第2回LC−杯Eブロック     審査用紙


 

エントリーNO.21    Kevin Haloweld with culture deadnessclub

 




のび太:ドーラーえもーん


ドラえもん:あ、のび太君お帰り。どうしたんだいそんなに泣いて
      今日発売のゴロゴロコミックを買いに行くってあんなにハイテンションだったのに


のび太:本屋の帰りにジャイアンに会ってさ


えもん:その展開、予想済み


のび太:ゴロゴロコミックを取られてさ


えもん:どこまでもいつも通りの世界


のび太:赤鬼が住むといわれる西の山の洞窟にさ


えもん:急に世界がぶれたね


のび太:ゴロゴロコミックを投げ込まれちゃったんだよー!助けてよ!


えもん:よくわからないけどジャイアンが悪いんだね


のび太:よくわからないけどジャイアンが悪いんだよ
    何かジャイアンを懲らしめる道具出してよ


えもん:いやここは法の力を借りよう









〜法廷〜



ケヴィン裁判官:これより被告人剛田武の恐喝・窃盗容疑での裁判を開始する


のび太(傍聴席):わー(スタンディングオベーション)


えもん(傍聴席):ぱふぱふっ


裁判官:静粛に


のび太:はい(しゅん)


えもん:はい(しゅん)


裁判官:被告人の来歴、罪状その他もろもろについてはdropboxにアップしたので各自ダウンロードしておくように


のび太:最新テクノロジーの有効活用だ


裁判官:被告人、何か弁解があったら、どうぞ


ジャイアン:お、俺も被害者なんだよ。赤鬼達に脅されて……ありとあらゆるものを献上しなきゃいけないんだよ!
      ジャイ子が人質に取られてるんだよ!!


えもん:黒幕は別にいる……と……


のび太:赤鬼もゴロゴロコミック読みたいのかな


えもん:赤鬼も人の子だからね


のび太:赤鬼は鬼の子だろうよ


えもん:これはジャイアンに法の裁きを食らわせてる場合じゃないね。赤鬼を懲らしめにいかなくっちゃ


のび太:えぇ、赤鬼はこわいよ……


えもん:何腰引けてんのさ!「おかわり探偵小川里奈」の続きが気にならないのかい!


のび太:いや、気になるけど……先月突然倒れた里奈ちゃんを倒した犯人が誰なのか気になるけど……
    また買えばいいし……


えもん:そういう問題じゃないよ!のび太君、君は悔しくないのかい!
    ここで逃げてしまったら、君はこれからそうやって搾取され続ける人生を送ることになるよ!
    戦うことを覚えなきゃ!戦って掴まなきゃいけないものがあるんだよ!


のび太:ドラえもん……わ、わかったよ、赤鬼を懲らしめにいこう!


えもん:君はこれからそうやって人にすぐ流される人生を送ることになるだろうね


のび太:懲らしめたい対象が変わってしまった











〜懲らしめに行きましょう〜



のび太:懲らしめにいくって行ってもどうやって懲らしめるのさ


えもん:とりあえず西の山の洞窟の場所はgoogleマップで調べた


のび太:なんで現時点の最新テクノロジー使ったんだ22世紀出身
    場所が分かっても赤鬼と戦う手段がないよ


えもん:ふふふ、いいものを出してあげよう


のび太:おっ


えもん:ちゃららちゃっちゃちゃーん、彫刻刀〜!!

















































のび太:いらないかな


えもん:え、なんで、武器にもなるのに?


のび太:そんなリーチの短い武器で戦いたくないかな


えもん:たまに鳩とか出したりもできるのに?


のび太:そんなエキセントリックな手品聞いたことねえよ


えもん:それだけじゃないよ!なんとこれを使えば自分の木にレリーフが彫れるんだよ!!


のび太:なんとも何もそれが本職だろうよ、あと自分の木って何


えもん:しかもなんと驚異の5本セットだよ!


のび太:0×5=0


えもん:まあとにかく腰に付けときなよ


のび太:そんな日本刀感覚で彫刻刀使う奴中学2年生でもいないよ


えもん:そんなぁ……


のび太:……まあいつも世話になってるし今日ぐらい顔を立てて帯刀してやるよ


えもん:のび太君///







〜途中の森〜



  犬:もーもったろっさん、もーもたろっさん


のび太:のび太です


  犬:お腰につけたっ、きびだーんごっ


のび太:彫刻刀です


  犬:ひっとっつわったしにくっださいなー


のび太:まあいらないからあげるけどさ


  犬:やったー!(ぱくっ)


のび太:食べちゃった


  犬:うっ、喉ごしが痛い


のび太:初めて聞く表現だ


  犬:ありがとうございます桃太郎さん、お礼と言っては何ですがお供致しましょう


のび太:のび太です
    ついてくるものは拒まないよ



(犬が仲間になりました)
























  猿:もーもったろっさん、もーもたろっさん


のび太:のび太です


  猿:お腰につけたっ、きびだーんごっ


のび太:彫刻刀です


  猿:ひっとっつわったしにくっださいなー


のび太:まあいらないからあげるけどさ


  猿:やったー!(ぱくっ)


のび太:やっぱり食べちゃった


  猿:うっ、胃が大荒れだ


のび太:内壁にレリーフが


  猿:ありがとうございます桃太郎さん、お礼と言っては何ですがお供致しましょう


のび太:なんでこれで餌付け成功なのか不思議でならない



(猿が仲間になりました)




































  雉:もーもったろっさん、もーもたろっさん


のび太:のび太です


  雉:お腰につけたっ、彫刻刀っ


のび太:認知されるとは


  雉:ひっとっつわったしにくっださいなー


のび太:彫刻刀として認知してもなお
    あげるよあげるよ


  雉:やったー!自分の木にレリーフが彫れる!


のび太:自分の木を持つの流行りなの?


  雉:ありがとうございます桃太郎さん、お礼と言っては何ですがお供致しましょう


のび太:はいはいどうぞ




(雉が仲間になりました)































  邇:もーもったろっさん、もーもたろっさん


のび太:お前は何だ


  邇:お腰につけたっ、ベルティティテイっ


のび太:それは何だ


  邇:ひっとっつわったしにくっださいなー


のび太:何をあげたらいいんだ(途方に暮れる)



(邇は仲間になりませんでした)



























〜西の街〜



えもん:森も抜けて山のふもとの街まで来たよ


のび太:ここにくるまで一切喋ってなかったドラえもんじゃないか


えもん:ちょっと言語装置のメンテナンスしてたからね


のび太:なぜこのタイミングで
    それにしても僕歩き疲れちゃったよ


えもん:そうだね、もう一時間半歩き続けだもんね、ちょっと休憩しよっか


のび太:タケコプターとかどこでもドアとか使えばよかったんじゃないの


えもん:仕方ないじゃないかそれもメンテナンス中なんだから


のび太:ことごとく間の悪い狸だな


えもん:いいじゃん、仲間も増えたんだし


  犬:ワンワン!ワン!


  猿:ウキッキー!


  雉:ケーン!ケーン!


のび太:お前らさっき日本語喋ってただろ、それはおろか日本語の歌まで歌いこなしてただろ


えもん:言語装置のメンテナンス中なんだよきっと


のび太:こいつらは機械仕込まれてないだろ







(冷えたお水を飲みました)







えもん:さて休憩も済んだところで


のび太:水飲んだだけじゃねえか


えもん:いよいよ赤鬼を懲らしめる作戦を立てるよ


のび太:出るか、鬼殺し機


えもん:出ないよ


のび太:あ、はい


えもん:そんなもの出さなくても君には彫刻刀があるじゃないか


のび太:ヘイ、狸、過信が過ぎちゃいないかい


えもん:鬼の木に勝手にレリーフ彫ってやろうぜ!!


のび太:鬼すらも自分の木を持ってるの?もしかして僕時代遅れ??


えもん:最高級の本樫を傷まみれにしてやろうぜ!!


のび太:自分の木絡みの話題だとテンション高いね、なんで?


えもん:作戦の話に戻りたいと思います。


のび太:句点までつけて改められちゃあ戻らざるおえんわな


えもん:相手の数も分からない今、正面から立ち向かうのはいくらなんでも分が悪いと思う


のび太:確かに


えもん:そこでまず一人人質を取って、鬼どもを抵抗できない状況にして一人ずつへし折っていこうと思う


のび太:鬼はこっちなのかもしれないね


えもん:人の心は時に鬼よりも怖いものなのだよ


のび太:ロボット風情が何を言うか


えもん:まず洞窟の入り口付近に罠をしかけるよ


のび太:落とし穴でも掘るの?


