:(いやダチョウ倶楽部か!!)

2人:(いやダチョウ倶楽部ではない!!)

2人:(分かってるよ!!)

2人:(何でここで入って来るかなぁ!!)

2人:(話したいんだよこっちは!!)

2人:(話したいんだよ!!)

2人:(話したいんだよ!!)

2人:(話したいんだよね!?)

2人:(そうだよ話したいんだよ!!)

2人:(向こうだって話したいんだよ!!)

2人:(お互い話そう話そうとするから
    こんな気が合っちゃって合わないんだよ!!)

2人:(そうだよ・・・押してダメなら
    ここは思い切って・・・)

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:(しゃべれよ!!)

2人:(しゃべんないのかよ!!)

2人:(しゃべりたいんじゃないの!?)

2人:(話になんないよ!!)

2人:(何だよ話せば話すし黙れば黙るし!!
    何しに来たんだよ!!)

2人:(いやお見合いしに来たんだよ!!)

2人:(ていうかこれお見合い!?)

2人:(見合うどころか目も合ってないけど!?)

2人:(何だよもう!!)

2人:(何なんだよもう!!)

2人:(あぁ何かしないと・・・何かしないと)

2人:ご

2人:いや

2人:どう

2人:ご

2人:や

2人:ど

2人:(ネアンデルタール人か!!)

2人:(何なんだよ!!)

2人:(何なんだよもう!!)

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:(でも悪い気はしない・・・。)

2人:(そうなんだよ悪い気はしないんだよねぇ)

2人:(何だろう・・・ある意味意気ピッタリだから?)

2人:(いやまだ一言も会話してないだろ!!)

2人:(ていうか初対面だろ!!)

2人:(気が早すぎるわ!!)

2人:(早いに越したことはないでしょ!?)

2人:(いやそこは早まっちゃだめっすよ!!)

2人:(いやでもお見合いなんだし良いじゃない!!)

2人:(いやいやここは慎重に処理せねば・・・!!)

2人:(おやおやいつまで黙りしているおつもりでぇすかぁ?)

2人:(誰だよ!!)

2人:(いやでもさぁ・・・。)

2人:(よく沈黙が苦にならなくなってさぁ・・・
    初めて打ち解けあえた証拠みたいなさぁ・・・言うよねぇ・・・)

2人:(誰だよ!!)

2人:(まだ一言も会話してないだろ!!)

2人:(とは言いつつも何て声かけたら良いんだよ!!)

2人:(ていうか初対面だろ!!)

2人:(初対面なんだから色々あるじゃん!!)

2人:(いやでもだからって問いただしちゃうのも・・・)

2人:(良いじゃん!!YOU思い切って
    話しちゃえば良いんだよ!!)

2人:(そうか・・・そうだよ!!
    そうしないとお見合いが進まないよ!!)

2人:(・・・よし!!)

2人:いやぁ・・・

2人:それにしても・・・

2人:・・・緊

2人:・・・・・・

2人:張・・・

2人:しますね・・・。

2人:・・・緊張されてるんですか?

2人:実は私も・・・

2人:え、そうなんですか?

2人:・・・お見合いとか

2人:した・・・

2人:こ・・・と

2人:ないんですか!?

2人:実は私も

2人:何ですか!?

2人:え、そうなんです

2人:って!?

2人:実は私も

2人:そうだったん

2人:ですよぉ!?

2人:・・・何ていうか

2人:・・・初めて会った気がし

2人:ねぇ!?

2人:そうですよ

2人:ねぇ!?

2人:ですよ

2人:ねぇぇ!?

2人:ぬぅぃ!!

2人:でゅへ!!

2人:(って何だよこれ!!)

2人:(超楽しいよ何これ!!)

2人:(何だぁ会話って投げ合ってもできちゃうんだぁ!!)

2人:(もっとキャッチボールみたいなのイメージしてたんだけどなぁ!!)

2人:(お見合いってこういう事だったのかなぁ!?)

2人:(悪い気なんて全然しないよ!!)

2人:(悪くない!!お見合い悪くないよ!!)

2人:(あぁら打って変わってごきげんじゃない・・・)

2人:(誰だよ!!)

2人:(誰でも良いわもう!!
    話したい!!あなたとお話したい!!)

2人:あの!!

2人:趣味!!

2人:趣味!?

2人:・・・せーのっ

2人:おんがく!!

2人:おおおおおおおおお

2人:本当に!?私もよく

2人:本当に!?どんなの普段

2人:洋楽から

2人:ボカロまで!?

2人:てことは

2人:やっぱり!?やっぱり!?

2人:同い年なんですか!?

2人:地元まで!?

2人:AB型ぁ!?

2人:3800グラムぅぅ!?

2人:水中出産ぁん!?


2人:(いやいやいやいやいやいやおかしいおかしいおかしい!!)

2人:(そんなわけ無いそんなわけ無い!!)

2人:(あんな楽しかったのに何だよ急に!!怖い怖い怖い!!)

2人:(ガチガチに合いすぎなんだよガチガチに!!)

2人:(会った事すらなかったんだよ!?)

2人:(悪い気通り越して気持ち悪いよ!!)

2人:(そうだよ・・・よくよく考えたら合うワケ無いんだよ普通!!)

2人:(合わせでもしなきゃさぁ!!)

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:(合わせて来ている・・・?)

2人:(合わせて来ているの・・・!?)

2人:(いやいやいやそんなワケ)

2人:(ありまくってたよ!?)

2人:(ありったけしゃべってらっしゃったよぉ自分ら!?)

2人:(いやいやありえない!!ありえないよ!!)

2人:(ありえない・・・そんなワケ)

2人:(ありまくってたよ!?)

2人:(どうしようありまくってたよ!!)

2人:(どうしたら良いの!?)

2人:(どうしたら良いのこれ!?)

2人:(向こうもあんだけありまくっといて
    良くこんなだんまりこくってられるなぁ・・・。)

2人:(何なんだよこの人・・・。)

2人:・・・・・・。

2人:(・・・いい年こいて他人のモノマネかよ!!)

2人:(そうだよ絶対そうだよ!!)

2人:(話したくないからってこっちのマネして
    話してるフリしてるんだよこの人!!)

2人:(だからこんな気が合ってたんだよ!!そうだよ!!)

2人:(って同時にピッタリ
    モノマネしてくる人がどこにいるんだよ!!)

2人:(伊東かよ!!エスパー伊東かよ!!)

2人:(何なんだよ!!オウム返しにも
    限度があるよ限度が!!)

2人:(黙ってりゃだんまりこくっちゃって・・・)

2人:(マネするな・・・)

2人:(マネするな・・・)

2人:(マネしてないで・・・)

2人:しゃべれよ!!















2人:!?

2人:!?!?

2人:あぁいやいやいや!!

2人:いやいやいやすいませんすいませんすいません!!
   いやいやホント別にそんな驚かすつもりじゃ!!

2人:しゃべっちゃったよ!!

2人:二つの意味でしゃべっちゃったよ!!

2人:心の中の内なる想いが出ちゃったよ!!
   しゃべって来ないと思ってたらしゃべって来ちゃったよ!!

2人:こうなったらしゃべっちゃうよ!?

2人:いい加減にしてくださいよ!!

2人:何なんですかさっきからマネばっかり!!

2人:こっちのセリフだよ!!

2人:こっちのセリフだよ!?

2人:こっちのセリフだよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:してないよ!!

2人:してるじゃん!!

2人:ほら!!

2人:マネすんなよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:してないよ!!

2人:してるじゃん!!

2人:ほら!!

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:しゃべれよ!!

2人:何しゃべってんだよ!!

2人:しゃべってんだよ!!

2人:何しゃべってんだよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:マネすんなよ!!

2人:もういいよ!!

2人:どうもありがとうございました!!

2人:って何だこれ!!

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:すいません何か・・・怒鳴ってしまって。

2人:いやこちらこそ・・・
   マネされてるもんだとてっきり。

2人:いやいやいや

2人:いやいやいやいや

2人:・・・・・・。

2人:・・・・・・。

2人:・・・ホント気が合いますね。


 

エントリーNO.17    バトルロワイR

 

つく人:今から2人でモチつきをするよ。

こねる人:臼にモチが入っています。彼が杵でモチをついて、私が手でこねます。

 つく人:さてと、ねじり鉢巻きを巻いて、杵を高らかに振りかざしてと。

こねる人:よし、準備はできたね。じゃあ、始めるよ。











     まーえ! まーえ! まーえ!