えもん:彫刻刀で穴なんか彫ってたら日が暮れちゃうよバカだなあ君は本当にバカだ


のび太:僕はお前ほど彫刻刀過信してないよ


えもん:ここはまたたびを使ったトラップで鬼を一人捕えることにしよう


のび太:突然猫型ロボット要素出すなよ、鬼はたぶんまたたび好きじゃないよ


えもん:じゃあ彫刻刀にしよう


のび太:現に3匹仲間を手に入れたアイテムだけになんとかなる気がする自分が嫌だ


えもん:一人捕まえたら後はそれを人質に無抵抗の鬼を適度に懲らしめるよ


のび太:適度にね


えもん:大体作戦はこんな感じだよ、何か質問は?


のび太:そういえば犬猿雉はどこに行ったの?


えもん:ああ、彼らなら酸素カプセルで英気を養っているよ


のび太:僕たちは水飲んだだけだというのに















〜西の山 ふもと〜



のび太:いよいよだね


えもん:いよいよだね


  猿:きびだんごの恩を晴らすためにも頑張ります


のび太:うん、あれ彫刻刀だけどね


  雉:食物連鎖の頂点に立つためにも、この戦い、負けられない


のび太:そんな目論見があったの


  犬:ワン!ワン!!


のび太:こいつだけメンテナンス時間かかってるのかな
















〜西の山 五合目 洞窟前〜



えもん:さあ罠を仕掛けるよ


(仕掛けました)


のび太:本当に彫刻刀なんかに鬼が引っかかるのかなあ


えもん:大丈夫、鬼に彫刻刀って諺があるくらいだよ


のび太:ないよ


えもん:あ、ほら、鬼が来たよ、隠れようのび太くん


赤鬼1:わーい、こんなとこに彫刻刀が落ちてるぞーい


えもん:ほら、引っかかりそうだよ


のび太:しかしイラつく語尾だぞい


赤鬼1:警察に届けたら一割もらえるぞーい


のび太:発想が鬼じゃないな
    彫刻刀一本しかないのにどうやって分けるつもりなんだろう


赤鬼1:でもここでオイラが拾って持って帰っちゃえば二割ぞーい


のび太:後八割どこ行っちゃうんだよ


えもん:鬼も上納金とか厳しいんじゃない


のび太:なるほどこいつ下っ端っぽいしな


赤鬼1:これでやっと自分の木にレリーフが彫れるぞい!!


のび太:こんなにテンションが上がってるのを見ると僕も自分の木が欲しくなってきたよ


赤鬼1:「おかわり探偵小川里奈」のレリーフ彫っちゃうぞーい!!!


のび太:あ、あいつが僕のゴロゴロコミックを盗ませた犯人と見たぞ


赤鬼1:しかし、まさか先月号で里奈が倒れた原因がおかわりのしすぎだとは思わなかったぞーい


のび太:独り言にネタバレされるとは思わなかったぞい……


赤鬼1:おかわりをしまくる里奈のレリーフを彫るぞーい!!


のび太:どうでもいいから早く拾えよ


(拾いました)


のび太:念が通じたか


赤鬼1:ウワァー、罠だったぞい
    空からネットがふってきたぞい、しかもなんかネバネバしてて抜け出せないぞい


のび太:納豆由来の成分だから体には優しいらしいよ


えもん:さ、のび太くん、予定通りあいつを人質に取ろう


のび太:うん
    (赤鬼のとこに行き)無駄な抵抗はよして大人しく捕まりな


赤鬼1:お、お前は……あの時の……


のび太:初対面です


赤鬼1:初対面ですか


のび太:そこで大人しくしてれば悪いようにはしないよ
    少しでも抵抗のそぶりを見せたら、その時はこの彫刻刀が首筋にレリーフを刻むことになるかもね


赤鬼1:昇り竜の絵がいいぞい


のび太:サービスでやってるんじゃないんだよ


えもん:あとは鬼が来るのを待つだけだね


のび太:これで来なかったらウケるね


(鬼が100人やって来た)


のび太:ウ、ウケない〜〜


赤鬼リーダー:おい、貴様ら、こんなところで何をやってる


のび太:お前らを、を、こらしめにきたんだ、だ、だ、だ
    こっちには、は、人質がいるんだぞ、だぞ、ぞ、ぞ、ぞ


えもん:緊張がリバーブで出るタイプだ(コエカタマリンで作った人の字を3つのび太の口に押し込む)


のび太:落ち着いた


赤鬼リ:我々をこらしめにきただと、面白い、やってみろよ
    言っておくがそんな人質、どうされようと知ったこっちゃないぞ


のび太:鬼にこんな作戦通じるわけなかった


赤鬼リ:おい、お前ら、こいつらやっちまおうぜ


のび太:どうしよう、う






























???:おい、野比のび太よ


のび太:誰?



























彫刻刀の精霊:ほらわたしだよ、忘れたのかい、君の彫刻刀の精霊だよ


のび太:初対面です


彫精霊:初対面ですか


のび太:ここはどこですか


彫精霊:ここは君の精神世界とでも言おうかな、今わたしは君の心に直接話しかけているんだ
    どうやらピンチのようじゃないか、だから助けてあげようと思ってね


のび太:助けてほしいです、でもどうやって


彫精霊:ドラえもんが君にただの彫刻刀を武器として渡すと思うかい?


のび太:あいつならやりかねん、と


彫精霊:不憫


のび太:ってことは、僕が持っているのはただの彫刻刀じゃないってことですか


彫精霊:そうだよ、私は特別な彫刻刀なんだ


のび太:わーい、助かるぞー


彫精霊:わたしの持ち手の部分に小さなボタンがついてることに、気づいていたかな?


のび太:一回も使ってないので残念ながら


彫精霊:悲しくて泣きそうだよ
    そのボタンを押してみるとね、いいことがあると思うよ


のび太:ありがとう精霊さん、やってみるよ


彫精霊:よしよし


























〜この精神世界での会話は現実時間に換算すると0.2秒ほどの間に行われました〜



赤鬼リ:おい、お前ら、こいつらやっちまおうぜ


のび太:どうしよう、う
    一か八か、ボタン押してみよう。ぽちっとな



(ゴゴゴゴゴゴ……)



のび太:大地が揺れている


赤鬼リ:な、なんだ、何をした


えもん:その機能に気づいたんだね、のび太君!


のび太:知ってるなら前もって言えよ
    これはなんかすごいぞ、勝てそうだ



(スポーン!)



のび太:彫刻刀の先から何か出てきたぞ


赤鬼リ:な、なんだ、何が出て来るっていうんだ

























































うさぎ:うさぎさんだよー!みんな大好き、うさぎさんだよーーーー!


のび太:


赤鬼リ:


赤鬼1:


赤鬼99人:


うさぎ:あ、おいしそうな人参の匂いがする!どこだろう!探してこーようっ
















































のび太:今のは無かったことに


赤鬼リ:大丈夫、わかってる


のび太:ドラえもん、これは一体どういうこと


えもん:今のは運が悪かったね
    その彫刻刀はボタンを押すたびに何かしらの生き物がでてくるんだよ
    

のび太:なんで彫刻刀にそんな機能付けたんだ
    もう1回押してみればいいのか(ポチっとな)


(ゴゴゴゴゴゴ……)


のび太:再び、大地が揺れている


(ポーン!)


赤鬼リ:今度は何が出て来るんだ……


のび太:頼む今度は強そうなの……






































 熟女:熟女さんだよー!みんな大好き、熟れた女の色香だよーーーー!


のび太:


赤鬼リ:


赤鬼1:


赤鬼99人:


熟女フェチ:(ピーン)


 熟女:あ、おいしそうな男の匂いがする!どこだろう!探してこーようっ




































のび太:もうこれ捨てていいかな


赤鬼リ:気持ちは分かるけど落ち着こう


のび太:もうこうなったらやけだ押しまくってやれ





(色んなものが出る)





のび太:色んなものが出たなあ


赤鬼リ:ずっと揺れ続けてたから止まった今逆に違和感が


のび太:でも少しも強そうなのが出てこないや……


赤鬼リ:洞窟前の人口密度やばいことになってきたぞ


のび太:ここに新しい国を作ろう


赤鬼リ:人の住処の前で何しようとしてんだ


のび太:お前らもちゃんと住まわせてやるから心配しなくていいよ


赤鬼リ:なぜに上から目線なんだ
    さてもういいか、お遊びはこのぐらいにしようじゃないか


のび太:し、しまったーくだらない話で少しでも生き延びる作戦がー


赤鬼リ:数分単位で人生を惜しみだしたか
    もう終わりだ、お前ら、やってしまえ!