 つく人:よし、前か。それでは5歩前進しよう。

こねる人:まーえ! まーえ!

 つく人:まだ前か。それではさらに5歩。

こねる人:ちょっと右! ちょっと右!

 つく人:ズレていたか。それでは右に0.5歩移動。

こねる人:今だ! モチつけぇ!

 つく人:それ!








    (ぺったん)




こねる人:お見事。それでは交代だ。

 つく人:はい、視界を覆う用のねじり鉢巻き どうぞ。

こねる人:どうも。じゃあ、目のあたりに巻いて視界を遮って、臼から5m離れてと。

 つく人:モチをこねる手つきになったね。これで準備完了だし、始めるよ。

     まーえ! まーえ! まーえ!

こねる人:5歩前進。

 つく人:まーえ! まーえ!

こねる人:さらに5歩前進。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!








    (スカッ)



 つく人:惜しい! ちょっとズレたから空振り!

こねる人:残念。微調整の指示を。

 つく人:ちょっと右! ちょっと右!

こねる人:右に0.5歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!








    (スカッ)



 つく人:あぁ、また空振り! 惜しい!

こねる人:悔しい。微調整の指示を。

 つく人:ほんのちょっと左! ほんのちょっと左!

こねる人:左に0.2歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!








    (スカッ)



 つく人:また空振り。三振してしまったから交代だね。

こねる人:猛反省。はい、私が寝るときアイマスク代わりに使ってて愛着が湧いてるねじり鉢巻き どうぞ。

 つく人:そんな愛用品を使わせてもらえるとはね。これを巻いて、臼から5m離れてと。

こねる人:杵を高らかに振りかざしたから準備完了だね。指示いくよ。
     まーえ! まーえ! まーえ!

 つく人:それでは前に10歩前進。

こねる人:さては1回目で距離感を掴んだな。
     しかし、ちょっと右! ちょっと右!

 つく人:右に0.5歩移動。

こねる人:今だ! モチつけぇ!

 つく人:それ!








    (ぺったん)



こねる人:お見事。それでは交代だ。

 つく人:はい、私が昨晩 彼女との目隠しプレイに使ったねじり鉢巻き どうぞ。

こねる人:ベッドでも つく人 なんだね。じゃあ、それを巻いて、臼から5m離れてと。

 つく人:モチをこねる手つきになったね。じゃあ、指示を始めるよ。
     まーえ! まーえ!

こねる人:1本の綱を渡っているかのごとくまっすぐに5歩前進。

 つく人:すごい、まっすぐだ。
     さらに まーえ! まーえ!

こねる人:SASUKEチャレンジャーを苦しめる「そり立つ壁」のごとくまっすぐに5歩前進。

 つく人:反ったのは彼なりの微調整かな。
     しかし、ちょっと右! ちょっと右!

こねる人:右に0.5歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!





   (スカッ)



 つく人:1 OUT 1 STRIKE.

こねる人:惜しくも空振ってしまった。微調整の指示を。

 つく人:ほんのちょっと左! ほんのちょっと左!

こねる人:左へ0.2歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!





    (スカッ)



 つく人:1 OUT 2 STRIKE.

こねる人:むむむ。微調整の指示を。

 つく人:非常にわずか右へ! 非常にわずか右へ!

こねる人:右へ0.07歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!





    (スカッ)



 つく人:2 OUT! 三振しちゃったから交代だね。

こねる人:無念。 はい、紫色のねじり鉢巻き どうぞ。

 つく人:ねじり鉢巻きは白と相場が決まっているのに。じゃあ、それを巻いて、臼から5m離れてと。

こねる人:杵を高らかに振りかざしたから準備完了だね。指示いくよ。
     まーえ! まーえ!

 つく人:10歩前進。

こねる人:今だ! モチつけぇ!

 つく人:それ!





     (ぺったん)



こねる人:お見事。じゃあ、交代だね。

 つく人:はい、ねじり鉢巻きのようなデザインが施された普通の鉢巻き どうぞ。

こねる人:ねじれが目に当たらないから着け心地いいね。じゃあ、それを巻いて、臼から5m離れてと。

 つく人:モチをこねるちょっといやらしい手つきになったから準備完了だね。指示いくよ。
     まーえ! まーえ! まーえ!

こねる人:Mr.ホライズンと呼ばれても良いくらいまっすぐに10歩前進。

 つく人:すごい、まっすぐだ。
     まーえ! まーえ!

こねる人:前進し足りなかったことに驚きつつ2歩前進。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!





     (スカッ)



こねる人:うまくいかなかった。こんなところで もたついてる場合じゃないのに。

 つく人:そう、今はモチついてる場合。

こねる人:微調整の指示を。

 つく人:ちょっと右! ちょっと右!

こねる人:右へ0.5歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!





     (スカッ)


こねる人:また空を切ってしまった。

 つく人:……ねぇ、そっちの役割のほうが難しいの?

こねる人:だが、交代までにまだチャンスは1回ある。

 つく人:ねぇ、だからさ、目隠しをした状態だと杵でモチをつくより 素手でモチをこねるほうが難しいの?

こねる人:……

 つく人:どうなの?

こねる人:……さぁ、微調整の指示を。

 つく人:己の脆弱さを一番知っているのは自分自身だったね。聞いてゴメン。
     ほんのちょっと左! ほんのちょっと左!

こねる人:左に0.2歩移動。

 つく人:今だ! モチこねろ!

こねる人:それ!







    (ガツンッ)



こねる人:あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 
     指がぁぁぁぁぁ! 指がぁぁぁぁぁ!

 つく人:指が臼に当たって突き指をしちゃったみたいだね。大丈夫?

こねる人:痛いよ! 大丈夫じゃないよ! これだから こねる人 は大変なんだよ!
     まったく、つく人 は杵をモチに叩き込むだけだから失敗でダメージを受けなくていいよね! 安全だよね!

 つく人:さては 失敗して他の固いところに杵を打ち込んだ時の手のジ〜〜〜〜〜ンを知らないな。

こねる人:でもさ! このモチは熱いんだよ? ぬっくぬくに熱いんだよ? 絶対こねる人のほうが大変だからね?

 つく人:張り合ってもしょうがないから譲歩するよ。

こねる人:私だってゆっくり手探りでモチの位置を確かめながらやっても良いんだったら突き指の心配なんてしなくていいのに!

 つく人:そこは我慢してくれ。モチつきはスピードが大事なんだし。

こねる人:だいたいどうして つく人 は目隠しをしていても的確に杵でモチをつけるのさ!異常だよ!

 つく人:うすうす私もそう感じていたよ。自分の才能が怖い。

こねる人:あなたみたいな天才は私と組むべきじゃないよ! もっと良い こねる人 を見つけて組むべきだよ!

 つく人:いやいや、天才じゃないよ。私はただ杵を振るっているだけ。
     あなたの指示で動いているんだよ。あなたの的確な指示があってこそなんだよ。

こねる人:そんな風に褒めたって、意味ないからね! こねる人 はモチをこねてこその こねる人 なんだから!

 つく人:そうだったんだ。じゃあ、私はモチをついてこその つく人 なんだなぁ。

こねる人:天才は何もわかってくれやしない。

 つく人:いや でも ほら、私の指示が悪かったという可能性もあるし。

こねる人:ええ、確かにあなたの指示が的確でなかったことは過去にあった。
     おかげである時は目隠ししてモチをこねる手つきのまま女性を追いかけ回すはめになったこともあったね。

 つく人:うん、その節は申し訳ない。

こねる人:またある時は目隠ししてモチをこねる手つきのままスリラーを踊らされるはめになったこともあったね。

 つく人:ああ、あの時はよくぞ指示通りに動いてくれたよ。集団に溶け込めていたよ。

こねる人:さらにある時は毒の入った食べ物を食べてしまった人の口の中に向けて手を放つことになった時もあったね。

 つく人:毒がまわる前に吐けたおかげであの人 助かったんだよな。

こねる人:だけどさ、今日は普通に指示を出してたよね。完全に私の実力不足だよね。だから、もう嫌なんだよ。

 つく人:あなた今日、モチをこねた回数より駄々をこねた回数のほうが多いよ。

こねる人:足を引っ張り続ける身にもなってよ! 不甲斐ないよ! どうせ引っ張るならモチを食べながら箸でうにょ〜〜〜んって引っ張りたいよ!