赤鬼99人:おーっ!


のび太:もはや、我が人生も、これまでか


えもん:ちょっと待ったー!!


赤鬼リ:こ、この声は……まさか!?


のび太:何の意外性があったんだよ、さっきからいただろうが
    ……いやでも、考えてみたら彫刻刀のボタンを連打してる間にどっか行ってたな……


えもん:ふふふ、木を隠すなら森の中、人を隠すなら人の中、なんかよくわからない物を隠すなら、色んなものの中、ってね!


のび太:自分がなんかよくわからない見た目だって自覚があるんだね


えもん:そう、このどさくさに紛れて、鬼達全員の木に勝手に適当なレリーフを彫っておいたのさ!!


のび太:なんかもっとやることあるだろ、なんかもっとさ


赤鬼リ:な、なんだと!?


赤鬼99人:そ、そんな


赤鬼リ:く、くぅー……もう、だめだ、心を折られた、戦えぬ


のび太:木に心を奪われすぎだろ


赤鬼サブリーダー:リ、リーダー、どうします


赤鬼係長:もう、我々全員士気がだだ下がりですが


赤鬼宴会部長:宴会も中止じゃ……


のび太:これだけ人数がいるとなんかちょっとずれてるやつもいるな
    なんにせよ助かりそうだ!


赤鬼リ:さすがにもう、我々は戦えまい……それだけのことをされたのだ


のび太:いまだに自分の木にまつわる世界観、僕は理解できてないよ


赤鬼サブリーダー:で、では、この者たちに報復などは行わないのですか?


赤鬼リ:いや、ここは法の力を借りよう









〜法廷〜



裁判官:これより被告人野比のび太、およびドラえもんの人質強要容疑および他人保持木材無許可彫刻容疑での裁判を開始する


のび太(被告人席):鬼も法の庇護の元だとは思ってなかったよ(トホホ)


えもん(被告人席):あっちも法を犯してるわけだしまだ闘えるよ


のび太:そっか、でも僕法廷闘争の仕方しらないよ、大丈夫なの?


えもん:まず裁判官を人質に取って、無抵抗の検察を一人ずつへし折っていこうと思う


のび太:だめだこりゃ



















犬、猿、雉:三合目の酸素カプセルで休憩してたおかげで罪を逃れた


 

エントリーNO.22    あかつき




『まもなく点数が発表されます……来たっ!224.58点!この瞬間!宇都宮ゆりあの金メダルが確定ッ! ニッポンの宇都宮が、やりました!』



『宇都宮選手、金メダル獲得おめでとうございます!』

『ありがとうございます!』

『今のお気持ちを聞かせて下さい!』

『コーチ、関係者の皆さんと、フィギュアスケートの仲間…現地や日本で応援してくれたファンの皆さん、
 そして…ここまで私を支えてくれたお母さんに感謝してます!』



宇都宮:ゆりあ……おめでとう…! あなたが…私の娘で…本当によかった…!! あ…ありがとう…(号泣)









宇都宮:―――おかえりなさい。どう?久しぶりの我が家は?
    ふふ、お疲れ様。あっ、これが金メダルね! すごーい……

ピンポーン

宇都宮:あら、誰か一緒なの? 違う? え、じゃあ誰かしら…  はーい今開けます。

ガチャ

 水戸:こんにちは。

宇都宮:こんにちは……。えー……失礼ですがどちら様でしょうか…?

 水戸:私、水戸といいます。はじめまして。実は、お宅のゆりあちゃんについてお話ししたい事がありまして…。

宇都宮:ゆりあについて…? なんでしょうか…?

 水戸:どうも、私がゆりあちゃんの母です。

宇都宮:…………?

 水戸:はじめまして、ゆりあちゃんの、お母さんです。

宇都宮:…………。

 水戸:ゆりあちゃん。私が、本当のお母さんだよー。

宇都宮:……ゆりあ、いきましょう。

 水戸:驚かないんですね? 本当は、知ってたんじゃないんですか?

宇都宮:……さあ? 何のことかしら?

 水戸:ゆりあちゃんは、あなたが産んだ実の娘じゃありません。

宇都宮:そういう与太話はやめていただけませんか? あまり度が過ぎると警察呼びますよ?

 水戸:私がやむを得ない事情で孤児院「スガモの家」に泣く泣く預け、10年前にあなたが養子縁組みを結んだ子供。
    それが、銀盤の舞姫と称される金メダリスト。水戸ゆ…いえ、宇都宮ゆりあです。

宇都宮:…………たしかにそうですけど、何もゆりあの前で言わなくてもいいんじゃないんですか!?

 水戸:そうですか? ゆりあちゃんは自分の生い立ちに興味津々のようですけど。

宇都宮:ゆりあ……。ごめんね。こんな形で知る事になっちゃって……。
    隠そうと思ってたわけじゃないの。ゆりあが二十歳になったら……ちゃんと話そうと思ってたのよ、信じて…。

 水戸:心配しないでください。私だって、あなたから今更ゆりあちゃんを連れ戻そうだなんて思ってません。

宇都宮:…………じゃあ、どうして………どうして、今日ここに?

 水戸:ゆりあちゃん、金メダル獲った後に言ってましたよね? お母さんに感謝してます、って。
    だから、私にも感謝してくれてるのかな……って思いまして。

宇都宮:……。

 水戸:もし、私にも感謝してるなら、ちゃんと見せて欲しいなーって。感謝の、証を。

宇都宮:?

 水戸:ゆりあちゃん…………



    お母さんに、その金メダルをください!

宇都宮:あなたは何を言ってるんですか…? これはゆりあの努力の結晶よ? ダメに決まってるじゃないですか。

 水戸:ダメならお金でいいです!10万…いや、50万をポーンっとどうか!!

宇都宮:ポーンと渡せるような額じゃないわそれ。

水戸:できれば現ナマで…! 54万円を!

宇都宮:現ナマなんて2014年になって初めて聞いたわよ。それに何消費税8%足してんのよ。
    がめついわね…どのツラ下げてうちに来てんのよ。

 水戸:10年ぶりに娘と再会した母親のツラです!!!

宇都宮:普通もっと号泣するものだと思ってたけどねえ。 でもそこまで潔いと逆に断りにくいからやめて。

 水戸:お願いします!土下座でも雪土下座でも沼土下座でもなんでもしますから!!

宇都宮:なんでもって言うわりには土下座オンリーなのね。

 水戸:土下座以外だって出来ます! 爪でヒグマを切り刻んだり。歯でホオジロザメを噛み砕いたり。

宇都宮:そういう意味の発言じゃないわ。そしてなんなのよ、その野生動物を返り討ちにできる殺傷能力は。
    お気持ちは分かりましたから……顔を上げてください。

 水戸:イヤです! 金を……キンかカネをもらえるまでは絶対に上げません!!
お金をー……私にーお金をくださーい! あーい、うぉーんと、もあー、まにー!

宇都宮:あー……引き下がるまで罵倒したいところだけど、ゆりあの本当のお母さんだから強く言えないのがもどかしい…。
    ゆりあ、部屋に戻ってなさい。お母さん、めんどくさい人に絡まれちゃったみたい。

 水戸:どうして、ですか……。どうして育ての親はここまで幸せ家族を満喫してるのに、
    産みの親は血反吐吐いて泥水を啜るような思いをしなくちゃいけないんですか……。うぅ…。

宇都宮:……何かワケアリみたいね……よかったら聞かせてくれる?

 水戸:はい……。あれは、11年前の冬の日のことです…。

宇都宮:ゆりあがまだあなたと一緒にいた頃ね…。

 水戸:朝起きたら、家が燃えていました。

宇都宮:もうおかしい。

 水戸:いやあ……家ってこんな簡単に燃えるんだなーって思いましたよ。

宇都宮:あの、あなたはその時…火中にいたのよね? 起きたらってことは、そうよね?