 つく人:それは勝手にやってくれとしか。

こねる人:とにかく、もうあなたとはモチつきはやらないから! 解散だよ! もっとうまい こねる人 でも見つけて勝手に組んでよ!

 つく人:そんなことはできない!!!

こねる人:どうして!

 つく人:私たちがこうして組む前を思い出してよ! 私たちはただの嫌われ者だったよね!?

こねる人:そうだね。あなたはただの嘘をつく人、私はただの屁理屈をこねる人。

 つく人:でも どうしようもなかった2人、モチつきに出会ってからは変われたよね!?
     私は ウソじゃなくてモチをつこう って思えた。あなたは 屁理屈じゃなくてモチをこねよう って思えた。
     だからもう昔になんて戻りたくないよ! 戻れないよ!もうあなたの指示がないとモチつけないよ!

こねる人:……

 つく人:あなたの指示がなければ杵を空振りだってしちゃうよ!?  空振った杵の先が股下をくぐって自分の尻にキツイ一撃を与えちゃうよ!

こねる人:……

 つく人:そのまま痔になっちゃうよ! 尻に血がつく人になっちゃうよ!

こねる人:……すまない。私が間違っていたよ。己の弱さをあなたにぶつけてしまっていた。

 つく人:じゃあ、辞めたいなんてもう言わない!? 解散したいなんてもう言わない!?

こねる人:落ち着け。言わないと誓おう。

 つく人:…………じゃあ、次の指示を。

こねる人:モチつけ。

 つく人:はい!!






     (ぺったん)



こねる人:ふふ、今のあなたは目隠しをしていないのだからモチをつけて当然だよ。

 つく人:いいえ、どうも目が潤んでしまって視界はほぼ遮られていてね。

こねる人:なんだ そうだったんだ。あなたは私の意表も つく人 だなぁ。
     でも、これで私は目が覚めたよ。あなたと一緒にモチつきをする。あなたのためにモチをこねる。

 つく人:すごい、まっすぐなキモチだ。

こねる人:これからも2人、持ちつ持たれつで支えあってモチつきしていこうね。

 つく人:ああ、モチつきモタレつきで支えあっていこう。

こねる人:それはあんまりうまくないな……。

 つく人:でも、あなたが突き指のため続行不可だから今回のモチつきは終了だね。
     2人の仲直りの記念にこのモチを美味しくいただこうか。

こねる人:うん、そうだね。いただこう。


  2人:いっただきまーす!

     (パクッ)












     う わ っ 、 こ れ モ チ の 食 感 じ ゃ な − い ! ! !


 

エントリーNO.18    教科書の人々

 