 水戸:何もかも失った私だけど、思っていたよりすぐに前向きになれました。だって、一番大切なものは…すぐそばにいたんだもの…。

宇都宮:説明を求める。感傷に浸ってるとこ悪いけど、状況がまるで掴めないわ。

 水戸:だけど、ゆりあ以外の全てを失った私に突き付けられた現実は残酷でした。
    お酒を飲む金が無い。タバコを買う金が無い。パチンコを打つ金が無い。

宇都宮:甘えんなクズアマ。何が血反吐吐いて泥水啜る思いよ。何が嗜好品買えないくらいで残酷な現実よ。

 水戸:自分のため、ゆりあのため、そしてなによりパチンコのために私は馬車馬のように働きました。

宇都宮:順番がおかしいのはデフォルトかな?

 水戸:朝は原付に乗ってお酒を注いで、昼は弁当屋で新聞を配って、夜はキャバクラでイカフライを揚げました。

宇都宮:順番がズレてるのもデフォルトかな?

 水戸:朝に5時間働いて、昼9時間働いて、夜に6時間働いて、睡眠時間はたったの3時間。そんな生活が長く続くはずもありません。

宇都宮: 1時間が時空の狭間に消えたわ。

 水戸:昼夜を問わない激務に、体のあちこちが悲鳴をあげました。肝臓が、腎臓が、心臓が……徐々に病魔に蝕まれていきました。

宇都宮:めちゃくちゃ大事な器官から蝕まれてるけど大丈夫なの? あ、大丈夫なのよね、今生きてるもの。

 水戸:こんな…今の私じゃ娘を幸せに出来ない…。だから、私はゆりあを孤児院に預ける事にしたんです…。
    顔も名前も分からない誰かの下でもいい。ゆりあさえ幸せになってくれたら……それが私の願いだったんです…。

宇都宮:…………。

 水戸:というわけで、こんな可哀想な私に…100万円恵んでくれませんか…?(土下座)

宇都宮:えーっと…………今の話は、真実なの?

 水戸:…………ごめんなさい。一カ所だけ、嘘をつきました。

宇都宮:え、一カ所だけ!? あれだけあって、一カ所だけなの? どこよ?

 水戸:……家が燃えてたってのは、ちょっと盛りました。

宇都宮:あー…………そうよね、いきなりおかしかったもの。で、本当は?

 水戸:朝起きたら、家が焼け落ちてました。

宇都宮:事後だったわ。 より悲惨だったわ。 そして朝起きた時の状況がより見えなくなったわ。

 水戸:いやあ……冬の日差しって思ってたより眩しいんだなーって思いましたよ。

宇都宮:あなたもあなたで呑気過ぎない? 普通家が無くなってたらもっと気が動転するはずよ。

 水戸:それからはもう…………思い出したくも無いような地獄の日々で……。
    せめて……せめて死ぬ前にもう一度だけ、ゆりあに会いたいと思って……
    なけなしの金で探偵を雇って、ここがゆりあを引き取ってくれた家だと知りました。

宇都宮:そうなんですか……。あなた…ぶっちゃけドグサレ根性のクズ人間ですけど、根っこの部分はいいお母さんなんですね。

 水戸:およよ……およよよ……。

宇都宮:…………コレ、よかったら使って下さい。

 水戸:こ、これは……一万円札! すごい…5年ぶりに手にしました!!

宇都宮:あなたはゆりあの産みの母だから、特別ですよ? これで、今日のところはお引き取り願えませんか…?

 水戸:(わくわくわくわく)

宇都宮:あの。

 水戸:(もっと欲しいもっと欲しいもっと欲しい)

宇都宮:滲み出た何かが私に訴えかけてる気がするんですが、気のせいですか?

 水戸:(もう一万…もう一万…もう一万…もう一万…)

宇都宮:…………はい。

 水戸:わぁい!二万円! これで3ヶ月は遊んで暮らせます!ありがとうございます!

宇都宮:もういいですよね? これで今日のところは、

 水戸:(三万円!三万円!三万円!三万円!)

宇都宮:いい加減にしなさいよ銭ゲバ土下座女。もういくら懇願してもお金はあげないわ。声に出さないのがタチ悪い事この上ない。

 水戸:これでも誠意が足りないのなら、どうぞ遠慮なくカレーをぶっかけてください!服の汚れが落ちなくても、ニオイがとれなくても気にしません!

宇都宮:どっからカレー出てきたのよ。だいたい今晩はお刺身よ。いやどうでもいいわ。

 水戸:名前のある食べ物なら地面に零れても一滴残らずいただきますから!

宇都宮:しかも食べる気なのね。一体どれだけ困窮してるのよ…。

 水戸:どうか味のついた食べ物を……人間が食べるために作られた食べ物を私に…。

宇都宮:…………上がって。

 水戸:え…?

宇都宮:どうせご飯もろくに食べてないんでしょ? ご馳走するから、上がりなさいよ。

 水戸:いいんですか!? 私が…自然の恵みを口にしてもいいんですか!?

宇都宮:あなた本当に普段何食べてんのよ……。あなたはゆりあの産みの母だから、特別よ。
    ただし。食べたらすぐ帰ってちょうだい。

 水戸:感謝です…感謝!

宇都宮:とりあえず空いてるイスに座って。色々聞きたい事もあるし。
……ちょうどいいわ、ゆりあー。ご飯できたよー。

 前橋:もう食ってるよー。

宇都宮:あら、そうなの。早いわねー。

 前橋:ソースとってー。

宇都宮:そのくらい自分で取りなさい








    えっ



    あんた誰よ?????

 前橋:あたし?

宇都宮:そう!そこで勝手に人の家の食卓で何食わぬ顔して飯食ってるあんた!!

 前橋:あ、はじめまして! あたし、ゆりあちゃんのお母さんだよ!

宇都宮:何人目よ! さっきといい今といい!お母さんは私よ!

 水戸:あらー!あなたもゆりあちゃんのお母さんなんですか?

 前橋:え? あなたも? やだー奇遇じゃーん!

宇都宮:待って待って! そこ! 母親が母親の前で母親を増やさない!
    っていうか…あんた本当に誰なの!?

 前橋:え、ホントに知らないんですかー? じゃあコレ言ったらわかるかな?
『宇都宮選手、金メダル獲得おめでとうございます!』

宇都宮:…………あああああ! あの時のアレか!インタビュアーの!! ゆりあが金メダル獲った時の!

 前橋:ぴんぽーん。 アイアム インタビュアー!

宇都宮:そのインタビュアーがなんで母親ヅラしてんのよ!

 前橋:とりあえず、ここはゆりあちゃんのママを主張する流れかなというのを悟って。

宇都宮:そんな流れはないわ! というかあんた、どうやってうちの中に入ったの!?

 前橋:やだなーお母さん。炙ったら溶けるようなガラスじゃカギの意味ないよー?

宇都宮:そもそも炙るなァ!! なんなのよもう!なんでこうも知らない人が勝手に上がり込んでんのよー!

 前橋:ゆりあちゃんの密着取材っつーことで。

宇都宮:密着取材の意味をもいっぺん調べてから出直しなさい! 

 水戸:まあまあ……ゆりあちゃんの知り合いみたいですからいいじゃないですか。

 前橋:あ、そこの優しそうな方のお母さん。

 水戸:……私ですか?

 前橋:あなた、まさか二万円ぽっちもらって満足してないよね?

 水戸:えっ。わ、私はこれだけもらえればもう……

 前橋:あなたがゆりあちゃんを産まなかったら、この女がゆりあちゃんを育てる事もなかったんだよ? だから、あなたが一番偉いんだ!

 水戸:そ、そうですか?

 前橋:そう! あなたはもっとゆりあちゃんが生み出した利益配当を受け取る正当な権利があるの! あなたは、ゆりあちゃんの大株主よ!

 水戸:……えへへ〜、いいですねー利益配当。

宇都宮:これはまずいわ。クズとクズでクズみたいな同盟組み始めた。

 前橋:っつーことでそっちのヒバゴンのメスみたいな顔のお母さん。

宇都宮:? 水戸さん、呼ばれてるわよ?

 水戸:ええーっ!?

 前橋:違う。うつのナントカの方。

宇都宮:「宇都宮」はゆりあの名字でもあるんだけど、なんでちゃんと言えないのかな?

 前橋:あたしに提案があります。今ここには、3人のゆりあちゃんのお母さんがいます。

宇都宮:いねーよ。

 前橋:一人は産みの母、一人は育ての母、一人は…………母! ほら3人!

宇都宮:理由なくして母名乗ってんじゃないわよ。それも本物のお母さん達の前で。

 前橋:ですからここは公平に、3人の母で三等分しよ!

 水戸:そうしましょう!

宇都宮:私が一方的に損してるだけじゃない! やーよ、水戸さんはともかく、あなたはゆりあのお母さんヅラ出来る理由が無いでしょ。

 水戸:えっ、じゃあ私にはゆりあちゃんが稼いだ賞金や報奨金くれるんですね!やったー!

宇都宮:そういう意味じゃない!! あなたも金欲を前面に出すはやめなさい!

 水戸:だって私の産んだ子ですもの。親の金は親の金。子供の金は親の金ですよ?

宇都宮:かつてこれほどまでに最低なジャイアニズムがあったかしら。

 前橋:そーそー!ゆりあちゃんの稼いだお金はお母さん皆のお金なんだよ!

宇都宮:第三者は黙ってなさい。ついこの間ゆりあと出会ったばかりの人がこれ見よがしに便乗して。

 前橋:……ゆりあちゃんにスケートを教えたのは、誰か知ってる?

宇都宮:え…。

 前橋:彼女が不世出の逸材と呼ばれた幼少期から現在まで10年間二人三脚で歩み、
    遠征先ではご飯を作ってあげたり身の回りの世話をしてあげたり、まるで本物のお母さんのように振る舞った影のコーチの存在を。

宇都宮:ま、まさか…

 前橋:そう! それがゆりあちゃんの3人目の母、ニコライ・モロゾフ!

宇都宮:それミキティの男コーチでしょいい加減にしなさい!!!


 

エントリーNO.23    血華美人は愛の華

 

(ざざーん………)

キヨミ:………。

みるく:……キヨミちゃん……3年ぶりだね……わざわざこの浜辺に来てくれてありがとう……。

キヨミ:……うるさい……私は、アンタの顔なんか二度と見たくなかったよ……。

みるく:……やっぱり、まだコウジさんのことを気にしているんだね……。

キヨミ:当たり前でしょ……!?アンタのせいで、兄貴は失踪したんだ……!!

みるく:キヨミちゃん……違うの、アレは……。

キヨミ:違うもんか、アンタが兄貴に別れを切り出した次の日に兄貴は失踪したんだろ!?
    そっから3年間音信不通!流石に気付くよ、兄貴が、もうこの世にいないことくらい!
    それもこれもアンタのせいだ!アンタが兄貴を殺したんだ!!

みるく:……キヨミちゃん……。

翔太郎:(てくてく)いやー、それにしても海が綺麗ないい町ですねー。

キヨミ:親友だと思って兄貴を任せたのが間違いだった、アンタに会わせなければ……!!
    アンタが東京に進学しても、私は兄貴のこととアンタへの憎しみを忘れたことは無かった!
    用件あるならさっさと言ってよ……私は、アンタのことが殺したいほど憎いんだ……!!

みるく:キヨミちゃん……私はそのことで言わなきゃいけないことがあって戻ってきたの……。

キヨミ:何よ……今更何言ったって許さない……兄貴はもう帰ってこないんだから……!!

翔太郎:(てくてく)僕、海が大好きなんですよ!仮に海が女性なら絶対美女ですよね!
    一人称はわらわでさ!「人間は我の中に浮かんでいればよいのじゃ」つってさ!
    ひゃー!海に抱かれたーい!もしくは海を抱いてやりたーい!

みるく:……コウジさんは……生きてる……!!

キヨミ:……え……っ!!?

翔太郎:いや、もうそれだけじゃこの海へのパトスは収まらない!海になりたい!
    生まれ変わったら海になりたい!そして汚染に心痛めたい!
    もしくはジュゴンになりたい!そして自分を人魚と間違えた人間を嘲笑いたい!
    ジュゴーン!!!ジュゴぉぉぉン!!!ジュ、ジュジュゴ、あぁぁぁ―――――っ!!!

みるく:……。

キヨミ:……。

翔太郎:あぁぁぁぁぁ……海、好きぃぃぃぃぃ……!!(恍惚の表情)

みるく:………ごめん……もう私、限界……!!

キヨミ:……そこをなんとか……!!気持ちはわかるけど、そこをなんとか続けて……!!

翔太郎:(恍惚)

みるく:だってすぐそばで海に抱かれたい謎の人が恍惚してんだよ!?
    いつもの私なら「ひゃー!」っつって逃げてるよ!!

キヨミ:確かにいつもの私なら盗んだバイクで逃げ惑うだろうけど……。
    でもここで中断されてもモヤモヤするから……続けて、自分を信じて……!!

みるく:う、うん、みるく頑張り尽くす……。

翔太郎:んっふー……さて、僕の脳内で海が子供を孕んだところで、再出発しましょう。

みるく:聞いて、キヨミちゃん……コウジさんは今、東京の病院にいるの……。

キヨミ:と、東京の病院……!?なんで、兄貴は病気なの……!?

翔太郎:(てくてく)おやおや?あんな浜辺に人がいますよ?ちょいと話しかけてみまひょ!

みるく:キヨミちゃーん、相手方が接触を試みて来たぁ!!

キヨミ:耐えろぉぉぉぉっ!!アイツの存在を認めるなぁぁぁぁぁっ!!

みるく:ムリだよ、この状況であの大変態を無視できるような人はもはや悟りを開いてるよ!

キヨミ:じゃあ今開け!ちょちょいと開いて無我の境地へはばたけ!

みるく:ムリだよぉ、悟りはそんなアバカム感覚で開けないよ!

キヨミ:アンタなら出来るさ!私中学の頃から「コイツ悟り開けそうだなー」って思ってたもん!

みるく:マジで!?私はずっと「キヨミちゃんって耳からきなこ出そうだなー」って思ってたよ!

キヨミ:何だそのインスピレーション!とにかく話進めて、変態が砂浜に足を取られているうちに!!

みるく:イ、イエッサー……!!
    えっと、コウジさんは重病を患っていて、もう長くはないの……!!

キヨミ:そ、そんな……じゃあ今まで何でその状態を知らせなかったの、何で失踪したの!?

翔太郎:あのー、ちょいとすんまそーん。(ポンポン)

みるく:キヨミちゃぁぁん!!肩を叩かれたぁぁぁぁぁっ!!!怖いぃぃぃぃぃっ!!

キヨミ:うおぉぉぉぉぉ悪霊退散ぁぁぁぁぁん!!シリアスから立ち去れぇぇぇぇぇっ!!!

翔太郎:今晩お宅に泊めて貰えません?

みるく:えぇぇぇぇぇ
    えぇぇぇぇぇ
    えぇぇぇぇぇ―――――――――――――――――――――――――っ!!!??

キヨミ:ほぉぉぉぉぉ
    ほぉぉぉぉぉ
    ほぉぉぉぉぉ―――――――――――――――――――――――――ぃ!!!??

翔太郎:お願いしますよぉ、家事でもハッキングでも何でも手伝いますからー。

キヨミ:後者はやる予定ないけど、え、いきなり何!?誰!?誰だ貴様!?

翔太郎:あ、『田舎に泊まりやがれ』って番組なんですけど知ってます?所さんがサイコロ投げてこの町に……。

キヨミ:色んな番組混ざってない!?いや、番組自体は知ってるけど何!?誰だ貴様!!

翔太郎:いや、誰って……ただのジュゴンですよ。(キラーン)

キヨミ:誰だ貴様!
    誰だ貴様!!
    誰なんだ貴様!!!

みるく:……海好き、ハッキング、そんでその声……あーっ!!

キヨミ:え、知ってんの!?散々貶してたこの不審人物が何者かわかるの!?

みるく:そうだ、ずっと聞いたことある声だと思ってたら、この人、歌手のマッコリ翔太郎だ!

キヨミ:コイツ歌手なの!?現時点の情報では汚れ芸人としか思えないんだけど!!

翔太郎:あ、知っててくれたんですか!嬉しくて僕のこめかみから潮水が湧くぜ!

みるく:うわぁ、本物の翔太郎さんだー!生こめかみから潮水が湧くぜー!

キヨミ:ダメだ、未だにイメージは汚れ芸人のままだ!!どんな決めゼリフだ!!

みるく:私翔太郎さんの大ファンなんですぅ!CDもアルバムも全部買いましたぁ!!

キヨミ:そんな人の声をさっきまで大変態として認定してたの?アンタの耳は節穴?