そこら辺の女子高生

 「男子トイレってさーオトヒメ要るのかな−」

 「さー、一応いんじゃね?」

 「だよねー、どこに要るのかなー。やっぱ個室?」

 「個室からオトヒメの水音聞こえたらモロじゃん(笑)」

 「あんた下品(笑)」

 「男子トイレに姫とかいう方がゲスいよ(笑)」

女子高生退場。
近くにいた男子高校生 佐藤君と田中君

さと「きいたか田中くん」

たな「きいたよさとーくん」

さと「女子トイレに乙姫居るんだって」

たな「何それわくわくする。乙姫といえば、かの有名な竜宮城のお姫様だよね」

さと「そうだ。この世のものとは思えないほどの美声と美脚の持ち主だ」

たな「美脚かは知らないけど、そうだね。その乙姫だね」

さと「まさかこんな近くで乙姫に会えるかもしれないとは・・・女子トイレって未知の世界だったが、竜宮城みたいなところなのか・・・」

たな「いったい女子トイレで何やってるんだろう」

さと「そりゃ、女の子が入ってきたら宴のようにもてなしてるんじゃないか。だから女子はトイレ長いんだろ?」

たな「それは濡れ衣だと思うよ」

さと「あと綺麗になって出てくるのも、乙姫が手を加えていたからか」

たな「それは彼女たちの努力の結果だと思うよ。それに女子たちが言ってたじゃん。乙姫は個室で何かしてる、みたいなこと。」

さと「・・・水音。個室で、乙姫の、水音って言ってたな。」

たな「・・・」

さと「・・・」

たな「・・・いや、まぁ、やらしい意味じゃなくてね」

さと「うん、まぁ、そうだな。やらしい意味じゃなくて」

たな「・・・もしほんとうに乙姫がいるなら会ってみたいな」

さと「・・・だな。オレも乙姫会いたい。」

たな「どうやったら会えるかな」

さと「亀を助けて連れてってもらうしかねぇんじゃねぇかな」

たな「亀に連れてかれる先が女子トイレってシュールだなー」

さと「よし、亀助けに行こう」

たな「どこに」

さと「村人にいじめられてる亀、探そう。」

たな「いないだろ」

さと「いないよな」

たな「早いよ。オレが言うのもなんだけど一気に現実見過ぎでしょ。」

さと「だって野生の亀すらいないだろうし、さらにそれをいじめてるなんて動物愛護団体に」

たな「わかってるよ。でも言い出しっぺの身代わりの早さにびっくりだよ。」

さと「もっと単純に考えよう。乙姫は女子トイレにいるんだ」

たな「ちょっと待って。この流れ非常に良くない。さとーくんが何を言いたいのかすごく分かる。」

さと「分かってるなら話が早い。乙姫に会いたいだろ?」

たな「会いたいです。でも本当に乙姫がいるかどうかも分かんないよ」

さと「それを確かめるって話だろ」

たな「・・・待ってね。落ち着いて。落ち着いて。」

さと「この上なく落ち着いてるだろ。」

たな「話を整理しよう。乙姫って姫だよ?姫ともあろう女性が女子トイレにいる確率ってすごく低いと思わない?」

さと「姫だってトイレはするだろ。」

たな「うーん、まぁ、たしかに、そうだけど、女子の話だと常駐してるっぽくない?」

さと「ん、たしかに。」

たな「いくら何でも常駐してるのはおかしいよ。おなかゆるいか住んでるかだよ」

さと「住んでるんじゃないか」

たな「それが事実なら謎すぎるよ!それ乙姫じゃなくてトイレの神様じゃん!」

さと「いや乙姫だよ。だって女子がそう言ってただろ」

たな「にわかには信じられないです。そもそも乙姫が竜宮城にいない時点でおかしいよ。」

さと「乙姫にもいろいろあったんだよ。何てったって姫だからな。権力争いに負けたんじゃね」

たな「追い出されたから じゃぁ女子トイレに住もうってどんな発想だよ!」

さと「親戚の花子のところに居候してんだよ」

たな「トイレの花子さんと親戚関係なの!?乙姫が!?」

さと「そう。あの、あれだよ。はとこの友達」

たな「それ親戚じゃないし!」

さと「じゃぁ花子の友達のはとこのよしみでここで働かせてもらってるんだよ。」

たな「それ事実なら嫌すぎる!そんな落ちぶれた姫にどんな幻想を抱けるんだよ!」

さと「まぁ、いいじゃん、なんだって。とりあえずいるんだよ。乙姫は。女子トイレに。」

たな「全然納得いかないんですけど!」

さと「そうは言ってもな。事実は小説より奇なりだ。ここで憶測ばっか話してても、いるかどうか調べないと始まらないだろ」

たな「うぅ・・・たしかにそうだけどさぁ・・・」

さと「まずは乙姫に会おう。事情はそれから考えればいい」

たな「何か言いくるめられた気がするけど・・・まぁいいか。じゃぁ、調べよう、か?」

さと「よし。さて、どうやって確かめるか」

たな「何たって場所が女子トイレだからなぁー」

さと「入るしかないな」

たな「女子トイレだよ!?ボクたち男の子だよ!?」

さと「忍び込むしかないな。」

たな「短絡的だな!」

さと「だってそれ以外なくね?」

たな「ないよ、分かってるよ。でもそれたぶんみんな反対するよ。みんなって主にボクだけど」

さと「乙姫見たいだろ?」

たな「そりゃ、見たいけどさぁ・・・」

さと「な、今授業中、女子いない、人いない、目の前には女子トイレ」

たな「行けと言わんばかりの状況だね」

さと「行け」

たな「 オ レ だ け ! ? 」

さと「乙姫がいたらオレも行く。まずは様子見、お前が。OK?」

たな「何でオレだよ、さとーくんが行けよ」

さと「いやだよ」

たな「素で拒否かよ!それならオレだっていやだよ!」

さと「何でだよ。乙姫見たいんだろ」

たな「さとーくんも見たがってたじゃん!オレだけ行く意味が分からないです!」

さと「2人で行くと見つかる可能性が高くなるだろうが。1人が外で見張ってないとさ」

たな「だったらさとーくんが行けばいいと思います」

さと「俺が行く意味が分からない」

たな「何で!見たいってのはりっぱな理由だから安心して行ってきていいよ!」

さと「いや俺シャイだから。乙姫いても逃げちゃうし」

たな「きっと乙姫も女子トイレに男が入ってきたら全力疾走すると思うけどね」

さと「田中くんは肝が据わってるから乙姫見ても逃げなさそうだし」

たな「オレはすでに逃げたいですけどね、今の状況から。」

さと「田中くんは見た目女っぽいし、乙姫も間違えるんじゃないかな」

たな「そんな言葉で騙されるか!」

さと「はぁ・・・そんなに嫌なの?」

たな「当たり前じゃん!女子トイレに忍び込んでるのを万が一見られでもしたらどうなると思ってるの!しかも見られたらさとーくんボクのこと簡単に裏切りそうだし!」

さと「・・・しょうがないな」

たな「・・・え?」

さと「田中くんがそこまで言うならしょうがない。・・・俺が行ってやるよ」

たな「え、さとーくんが妥協?ほんとに?」

さと「いいよ。行くよ。」

たな「あのさとーくんが妥協・・・!?明日雨降るんじゃ・・・」

さと「雨かよ。そこは槍だろ。」

たな「ほんとに行ってくれるの?」

さと「いいよ。ただし、条件がある。」

たな「条件?いいよいいよ何でも。女子トイレに1人で忍ぶ込む以上に嫌なこととかないよ」

さと「それじゃあ、田中くんが小学生のとき、みよちゃんのたて笛こっそりなめてたこと公表しても良いか。」

たな「何で知ってんのボクの黒歴史!」

さと「黒歴史だなんて。男なら必ずそーゆー過去あるって。女子が好きな男子の髪の毛をわら人形に仕込むのと一緒だって」

たな「それはあからさまな悪意だよ!そもそもそーゆー問題じゃなくて」

さと「何?問題はみよちゃんの方?当時は乙姫並にかわいかったじゃん。当時は。今は魔人ブゥみたいだけど」

たな「さとーくんも大概ひどいよね」

さと「あんな感じのが好みなんだなぁ、田中くんは」

たな「誤解・・・いや、確かに昔はそうだったんだけど・・・!」

さと「いや、人の嗜好にけちつける趣味はないし、良いと思うよ。うん」

たな「・・・顔が本音を語ってるよ・・・」

さと「じゃ、ちょっと女子トイレ行ってくる」

たな「待って待って待ってみよちゃんのこと公表しないと約束してから行って!」

さと「じゃぁ行かない。田中くんが恥ずかしい思いをしてくれないなら俺にメリットないし」

たな「さとーくんのドS!」

さと「何を今更。喜んでるくせに。」

たな「それこそ誤解だよ!さとーくんは常日頃そんなことばっか考えて生きてるわけ!?」

さと「・・・田中くんが中学時代に担任のケツ掘って担任の奥さんとトラブったこと公表したいなぁ、って考えて生きてる」

たな「人のトラウマを次々さらけ出すのやめてくんない!?」

さと「まだまだあるぞ。」

たな「もう乙姫よりもさとーくんの情報網のが気になるよ!」

さと「観念して行けよ」

たな「ちょっと心揺らぐよ!でも女子トイレに忍び込むとか、更に黒歴史増やすだけじゃないかなぁ!?」

さと「気にするな。俺は弱みが増えてうれしいぞ」

たな「この人性格悪い!」

さと「行って弱みを握られるか。弱みをばらされるか。究極の二択だね」

たな「さとーくん乙姫がいるかどうかよりもボクをからかって楽しんでない!?」

さと「否めない」

たな「否定して!」

さと「はぁ・・・埒があかないな。もうこうなったら最終手段でいくか。」

たな「やむを得ないね。納得してないけど、さとーくんを止められる気がしないし。でも最終手段ってじゃんけんでしょ?ここまで問答した割にあっさりすぎない?」

さと「別にこのまま俺が行ってもいいんだがな」

たな「いいよね、じゃんけん。弱み暴露されるより全然良いよね、じゃんけん。」

さと「まぁ、俺が負けたら公表するけどな」

たな「どっちにしろオレ損じゃない!?」

さと「気にするな。」

たな「気にするよ!」

さと「つべこべ言わない。」

たな「はいはい。それじゃぁいくよ。最初はぐー!」

さと「(ぱー)」

たな「・・・」

さと「・・・」

たな「・・・えぇぇ。」

さと「ほら、行けよ。行って乙姫の正体探ってこい。」

たな「・・・え、ちょ、待って今の」

さと「誰が最初にグー出すって決めたんだよ。法律か?それがじゃんけんのルールだったっけ?そんなの俺に通用するとでも?ほらさっさと行ってこいよ」

たな「・・・理不尽だぁ・・・!」

〜数分後〜

さと「どうだった、乙姫」

たな「・・・オトヒメだった・・・」

さと「は?」

※音姫・・・川のせせらぎ(水音)や鳥のさえずりで用足し中の音を消してくれる女子トイレには8割方存在している機器。男子トイレにあるかは不明。


 

QQQ

銀沙灘

スライドGARAS

ひろちょび

加点・減点

総合得点

順位

64

65

48

35

60

59

+40

371

18

・「乙姫じゃなくてトイレの神様じゃん!」「早いよ!オレが言うのも何だけど」の様な、男子高校生による童貞全開妄想トークの掛け合いが面白かったです。
ただ終盤、個人的に掌を返して弱味をちらつかせる佐藤の意地汚さ加減にあまりハマれなかったでので、そこから少しずつ失速した様に感じてしまいました。(QQQ)

・「田中くんが先生のケツ掘って奥さんとトラブった」に翔さんイズムを感じる
こういう文章書きだしたのが最近とは思えない(劇団の台本とかは書かれてたのかな?)くらい丁寧なセリフ運びだったと思います
ただインパクト不足だったかなぁー、と。今回はロングコント限定という事なんで
ほかの作品と比べると一つの勘違いだけで掘り進めるだけでは淡白だったかなー、と思いました(、)

・会話のテンポとゆったりした雰囲気が好きです。
最終的にいきついた結論が「トイレの花子さんの友達のはとこ」という微妙なところが憶測っぽくていい。
ただ、どうしてもボケのパンチ力の弱さが目立ってしまうので、大きな笑いはありませんでした。
田中くん一人で女子トイレに忍び込ませるくだりは面白くなりそうな可能性があるので、
ちょっと捻ったボケをするだけでドカンとくると思います。(銀沙灘)

・発想は良く、面白そうな雰囲気も漂っていたんですが、
その雰囲気が爆発を引き起こすことなく、風に流されてどこかに飛んで行ってしまった印象です。
もう少しはっきりした形のボケがあれば、もっともっと面白くなるコントだったと思います。(スライドGARAS)

・しっかりとしたストーリーがあって読みやすかったです。
笑いとしてはやや弱かった分、学生あるあるな感じでほのぼのしていて良かったと思います。
乙姫の水音→「やらしい意味じゃなくてね」ってのがピュアでいいですねw

男子が入れるトイレでも、たまに付いているのを見かけます。>音姫(ひろちょび)

・姉さんは劇団出身だし短文よりもこういう練りに練る文章の方がやっぱり向いてるね(翔)


エントリーNO.19    カッターズ



(ドンッ! ドサッ)

(明転、竹下・辻田、舞台上で起き上がる)

竹下 いてててて!ぶつかっちまった・・・ん?