みるく:『泥人形』も『キミは村長の愛人』も『喉が渇いていずれ死ぬ』も全部買いました!

キヨミ:何それ曲名!?まんべんなくキショい!!

翔太郎:ありがとうございます!喜びのあまり俺の耳から潮水が出るぜ!

みるく:キャーッ!かけられたーい!

キヨミ:なんなのこれ!ただキモいよ、ただただキモいよ!

みるく:えっ、ていうかキヨミちゃん、マジで翔太郎さん知らないの!?

キヨミ:知らないよ!!知ってたとしても変質者にカテゴライズされてるよ!

みるく:映画『嵐山ランデヴー』の主題歌『喉が渇いていずれ死ぬ』を歌ってるマッコリ翔太郎さんだよ!?

キヨミ:何1つ知らない!3つくらい出たキーワードを1つも知らない!!

翔太郎:どうも、映画『嵐山ランデヴー』の主題歌『喉が渇いていずれ死ぬ』を歌ってるマッコリ翔太郎です(キラーン)

キヨミ: 誰 だ よ ! ! ど こ の 誰 だ よ ! !

みるく:ああ翔太郎さん、キヨミちゃんが流行に疎くてごめんなさい!あとでキュッとシメときます!

キヨミ:あっという間に敵になったな!?さっきまでの怯えたアンタどこ行った!

翔太郎:アハ、構いませんよ。じゃあ、これから先はお宅で話すとしまして……。

キヨミ:いや待てぇい!!何返答聞かずに泊まる気でいんの!?

翔太郎:あ、寝具は僕のだけで大丈夫です。スタッフさんは近所の民宿で寝ることになってますんで。

キヨミ:そこを心配してるんじゃない!そんな気遣い要らない!

みるく:あ、私は実家から布団一式持ち込むから安心してね。

キヨミ:なんでアンタも泊まろうとしてんだ!みんな中途半端に気を使ってるから腹が立つ!

みるく:しょうがないじゃーん、私の実家は最近知らん外人のたまり場になってるから翔太郎さん泊めらんないしー。

キヨミ:え、そうなの!?だったらこんなとこで耳から潮出す奴と戯れてる場合じゃなくない!?

みるく:今は実家はどうでもいいの、キヨミちゃんに真実を伝えなきゃ!

キヨミ:予期せぬタイミングでシリアスに戻ってきた!私もう冒頭の憎悪を保ててないよ!

翔太郎:ああぁぁぁぁぁ……海がマリッジブルーになっちゃったよぉぉぉぉぉ……。(恍惚)

キヨミ:アンタちょっと目ぇ離したうちにどうなっちゃってんだ!!
    すいません、歌手か知らないですけど、今私達それどころじゃないんです。

翔太郎:それどころじゃないと言いますと……ベイブレード対決ですか?

キヨミ:アンタの価値観小学生レベルか!
    とにかく今は相手にしてやんないんで、他当たって貰えます?

みるく:えー!?翔太郎さん泊めないとか、近代稀に見る愚か者だよー!?

キヨミ:うるさい裏切り者!とにかく、すいませんがよそを当たってください。この町から出ていってください。

翔太郎:それは困りますよ。だって僕今まで29人に宿泊交渉断られてんですもん。

キヨミ:そんなに!?アンタ爆裂に嫌われてるんじゃないですか!?

翔太郎:何故か僕が近付くとみんな『ひゃー!』っつって逃げちゃうんですよね。

キヨミ:良かった、この町のみんなは大体正常だ!

みるく:翔太郎さんに話しかけてもらって『ひゃー!』っつって逃げるなんて、とんだうつけものですね!ぷんすか!

キヨミ:アンタがやろうとしていたことだよ。アンタが一番の大うつけだよ。

翔太郎:とにかく泊めてくださいよ、これ以上宿泊拒否されたらディレクターが責任とって切腹しなきゃなんないんです!

キヨミ:武士かよ!うわマジだ、後ろでエラそうなおじさんが白装束で覚悟決めてる!

みるく:ハッ!あのおじさん、『コオロギみのるのしゃにむにやりまっせ!』でお馴染み、花小金井ディレクターだ!

キヨミ:また知らない言葉が!アンタさては業界通だな!?

みるく:あ、じゃああれは知ってるでしょう!?『ミシシッピなぎさの切り刻んでみました』!あれのディレクター!

キヨミ:やめろぉ!!これ以上謎のタレント名を覚えさせるなぁ!!

翔太郎:お願いしますよ、自宅にディレクターの首が届いてもいいんですか!?

キヨミ:もはや脅しじゃん!!アンタ狂気しか持ってないよ!!

翔太郎:ディレクターだけじゃ不満なら、コオロギみのるとミシシッピなぎさの首もつけましょう!!

キヨミ:もう事件じゃん!!昨今のテレビ業界そんなに殺伐としてんの!?

翔太郎:(恍惚)

キヨミ:逐一恍惚すんな!コイツさてはサイコパスだな!?
    わ、わかりましたよ……一晩くらいなら……。

翔太郎:マジっすか!?やりました!いきなり交渉成立です!

キヨミ:29人に断られてんでしょ?何を編集で無かったことにしようとしてるんですか。

みるく:こうしてキヨミの家に泊まることとなったみるくと翔太郎。これが2人の愛の始まりだった……!!

キヨミ:奇妙なナレーションを付けるな!それより、翔太郎さんでしたっけ?

翔太郎:はい、マッコリ翔太郎です。『とっとこハム太郎』と同じリズムで呼んでください。

キヨミ:知りませんって!あの、家には連れてきますけど、私達今大事な話してるんですよ。

翔太郎:大事な話というと、ポケモン交換……。

キヨミ:子供の価値観を出さない!とにかく話が終わるまで、待っててもらえますか?

翔太郎:わかりました、海と俺の結婚生活が2年目に突入したらと妄想しながら待ってます。

キヨミ:黙って待ってて!?はぁ……みるく、続き話してもらえる……?

みるく:うん。ひょんなことから同じ部屋に泊まることとなったみるくと翔太郎。すると翔太郎のこめかみから……。

キヨミ:脳内夢小説の続きじゃない!兄貴の話!!

みるく:そしてそれを見ていたキヨミちゃんの耳からきなこが……。

キヨミ:噴き出さないから、噴き出せないから!頼むから話進めてよ!!

みるく:ああ、コウジさんね。どこまで話したっけ?底なし沼には意外と底があるって話だっけ?

キヨミ:そんな話導入すらしてないよ!
    兄貴が長くないって話だよ、忘れてるかもだけど私アンタ憎み倒してんだよ!?

みるく:ああメンゴメンゴ、こっからシリアスに戻るから。

キヨミ:頼むよ、ちゃんとしないとアンタのSuica燃やすぞ……。
    で、何で兄貴は急に失踪したの……。

みるく:うん……コウジさんの病気は3年前から進行してた……。
    コウジさんは弱っていく自分をキヨミちゃんに見せたくなかったんだよ……。

キヨミ:なっ、どういうこと……!?兄貴は、兄貴はそんなに私が嫌いなの……!?

翔太郎:なぁ海……波太郎も育ってきたし、そろそろ2人目作らないか……?
    あ、波太郎ってのは俺と海の子供の名前です。ここテロップ入れてね。

るく:逆だよ……コウジさんはキヨミちゃんが好きなんだよ!兄妹とか関係なく!!

キヨミ:えっ……!?

翔太郎:なぁ、いいだろ……俺達の愛で日本の領海を7千万海里まで広げようぜ……。
    「クスッ、お主はいつだって強引じゃのう……いいよ、わらわの中に潜って……!!」
    と、ここでBGM!聞いてください、『喉が乾いていずれ死ぬ』!ザブーン!!

みるく:その感情を殺すために彼は私と付き合った、でも想いは消せなかった!

翔太郎:嗚呼アカシアの木の下ー♪手を取り歌いだしー♪
    僕らは肉を食うー♪血となれ肉となれー♪

みるく:だから私から別れを切り出した、そうしたら彼は病気だって姿を消したいって言ってきた。

翔太郎:嗚呼この世のスピードはー♪速くて進んでてー♪
    僕らはついてけなーい♪遅くて止まっててー♪

みるく:コウジさんは病気の姿を見せないため、そしてキヨミちゃんへの想いを消すために失踪したの……!!

翔太郎:世界なんて♪不愉快で♪不可解で♪痛快で♪
    息苦しくて♪気持ち良くて♪皮膚がただれて死ーにかけるぅー♪

みるく:これがその病院の住所……お願いキヨミちゃん、コウジさんに会ってきて……!!

キヨミ:そ、そんな……兄貴が、兄貴が、私を……!!

翔太郎:嗚呼romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪
    romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪
    romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪
    romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪romantic metal♪
    イェイイェイフォウフォウタラッタッタラッタタラッター♪(恍惚)

キヨミ:うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!
    空気読めやぁぁぁぁぁとっとこハム太郎ぉぉぉぉぉっ!!

翔太郎:嗚呼ドレミファのソラシドー♪

キヨミ:2番に突入すんな!何か歌詞が絶妙に脳にこびりつくんだよ!!
    何が一番こびりつくってサビだよ!何だあのromantic metalの無限ループ!

翔太郎:ふぅー……どうでした?「喉が渇いていずれ死ぬ」

キヨミ:そのタイトルも歌詞中に出ねえし!つーか皮膚がただれて死にかけてたよ!?

翔太郎:作詞コオロギみのる、作曲ミシシッピなぎさ。

キヨミ:そいつらが作った曲かよ!!どんだけエンタメ業界そいつらに支配されてんだ!!

みるく:ああ……!!翔太郎さんの生歌聴けて耳から潮水が出そう……!!(恍惚)

キヨミ:戻ってきてみるく!シリアスの最高潮だったんだからやり通して!

みるく:そんなこと言ってー、キヨミちゃんも感激のあまり耳から……。

キヨミ:きなこ出ないよ!アンタ切り替えの速度が速すぎるんだよ!!

翔太郎:さて、歌も終わったところで早速お宅に……。

キヨミ:行かせないからな!?この混沌として流れのまま家には招けないからな!?

みるく:それじゃあ行きましょう!せーのっ!(ぴょーん)

キヨミ:ジャンプしたらワープみたいな演出無いから!テレビを理解したつもりになるな!

翔太郎:もう、怒りすぎでしょう!そんなに怒ってたら耳から岩出ますよ!?

キヨミ:なんなのそれ!?アンタミュージシャンとして不必要な引き出し多すぎじゃない!?

翔太郎:あーん!!もういいですよ、泊めてくれなくて結構ですよ!!

キヨミ:ハァ!?アンタが泊めろっつったんでしょ、どうしたいのよ!!

翔太郎:俺を泊めるんじゃなくて、アンタが病院に泊まって来いっつってんだよ!!

キヨミ: ! ! !

みるく: ! ! !

翔太郎:話は全て聞かせてもらったよ!波太郎が産まれたあたりから聞かせてもらったよ!

キヨミ:いつだよ……いつの間にか2年目に飛んでたからわかんないよ……。

翔太郎:こちとら業界人さ……一般の方を強引に引き止めるつもりは無いさ……。
    早く行けよ……その兄貴とやらにとって、アンタは海なんだから……!!

キヨミ:とっとこハム太郎……!!ありがとう、CD買うよ!!(ダダダ)

翔太郎:今度ブルーレイも出るからよろしくー!!

みるく:……翔太郎さん……。

翔太郎:ハァ、結局名前覚えてくれなかったな……まぁいいや、俺には海と波太郎とさざな美がいるから……。
    あ、さざな美ってのは2人目の子供ね。テロップ入れてね。

みるく:翔太郎さん、いいんですか……?ディレクターが青ざめてますけど……。

翔太郎:フッ、いいんだよ、田舎に泊まることは出来なかったけど……。
    都会には無い、止まらない愛情を見ることが出来たから……!!

みるく:……翔太郎さん……!!

翔太郎:フッ……ゴメンねディレクター……31人目を探すから刀から手を離しなよ……。

みるく:……あの、ファンですけど今のセリフは正直クソダサいと思いました……。

翔太郎:ギャフン!!ショックで俺のこめかみから潮水が出るぜ!!(恍惚) 


 

エントリーNO.24    モダンカメハメハ

 

飯尾:どうも、天の声です。
朝倉:どう転んでも飯尾じゃねーかよ!
飯尾:というわけで、さっそくご覧いただきましょう。
朝倉:スルーかよ!
飯尾:モダンカメハメハのスプリント劇場〜!

「美人妻」
朝倉:飯尾君、結婚したんだって?嫁さんきれいなんだろ?
飯尾:きれいだよ。じゃあ、今度紹介するね。
朝倉:後日。
飯尾:この前話した、俺の奥さん。紹介するね。
奥さん:ジャンボ!
朝倉:アフリカかい!

「はじめてのおつかい」
飯尾:一人でお使いできるかなー?
朝倉:できるできるー。
飯尾:じゃあ、買ってきてほしいもの言うね。まずは、ブブゼラ。
朝倉:なんか、いきなり聞きなれないものでてきたけど。
飯尾:あとは、カカオの実。
朝倉:どこ行かせるつもりだよ!

「面接」
朝倉:じゃあ、次の質問ね。あなたの特技はなんですか?
飯尾:動物を呼ぶことです。
朝倉:動物?
飯尾:ルールルル。
朝倉:北の国からキツネがたくさんやってきたよ!?

「これは僕が求めていた答えではなかった」
朝倉:結局、なんで遅刻したの?
飯尾:朝から雪が降ってたから、始発に乗ろうと思ったら始発が運休で、駅員さんに聞いてみたら、東京行はすべてストップって言ったからあわててタクシーに乗ろうと・・・。
朝倉:約3時間の流れをこと細かく説明するつもりか?

「自分の存在に疑問を感じた瞬間」
飯尾:なんで、僕は友達ができないんだと思う?
朝倉:うるさすぎるからじゃないかな?騒がないほうがいいと思うぞ。
飯尾:後日。
朝倉:言われたとおりにやった・
飯尾:誰も話しかけてくれなくなった・・・。
朝倉:結局何が原因だったんだ?

「トラジャン」
朝倉:大阪行って、阪神のジャンパー買ってもらったんだー。
飯尾:いいな〜。俺だって・・・。
朝倉:東京で買えるわけないだろ。
飯尾:葛飾はどこ?
朝倉:寅さんかよ!

「トラジャン パート2」
朝倉:結局、阪神のジャンパー買えたの?
飯尾:買えてない。
朝倉:じゃあ、一緒に大阪行こうぜ?
飯尾:あ、成田に行きたいんだけど・・・。
朝倉:デトロイトの方のタイガースのジャンパー買おうとしてるな?

「金を貸すなんて言わなきゃよかった」
飯尾:生活費ギリギリだから、お金貸して〜。
朝倉:しょうがないな・・・5万円だけだぞ?
飯尾:後日。
朝倉:じゃあ、この前貸した5万円返して。
飯尾:なんか知らないけど、万馬券当たった〜。
朝倉:お金返ってきたところで、得するのお前じゃないか!

「抗議」
飯尾:セーフ!絶対セーフ!
朝倉:・・・。
飯尾:審判、ちゃんと見てたでしょ?
朝倉:お前の手が邪魔で見えないんだよ!

「抗議 パート2」
朝倉:いってぇ・・・タックルされたんですけど、ファウルはないんですか?
飯尾:無いよ?だって、あれ見て?
朝倉:誰かいる?
飯尾:だって、スタジアムの芝まだ刈ってる最中なんですけど。
朝倉:管理人出てこい!

「ゴルフ」
朝倉:先輩、いいとこ見せてくださいね!
飯尾:任せろ!
朝倉:社長、ナイスショットです・・・あれ?どうしたんですか、結構ボール飛んでいきましたよ?
飯尾:ダメだダメだ!ホールの10分の1しか飛んでない!
朝倉:どんだけ広いんだこのホール!!

「ゴルフ パート2」
朝倉:あまりにも広すぎません?このホール。一体、ここ何ヤードあるんですか?
飯尾:ここ、ヤードじゃ測れないんだよね。
朝倉:測れないんですか?じゃあ・・・どれくらい。
飯尾:100マイル。
朝倉:160キロ!!?