辻田 いたたた〜・・・す、すいません。ちょっとぼーっとして・・・て・・・え?

竹下 ・・・あれ?何か体の感じがおかしいぞ・・・?

辻田 ほ、本当だ・・・そして僕が僕を見ているってどういうことだ・・・!?

(竹下・辻田、それぞれ自分の体を確認する)

辻田 ・・・こ、これって・・・も、もしかして・・・!

竹下 そうだな。俺達の心と体が入れ替わってる。

辻田 やっぱり!えぇ!?・・・そんなことが本当にあるのかぁ・・・!?

竹下 へぇ〜・・・あんたの体・・・こんな感じなんだな・・・気持ち目線が低い気がするな。

辻田 そ、そんなこと言わないでくださいよ!貴方だって、この眼鏡外したら何も見えないくらいの近眼じゃないですか!

竹下 まあ、ここ数日不便してるよ。

辻田 そんな急激に悪くなったんですか?・・・っていうか、元に戻るにはどうすればいいんだろう・・・?

竹下 まあ、近眼よりもちっちゃい方がいいかな・・・じゃ、そういうことで。

辻田 いやいやいやいや!え!?バカ!え!?あんたバカ!!え!?何でどっか行こうとするの!?

竹下 何か困った事でもあるか?

辻田 そりゃあるでしょう!?だって、僕も貴方も初対面なんですから!この体で日常を過ごすことなんかできないですって!

竹下 俺はその方が好都合なんでね。まあ、元々の方がカッコいいけどな・・・それじゃあまたな。

(竹下・退場)

辻田 あ、ちょっと待ってくださいよ!!

(辻田・退場、暗転)





(明転、辻田、登場)

辻田 はぁっ・・・はぁっ・・・くっそ、どこ行ったあの人!?
   しかし、どうすればいいんだこれ・・・?このまま見つからなかったら、この人として生きていかなければならないってことか・・・!?
   と、取りあえずとっさの時の為に、この人の名前とかは確認しておいた方がいいな!

(山尾、登場)

山尾 ・・・!見つけたぞ!山尾!!

(辻田、ポケットから財布を取り出す)

辻田 あ、免許証!・・・つじた・・・がく・・・でいいのかな?他に何か・・・職業とか分からないと・・・!

山尾 ここ数日間、よくもまあ僕の手から逃れられたものですね・・・。

辻田 あれ?この手帳って・・・警察手帳だ!

山尾 ・・・聞いてんのかぁ!!体返せぇ!!

辻田 うわっ!びっくりした!え!?誰!?貴方誰!?体返せって何だよ!?

山尾 見つけたぞ山尾渉ぅ!逮捕だぁ!!・・・あ、手錠が無い・・・。

辻田 何その事件!?ちょっと待ってくださいよ!僕は山尾渉じゃないです!

山尾 なに!?しらばっくれ・・・いや、待てよ?やつことを考えれば、やつがやつでない可能性だってあるな・・・君、名前は?

辻田 ぼ、僕は竹下光男って言います。でも、この人の体は辻田岳です。あ、免許証によると、年齢は・・・

山尾 26歳、ここ勝田町の1丁目のアパートに住んでいて、勝田警察署の刑事課の刑事・・・。

辻田 あ、その通りです!・・・えっ?何で貴方、この人の素性を知っているんですか?

山尾 その質問には後で答えます。先に、僕の質問に答えて頂いていいですか?

辻田 は、はい。

山尾 今、この人の体はと言っていましたが?

辻田 あの、信じてもらえるか分からないんですけど、さっき、僕の本当の体とこの人のこの体がぶつかって、倒れて、気が付いたら僕とこの中の人が入れ替わっていたんです!

山尾 なるほど・・・事情は分かりました。端的に説明します。私も、同じような状態です。

辻田 え?

山尾 申し遅れました。私、貴方が紹介してくれた勝田警察署の辻田と申します。

辻田 え!?・・・ってことは?この体の、本当の持ち主!?

山尾 そういうことです。

辻田 見ず知らずの人の紹介しちゃった!しかも本人に!

山尾 私も、貴方と同じようにこの体とその体がぶつかって、気が付いたら入れ替わっていたんです。

辻田 そうなんですか・・・ち、因みにあなたが今入っているその体は・・・?

山尾 ・・・山尾渉・・・現在、全国で指名手配されている連続窃盗犯です。

辻田 窃盗犯?

山尾 巧妙かつ大胆な手口で、銀行、宝石店、高級ブランド店・・・あらゆる物を盗んでいくんです。そして、捜査を困難化させているのが・・・やつが心と体を入れ替えてしまうことにあります。

辻田 何だって!?・・・つまり、その山尾って人の能力なんですね!

山尾 そういうことです。

辻田 なんだか漫画みたいな話だなあ。

山尾 この能力から彼の起こした一連の事件は、「俺があいつであいつが俺で」事件と称されています。

辻田 タイトルとかつけてる場合かなあ・・・とにかく、一刻も早くこの体を元に戻さないと!しかしどうすればいいのか・・・。

山尾 そうだな・・・とりあえず君の元の体を探し出す所からだな。急がなければ、また別の人に入れ替わる可能性があります!

辻田 そんな・・・どうすれば・・あ!貴方警察なんでしょ!?だったら早く警察署行けばいいじゃないか!

山尾 ・・・確かに僕の中身は警察官です。だけど、見た目は日本中で指名手配されている犯罪者なんですよ?

辻田 あぁ〜・・・説明する間もなく豚箱にぶち込まれますね・・・。

山尾 こうなった以上、僕は独力でヤツを逮捕しなければならないんです。

辻田 ・・・わかりました!じゃあ、僕もそれに協力します!

山尾 本当ですか!?

辻田 ええ!僕も自分の体を取り戻さないと!何をすればいいですか!?

山尾 そうですね・・・とりあえずあなたの見た目が分からないことには・・・そうだ、この紙に貴方の似顔絵を描いていてもらっていいですか?

辻田 僕の似顔絵ですか?分かりました。

(辻田、山尾から紙とペンを受け取る)

辻田 自分の特徴か・・・背は低くて、紙は茶髪で・・・。

山尾 ・・・しかし、僕以外にも被害者が出るとはな・・・。

辻田 描けました。こんな見た目です。

山尾 なるほど、茶髪で身長は165cmくらい、緑色のジャンパーに青のジーパン、黒い靴か・・・よし、手分けをして探しましょう。まだこのあたりにいるはずです。

辻田 分かりました!

(辻田・山尾、退場、暗転)





(ドンッ! ドサッ)

(明転、竹下、舞台上で起き上がる 山尾、寝そべったまま)

竹下 いててて・・・またぶつかってしまった・・・?

山尾 ・・・。

竹下 ・・・あ、あれ?山尾の体が倒れている・・・ま、まさか・・・?

(竹下、自分の体を確かめる)

竹下 や、やっぱり!また入れ替わったというのか!
僕が入れ替わったこの身なり・・・さっき竹下さんが書いた似顔絵の特徴に一致している・・・。
つまり、僕が竹下さんの体に入ったってことか!
・・・と、言うことは・・・山尾の体に山尾が戻ったか!ふっふっふ。そういうことなら話は早い!さあ山尾!署まで来てもらおうか!

山尾 ・・・ワンっ!

竹下 ・・・は?

(山尾、四つん這いで走り回る)

山尾 ワンワン!!

竹下 え!?なにが起こった!?

山尾 きゃうん!

(辻田、登場)

辻田 ・・・あー!!いた!僕の体!あ、そんで辻田さんもいるし!ここでぶつかれば元に戻れる!だりゃあ!!

竹下 あ!いやちょっと待って・・・

(ドンッ! ドサッ)

竹下 いっつ・・・!

辻田 よし、これで僕は元の体に・・・あれ?

山尾 ?

辻田 も、戻ってない!?あれ!?あれ!?どうして!?

(ドンッ! ドンッ! ドンッ!)

竹下 お、落ち着いてください!ちょっと待って!

辻田 どうして戻れないんだ!どうしてですか辻田さん!

山尾 ワン!

辻田 は?・・・・ワン?辻田さんふざけてる場合じゃないでしょ!

竹下 ちょっといいですか竹下さん!

辻田 ちょ、邪魔しないでください!えっと・・・あんた山尾さんでしょ?僕の体乗っ取りやがって!

竹下 落ち着いて!僕は山尾じゃないです!辻田です!辻田岳です!

辻田 ・・・はぁ!?どういうこと!?

竹下 先ほどこの体と山尾の体がぶつかって、山尾の体に入っていた僕の心が竹下さんの体に入ってしまったんですよ!

辻田 ・・・ってことは、さっきまで僕の体に山尾って人の心が入っていたから・・・山尾さんは元に戻ったわけですね!よし、逮捕しましょう!

山尾 ワン!

辻田 さっきから何をふざけているんだ!このやろっ!暴れるな!

山尾 キャインキャイン!!

竹下 あの〜・・・申し上げ辛いんですが・・・多分この体に、山尾の心は入っていません。

辻田 ・・・えぇ!?どういうことですか?

竹下 ・・・恐らく、この体を使って逃走している際に、犬にぶつかって入れ替わってしまったということではないでしょうか?

辻田 ・・・人相手じゃなくても入れ替わっちゃうんですかぁ!?

竹下 「俺があいつであいつがこいつでこいつが犬」状態ですね。「竹下が辻田で辻田が竹下で山尾が犬で犬が山尾」ってことか。

辻田 タイトルいらない!ややこしい!

竹下 しかしのこの能力も恐ろしいものですね・・・しかし、これはチャンスかもしれませんよ。

辻田 チャンス?どういうことですか?

竹下 山尾はこれまで逃走中にこの能力を使っていますが、どの事件でも最終的には元の体に戻ってきています。

辻田 そうなんですか・・・でも、一体何故なんでしょう?

竹下 やつの昔の友人に事情聴取をした結果・・・やつはかなりのナルシストです。

辻田 ・・・自分大好きか!

竹下 つまり、この犬の心の入った山尾の体を見張っていれば、いずれ入れ替わるために僕達の目の前に姿を現すって言うことです。

山尾 ワン!

辻田 なるほど・・・!犬のままなんてことはプライドが許さないという事ですね!

竹下 はい・・・それに、僕らが元に戻るためには能力持ちの山尾の存在が必要ですからね。

辻田 そうですね・・・確かに僕達がぶつかっても元には戻れなかった・・・あれ・・・なんかおかしくありませんか?

竹下 何がです?

辻田 だって、この心が入れ替わるっていうのは山尾っていうやつの能力なんですよね?

竹下 もちろんそうです。普通の人間にはまずあり得ない力です。

辻田 なのに、僕の体と山尾の体がぶつかった際に、中身である辻田さんと犬の心は入れ替わった。

竹下 ・・・確かにそうだ・・・。

辻田 ・・・つまり、この犬にも心と体を入れ替える能力があるってことです!

竹下 そういうことか!

山尾 ワン?

竹下 ・・・ってことは・・・えい!

(ドンッ! ドサッ)

山尾 ・・・よし、成功したぞ!

辻田 ・・・なるほど、山尾の体に辻田さんが行ったってことか・・・ってことは・・・。

竹下 ワンワン!はっはっはっ!

辻田 うわぁ・・・自分が四つん這いでうろちょろしているのを見るのがこんなにいやな事だとは・・・。

山尾 それは気にしないで!それより、今がチャンスです!竹下さんの体とぶつかって!

竹下 あ、はい!

(ドンッ! ドサッ)

竹下 いてて・・・あ、この感じ、この視界・・・。

(竹下、自分の体を確認する)

竹下 やった!元に戻れた!!!

山尾 おめでとうございます!

辻田 ワン!!

竹下 いや〜、一時はどうなるかと思いましたよ!あ、これで辻田さんも元に戻れますね!

辻田 ワン!!

山尾 うわぁ・・・自分が四つん這いでうろちょろしているのを見るのがこんなにいやな事だとは・・・。

竹下 それさっき僕が言いましたよ!やっぱり気になるけど!とにかくぶつかって!

(ドンッ! ドサッ カチャン)

辻田 めがねめがね・・・。

竹下 あ、眼鏡が落ちた・・・ここですここ。

辻田 あ、ありがとうございます・・・この視力の無さ・・・よし、これで僕も元に戻りました!

竹下 そこが判断基準なのか・・・でも、これにて一件落着ですね!

辻田 そうですね。

山尾 ワン!!

辻田 ・・・いや、全然解決に至ってない!!どうしようこの生き物!

竹下 中身犬ですからね・・・。

辻田 まあ、取りあえず・・・。

(辻田、山尾の前足に手錠をかける)

竹下 !?

山尾 ばうっ!?

辻田 署まで来てもらおうか。竹下さん、捜査のご協力、感謝いたします。では。

竹下 容赦ないな!?

山尾 キャインキャイン!!

(辻田・山尾、退場、暗転)







(明転、竹下舞台上に立っている)

竹下 あれから、1ヶ月が経ちました。
   結局、山尾は犬の心のまま辻田さんに連行され、現在刑務所に服役しています。
   風の噂では、精神に異常をきたしているということになっているそうです。
   そして、それからこの町では変なうわさが立ちました。

   この町には、二足歩行の犬が現れるって・・・。

(辻田、登場)

竹下 あ、辻田さん!

辻田 おう、久しぶりだな。

竹下 これからお仕事ですか?

辻田 まあね。これから刑務所に行くところですよ・・・美しい・・・俺の体を取り返しにね。じゃ・・・。

竹下 ・・・え!?

(二足歩行の犬が舞台を横切り暗転)


 

QQQ

銀沙灘

スライドGARAS

ひろちょび

加点・減点

総合得点

順位

45

43

44

42

62

63

299

22位

・こういった難しい状況をよく綺麗に組み立てられるなと思いました。自分には出来ないです。
ただ、ぶつかった時の様子が最低限の情報で済まされている分、読み手によっては展開を追うので精一杯になってしまう人とそうでない人とで評価が分かれそうな気がします。
どうしても文章だと瞬間的な絵が伝えにくいので、入り組んだ変化の様子を台詞による説明で何とか補おうとしているものの、それがかえってテンポの悪さと入り込みにくさを招いてしまっていた印象です。(QQQ)

・多分ですけど舞台で見ても今誰がどうなってるのかよく考えないと分かりづらいと思うんです
ちょっと文章で読むとより一層それを意識しないといけないんで、笑いどころ見つけるところまで漕ぎ付きにくかったです(自分もジャジペで言われたことがある)
作り込まれてるとは思うんですけどね・・・(、)

・はっはーん。さては8823さん、最近オカルトチックにコントをオトす事にハマってますね?(インプラといいコレといい)
心体入れ替わりネタもトリオではあまり見ない設定で、今回は3人である事をフル活用したコントでした。
3人も入れ替わってである分、状況を把握するのに体力を要するのでテンポはよくないですが、
裏を返せば読み応えのあるネタとも言えます。
しかし、後半に全員が一度犬になるくらいしか意外性のあるボケが無いのは致命的です。
話は面白いのにそれが笑いに繋がらないのでは……。
本筋に影響が出ないギリギリのラインまでボケを詰め込んでもいいと思います。
今のままでは圧倒的にボケの手数が少な過ぎます。(銀沙灘)

・「この話最後どうなるんだろう?」というドキドキ感はありましたが、
コントとしては…って感じです。
もちろん「演劇的」な方向を目指して書かれているネタだとは思うのですが、
それにしても小さい笑いはありましたが、爆発力不足に感じました。(スライドGARAS)

・これまたトリッキーなネタですね。ちょっと複雑で混乱しましたが面白いストーリーでした。
この設定としては比較的想定内のボケが多かったので、なにかより大きなインパクトが欲しかったです。(ひろちょび)

・入れ替わりコント。ベタな設定だとは思いますが文章で書くと結構難しくなりがちながら、キャラも上手に生かしながらなかなかの仕上がりになったと思います。その中でも印象に残るボケがあと一つ二つあれば更に印象は良くなると思います(翔)


エントリーNO.20    非可逆劇場 

 

岡井: まさか昨日 平岡が交通事故で亡くなるなんて…
    でも車に轢かれそうになった女性を助けて亡くなったなんて平岡らしいな

??: 岡井〜

岡井: !? 誰だ?

(平岡が急に現れる)

平岡: 岡井〜

岡井: え!? 誰だお前!!

平岡: 平岡だよ

岡井: し… 死ね!! 死ね!! 死ね!!

平岡: いや… 死んでるから

岡井: 死ね!! 死ね!! 死ね!!

平岡: あの………

岡井: 死ね!! 死ね!! 死ね!!

平岡: 黙れ!!

岡井: ワキガ…

平岡: 最後のはただの悪口だろ!!

岡井: でも何で平岡が……
    まさか…お前……生きてるのか?

平岡: 死んでるよ

岡井: あれ? でも脇の独特の臭いがしない

平岡: 死んでるよ

岡井: まさか…死んでるのか?

平岡: 気付くの遅い!! ずっと俺言ってたのに!! あと脇の臭いがしないことで気付くってどういうことだよ!!

岡井: カッコいいよな女性を助けるなんて (笑)

平岡: 笑うな!!
    前にも2回女性を助けたことがあるんだけどね
    その時は俺がギリギリ生き残ったから今回もギリギリで助かると思ったんだが… さすがにダメだった

岡井: 二度あることは三度あると思ったけど三度目の正直だった訳だ

平岡: 三度目の正直は使い方違うと思うが…

岡井: でも何でここにいるんだ? 普通は地獄とか地獄に行くんじゃないのか?

平岡: 天国に行かせてくれよ!!
    実はまだ消化不良というか…心残りがあるんだ

岡井: 誰を呪うんだ?

平岡: 誰も呪わないよ!!

岡井: アイドルグループ℃-uteの鈴木愛理を呪うのか!!

平岡: 呪わないし鈴木愛理に恨みはない!! しかもその人知らない!!

岡井: 頼む 鈴木愛理を呪ってくれ〜

平岡: 嫌だよ!! お前と鈴木愛理の間に何があったんだよ!!

岡井: だとしたら心残りとはなんだ?

平岡: 実は………佐紀のことで…確かめたい事があるんだ

岡井: 高校時代に平岡が付き合ってた 成績優秀 スポーツ万能 容姿端麗 で岐阜県出身のクラスのマドンナ的存在の佐紀ちゃんか

平岡: わざわざ説明ありがとう

岡井: あ〜 遊園地行きたい

平岡: なぜこのタイミングで!!

岡井: でその確かめたい事とは何だ?

平岡: 高校時代に付き合ってたけど俺のこと本当に好きだったのかなってこと
    あとなぜ急に別れようって言い出したのか

岡井: よし代わりに俺が答えてやる

平岡: いや…

岡井: まず佐紀ちゃんはおそらく平岡のことは苦手だった

平岡: おそらくって あくまで推測だろ!!

岡井: 特に脇の臭いが

平岡: それはほっとけよ!!

岡井: 次になぜ別れたのかだが

平岡: お前に聞いてない!!

岡井: 平岡の脇の臭いよりドリアンの方が 良い臭いすることに気づいたから

平岡: 黙れ!!

岡井: 馬面…

平岡: 最後のはただの悪口だろ!! それ以外も悪口だろ!!

岡井: 冗談だよ 冗談

平岡: どこからが冗談なんだ…
    でも結局確かめないと分からないだろ?

岡井: まあ
    でも確かめるってどうするの? もう高校卒業して10年はたつよ
    どうやって連絡とるの?
    お前幽霊だから他の人はお前のこと見えないかもしれないよ? なぜか俺は見えるけど
    なに考えてんの? バカじゃないの?
    ディープインパクトみたいな顔しやがって!!

平岡: そこまで言う!?

岡井: あ〜 水の電気分解したい

平岡: なぜこのタイミングで!!

岡井: で佐紀ちゃんと連絡とるのに何か考えでもあるの?

平岡: …

岡井: ノープランか…

平岡: だからどうしようと思って

岡井: お前幽霊だから何か霊能力的なものを使ってなんとかならないの?

平岡: 霊能力は生きてる側の力だから!!
    生きてる人が「あれ? 俺、幽霊見える」的な力だから!!

岡井: 何だよ!! 使えない幽霊だな!!

平岡: お前 ちょこちょこムカつくな!!

岡井: あ〜 カリフラワー

平岡: 何が言いたい?

岡井: どうしよう… ん?

(岡井が窓の外を見る)

岡井: あ!! 平岡!! 外を見ろ!!

平岡: え?

(平岡が窓の外を見る)

岡井: あそこで歩いてるの…

平岡: あの横顔 佐紀に間違いない!!

岡井: よし!! 外に出て話しかけるぞ

平岡: ワオ!! まさかの奇跡




数分後

岡井: 人違いだったな

平岡: そんな簡単に会えるわけないよ

岡井: しかも まさか男だったとは…

平岡: うん… まさかボディービルの人だったとは…

岡井: しかも 結構 歳いってるし…

平岡: しかも ℃-uteの鈴木愛理ヲタだったし…

岡井: 鈴木愛理ヲタの野郎をボッコボコにしたい!!

平岡: だから お前と鈴木愛理との間に何があったんだよ!!

岡井: なのにクラスのマドンナ的な存在の佐紀ちゃんにめちゃくちゃ似てるなんて…

平岡: 最悪だぁ〜

(岡井が窓の外を見る)

岡井: ん? 今度こそ佐紀ちゃんじゃない?

(平岡が窓の外を見る)

平岡: 本当だ!! 今度こそ間違いない!!

岡井: よーし(笑)

平岡: 笑うな!!



数分後

平岡: 今度も間違いだったなぁ〜

岡井: しかも また男だったし…

平岡: しかも オカマだったし…

岡井: しかも 脇が臭かったし…

平岡: !?

岡井: あ……お前じゃないよ

平岡: ビックリさせんなよ!!

岡井: あ〜 なんでもない

平岡: なんでもないなら口に出すな!!

(岡井が窓の外を見る)

岡井: あの人は佐紀ちゃんじゃない?

平岡: どうせまた人違いだろ

岡井: 三度目の正直だ!!




数分後

2人: 二度あることは三度ある!!

平岡: しかも今回は男じゃなくて漢だったな

岡井: うん 完全に漢だった
    なのに佐紀ちゃんにめちゃくちゃ似てる

平岡: この短時間で似てる人三人見るなんて奇跡だよ!!

(岡井が窓の外を見る)

岡井: あれ? あの人は佐紀ちゃんだよ

平岡: もういいよ




数分後

平岡: 結局違う人じゃないか!!

岡井: 今度こそ!!って思ったんだけど…

平岡: しかも1回目の鈴木愛理ヲタの人と同じだったぞ!!

岡井: 後で処分してやる!! 何が「鈴木愛理は岐阜県にも住んでたんだよ〜」だ!!
    意味わからないこと言いやがって!!
    岐阜県め!!

平岡: 岐阜県は全く関係ないだろ!!
    っていうか佐紀も岐阜県出身なんだ!!岐阜県の悪口はやめろ!!

(岡井が窓の外を見る)

岡井: あっ!! 窓の外を見てみろよ!!

平岡: もういいよ 結局違うから

岡井: ガダルカナル・タカだ!!

平岡: えっ!!

(平岡が窓の外を見る)

平岡: 本物だ!! サイン欲しい!!




数分後

平岡: そうだった 幽霊だった 他の人には見えないのか…
    サインもらえなかった…

岡井: サインもらったし 握手もしてもらった
    やったー

平岡: くそ〜!!

岡井: 平岡ざまぁ

平岡: 黙れ!!

岡井: 変態…

平岡: 何で毎回「黙れ!!」って言われると悪口を言うんだよ!!

岡井: 悪口じゃないよ 本当のことを言ってるだけさ

平岡: それが悪口なんだろがい!!

岡井: 怒るなよ〜

(岡井が窓の外を見る)

岡井: あ!! 窓の外を見てみろよ!!

平岡: 見ないよ

岡井: 佐紀ちゃんじゃないけど窓の外を見てみろよ

平岡: なおさら見ないわ!!

岡井: いいから 一瞬だけ (笑)

平岡: 嫌な予感しかしないが… 分かったよ

(平岡が窓の外を見る)

岡井: バカが見る〜

平岡: 小学生か!!

岡井: こんなくだらないことしないで 佐紀ちゃんと連絡とる方法考えなきゃ

平岡: お前が始めたんだよ!!

岡井: あ〜 めんどくさい

平岡: このやろう!!

岡井: ストーカーなら電話番号とか知らないの?

平岡: ストーカーじゃないわ!! ちゃんと付き合ってたから!!
    でも俺 佐紀ちゃんの電話番号知ってるよ

岡井: 知ってるなら俺が電話してみるから電話番号教えて

平岡: えっと 090-○○△△-□□◇◇

岡井: OK…あ、出た『もしもし 高校の同級生だった岡井ですけど……
    だから岡井だって!! 違うよ岡井だよ!!』

平岡: 佐紀 高校の時のこと覚えてないのかな…

岡井: 『だから 火事でも救急でもないよ岡井だよ!!』

平岡: お前119に電話かけたろ!! 一旦電話きれ!!

(岡井が電話を切る)

岡井: なんで電話きらせたんだよ!!

平岡: 俺 電話番号言ったんだからそこに電話かけろよ!!

岡井: 電話番号間違えてた?

平岡: 思いっきり間違えてたわ!! 間違い電話も甚だしいよ!!
    だから090-○○△△-□□◇◇

岡井: 今度は大丈夫だ 『もしもし 高校の同級生だった岡井ですけど… 俺のこと覚えてる?
    ………。 あ!! そうそう』

平岡: 良かった 覚えてたっぽいな

岡井: 『数学の先生を1人学校に来れなくした岡井だよ』

平岡: お前なにしたんだよ!!

岡井: 『そういえば 佐紀ちゃんが当時付き合ってた平岡って覚えてる? その人に番号聞いて電話したんだけど…
    ………。 そうそう 脇の臭いが独特の平岡だよ』

平岡: 佐紀〜〜!!

岡井: 『佐紀ちゃんに聞きたいことがあるんだけど… 平岡のこと好きだった?』

平岡: 結構ストレートに聞く!?

岡井: 『………。 あ…好きだった なるほど』

平岡: 好きだったんだ 良かった

岡井: 『そんな好きだったのに何で急に別れを切り出したの?
    ………。 え!! 付き合ってる時に平岡が2回命懸けで佐紀ちゃんを助けたの!?
    あいつが〜!?』

平岡: 「あいつが〜!?」 とはどういう意味だ!!

岡井: 『その時は 平岡はギリギリの所で助かったけど このまま付き合ったらいつか平岡が死ぬんじゃないかと思った!?』

平岡: そんな…

岡井: 『だから別れた… なんだそんなことがあったんだ…

    ………。 え!? 平岡に会いたい!? 』

平岡: 佐紀…

岡井: 『実は 昨日、平岡は車に轢かれそうな女性を助けて… その車に轢かれて死んじゃったんだよね…
    ………。 ん? えっと… 轢かれたのは中山駅の前だったね


    ………。 どうしたの? 急に泣き出して

    ………。 え!? 佐紀ちゃんが昨日 中山駅の前で車に轢かれそうになったのを誰かに助けてもらった!?



    じゃあ…』

平岡: …

岡井: 『何で泣いてるの?』

平岡: 気づけよ!!

岡井: 『………。 あ… なるほどそういうことか』

平岡: 泣いてる人に説明させるなよ!!

岡井: 『そうだ!! 平岡になんか伝えたいことある? 俺が伝えてやるよ
    俺は天国への通達人だ』

平岡: 岡井…

岡井: 『俺を誰だと思ってる 校長と教頭の立場を逆にした岡井だぞ!!』

平岡: お前 高校生のときなにしたんだよ!!

岡井: 『………。 分かった伝えておく じゃあね バイバイ』

平岡: …

岡井: 『愛してるよ』

平岡: え?

岡井: 『………。 いや…なんでもないから 気にしないでくれ〜!!』

平岡: 多分 佐紀に聞き返されたな

岡井: 『じゃあ バイバイ』

(岡井が電話を切る)

岡井: 平岡 佐紀ちゃんからの伝言をお前に伝える

平岡: お…おう

岡井: 佐紀ちゃんが平岡に伝えたいことは

平岡: うん

岡井: …気の毒

平岡: え?

岡井: それでは いざ成仏!!

平岡: いや…

(平岡が消えていく)

平岡: ちょっと待って!! 気の毒ってどういう意味?

(平岡が完全に消える)

岡井: じゃあ あいつを処分してやる!!




[天国にて]

平岡: 消化不良じゃ〜〜!! 気の毒って何だ〜〜!!

(人が現れる)

鈴木愛理ヲタ: 岡井っていう人は何者なんだ

平岡: あ… 処分されたんだ

鈴木愛理ヲタ: 鈴木愛理の住んでた岐阜県に1回でいいから行きたかった

平岡: そういえば 佐紀も岐阜県出身だったな…

鈴木愛理ヲタ: 岐阜県の方言まで勉強したのに
          「だたなえ」がだらしない 「あばさける」がふざける、はしゃぐ

平岡: ふーん 知らなかったなぁー

鈴木愛理ヲタ: で「きのどく」が申し訳ない と ありがとう

平岡: あ!! 佐紀…


 

QQQ

銀沙灘

スライドGARAS

ひろちょび

加点・減点

総合得点

順位

48

46

25

28

68

70

285

25位


・鈴木愛理ヲタとあの世で再会するくだりが好きです。所々の「電気分解したい」みたいな一見唐突なくだりから、その流れを踏まえた「あ〜カリフラワー」のフレーズ選びが良かったのか、笑ってしまいました。
垢抜けない単調な掛け合いながらも、どことなく面白い雰囲気が出ていて読むのが楽しかったです。(QQQ)

・「黙れ!」って言うと悪口言うとかきちんと電話番号言ったのに119にかけるとか光るところはあったんですが
どうも無駄な部分の方が目立った印象です。
「水の電気分解したい」とかの単発な部分はともかく、最初の「死ね!」を連呼するくだりや、人違いを連続でするくだりは
後の方にかかってくるわけでもないので単純に尺稼ぎがしたいだけに見えました
オチは上手いんですけど、佐紀が岐阜県出身だと公言するのもオチ前だったので何か引っかかりました(、)

・長文にはちょっと珍しい感動的なオチだ…。
このオチのために平岡さんは死んだ設定にされたのかなーと思ったほど。
つまり、裏を返せば平岡さんが幽霊である必要がほとんどありませんでした。
導入部分で死の扱いが軽い上、(岡井さんは1回「死んでるのか?」って聞いた程度)、
その後もガダルカナル・タカまで平岡さんが死んでる設定が使われなかったので、その設定自体が死んでいました。
ボケも流れで思いつくまま書いたようなものが散見され、淡々と会話を重ねてるように思えました。
例えば「℃-uteの鈴木愛理」は本作において重要なフレーズとなってますが、
名前を使うだけでなく、そこにその人のどうでもいいような情報を付け加えると、
もっとボケる事が出来ますしどういう人物なのか読み手に伝わりやすくなります。(この"情報"は嘘でも構わないと思います)
粗が目立つコントではありましたが、先にも挙げたオチや展開の分かりやすさ、読み物としての読みやすさは及第点以上はあります。(銀沙灘)

・ドリアンの方がまだいい匂いってどんだけなん。

うーん、読んでて疲れるコントでした。
LC-杯にありやすい傾向の一つとして、「くすくす笑いはあるんだけど爆発力はない」的なコントが多いんですが、
このコントはホントに時々面白いところがあって、他は無風という印象を受けました。(スライドGARAS)

・ストーリーに筋が通っていて面白かったです。良い話ですね。
ボケの作り方や表現方法などにまだ稚拙な面は見られますが、それがあまり気にならないくらいに本筋が良かったです。(ひろちょび)

・僕はこういうコントに高得点をつけたくてLC−杯を主催したといっても過言ではないのです。それぐらいストーリーも素敵で笑いどころも満載でした。実写で観たいですね(翔)