「ゴルフ パート3」
朝倉:160キロって・・・。
飯尾:広いだろ?このホール。
朝倉:でも、さっきの話と総合して考えると、先輩が16キロボールを飛ばしていることに驚きですけどね。

「病気のファンと約束を」
朝倉:そういえば、飯尾君。病気の子供にホームランを打つ約束をしたんだって?
飯尾:あ、はい。
朝倉:ホームランを打って、その子に勇気を与えないとな。
飯尾:そうですね。
朝倉:じゃあ、先に2週間ノーヒットのお前のリハビリをしないとな。

「病気のファンと約束を パート2」
朝倉:うちのチームもチャリティーをする選手が増えたよな。
飯尾:増えましたね〜。
朝倉:社会のためになることをするのはいいことだ。
飯尾:そうですね。
朝倉:でも、うちのチームはチャリティーをしている選手に限って、なんで2軍に降格するんだろうか。
飯尾:それはわかりません。

「僕と契約しても魔法少女にはなれないよ」
朝倉:なんで、お前は遅刻が多いんだ?
飯尾:電車が少ないんですよ。
朝倉:どこから来てるんだ?
飯尾:バスの始発に乗っても、電車の始発には間に合わない場所です。
朝倉:田舎だな・・・。
飯尾:少なくとも、ルーラが使えたらな・・・。
朝倉:現実を見ろ。

「ノロノロ運転」
朝倉:前の車遅いな・・・。
飯尾:後ろに渋滞ができてるんだよ・・・。
朝倉:何で遅いんだろ・・・。
飯尾:ちょっと降りて抗議してくる。
朝倉:数分後。
飯尾:前の車、タイヤバーストしてた。
朝倉:さっさとどけろ〜!

「スピード違反」
朝倉:この通りは直線が続くから、スピード違反が多いからちゃんと監視してろよ。
飯尾:今の車、時速100キロで通過していきました。
朝倉:よし、検挙だ!
飯尾:あ、先輩!
朝倉:どうした?
飯尾:おばあちゃんが抜いていきました!
朝倉:今、どっちに視線をやればいいんだ?

「手術」
飯尾:先輩!手術中にトラブル発生です!
朝倉:どうした!
飯尾:新人が、機械に炭酸飲料こぼして機械という機械すべてストップしました!
朝倉:子供の失敗か!むしろ、なんで手術室に炭酸飲料持ってきてるんだよ!

「手術 パート2」
飯尾:先輩!
朝倉:どうした!
飯尾:ミシンどこにありますか?
朝倉:服縫うつもりか?

「秘められた能力」
朝倉:なんだ、その右腕の包帯は?
飯尾:これはな・・・。
朝倉:くっ・・・俺が想像しているよりものすごい力が・・・。
飯尾:昨日のやけどの跡だ!
朝倉:全治1週間か!

「秘められた能力 パート2」
朝倉:ところで、お前の右腕の包帯はなんだ?
飯尾:ここに、俺の素晴らしい力が眠っているんだよ!
朝倉:うわっ、目の前に巨大な怪物が!
飯尾:俺の腕の包帯をほどいてくれ!
朝倉:何で自分でほどかない・・・って、長い長い長い長い!

「隣に誰か引っ越してきた」
飯尾:昨日、このマンションに引っ越してきた飯尾です。
朝倉:朝倉です。こちらこそよろしくお願いします。ところで、なんでここに?
飯尾:いや〜、昨日事故で・・・。
朝倉:ああ、僕も3年前病気でね。

「ティッシュ配り」
朝倉:あれ?今日は珍しくティッシュ配りやってないな。
飯尾:それ〜!ティッシュだティッシュだ〜!拾え拾え〜!
朝倉:ヘリからかよ!

「ティッシュ配り パート2」
朝倉:今日は空からティッシュ降ってこないだろうな・・・。
飯尾:今日はティッシュがないからお札だ〜!
朝倉:なんで「ええじゃないか運動」なんだよ!

「体力測定」
朝倉:今日は体力測定だ・・・自信ないな・・・。あれ?
飯尾:よいしょ!
朝倉:あの人、垂直跳びすごい高いな・・・。
飯尾:いてててて・・・。
朝倉:そして、調子のった末の肉離れである。

「分配作業」
朝倉:あれ?何やってるんですか?
飯尾:見てわかんない?分配作業だよ。
朝倉:いや・・・そのまねをしてるようにしか見えないんですが・・・。
飯尾:ありを5つの巣に均等に分けてるんだよ。
朝倉:わかりづらい!

「書斎の模様替え」
朝倉:お父さん、入るよ〜。
飯尾:すまん、出れない。
朝倉:本棚で部屋を囲んだな?

「新作ゲーム」
朝倉:よし、新作ゲーム買ったから、早速やってみよう。あれ?起動しないぞ?不良品かな・・・?
飯尾:ピンポーン。
朝倉:どちらさま?
飯尾:そのゲームの主人公です。
朝倉:仕事しろ!

「歌舞伎」
朝倉:歌舞伎って初めてだからな・・・。あれ?あの人、白粉だけ?
飯尾:美白は最高ですよ〜。
朝倉:鈴木その子か!

「桃太郎」
朝倉:桃太郎さん、桃太郎さん。お腰についたきび団子、一つ私に下さいな。
飯尾:きび団子がほしければ、俺の壁を突破してからにしろ!
朝倉:お前は誰だ!?
飯尾:アイスホッケー男子日本代表ゴールキーパー、福藤です。
朝倉:誰だよ!

「後悔先に立たず」
朝倉:くそ・・・今回のテスト悪かった・・・ちゃんと勉強してればこんなことにならなかったのに・・・。
飯尾:くっ・・・。
朝倉:お前もか?
飯尾:生まれてから、10数年・・・今まで後悔の残る生活しかしてこなかった・・・。
朝倉:お前の回想は聞きたくない。

「セキュリティーシステム」
朝倉:とりあえず、防犯対策のために、自動ロックつけたけど、暗証番号4ケタじゃ不安だな・・・。
飯尾:えっと・・・。
朝倉:あの人自動ロックの暗証番号忘れたのか?
飯尾:暗証番号100ケタはめんどくさいな・・・。
朝倉:セキュリティーばっちりすぎだろ!

朝倉:というわけで、どうでしたでしょうか。
飯尾:うーん。どうなんすかね〜。
朝倉:ん?
飯尾:ここで、ルーラ使って逃げ出したいんだけど・・・。
朝倉:というわけで、閉幕!


 

QQQ

銀沙灘

スライドGARAS

ひろちょび

加点・減点

総合得点

順位

26

15

20

40

107

26位

・「スピード違反」「ティッシュ配り」が状況が浮かんで面白かったです。「病院のファンと約束を」なんかはちょっとした考えオチみたいで良いと思いました。
ただ申し上げにくいのですが、まだ作者さんの発想の飛躍具合に文章力が追い付いていない印象で、半分以上の内容がよく分からなかったです。(QQQ)

・「パート2」とか分けてるのに話が続いてるんだったらショートコントにする必要が全くないような・・・
どうしても単発企画に出たかったのかなー、と思うんですけど、さすがにロングコントと言う前置きがしてある大会で
これを出すのはどうもなぁ、と思いました
「ありのを5つに分配」は面白かったです(、)

・×△×?? ????△ ××◎△○ ××○×× △×??× ×△?×× ×?△
150行にショートコントで挑むというその気概は買います。
でも、最低限ボケはちゃんと読み手に伝わるものにしていただきますようお願いします。
一行目の記号の羅列は、一つ目のショートコントから順に善し悪しを記したものですが、?に該当するコントがボケの理解できなかったものです。
「自分の存在に疑問を感じた瞬間」「隣に誰か引っ越してきた」は何が起こってるのかが分かりませんし、
「これは僕が求めていた答えではなかった」「後悔先に立たず」はボケとして見るには、かなり強引ですし、
「トラジャン パート2」「ティッシュ配り」は最後のツッコミを読まないと直前のボケがどういうものか全くわからず不親切です。
そういうショートコントすら成り立ってない物が多々あっては、かなり厳しいです。
しかし「ゴルフ パート3」は、前2つが不発ながらその伏線を活かしたボケがじわじわ面白い良いショートコントでしたし、
「病気のファンと約束を」は2つとも着眼点が珍しいボケだったので、これもまた良いネタでした。
このあたりを参考にして、一先ずボケが成立する事に注意してもう一度作ってみましょう。(銀沙灘)

・ショ、ショ、ショートコントだあああ。いや確かにルールにショートコントはありって書いてあるけどおおおお。
あの、外しまくりでした。
「どっちに視線をやればいいんだ」ぐらいでしたかねえ、良かったの。


「隣に誰か引っ越してきた」
飯尾:昨日、このマンションに引っ越してきた飯尾です。
朝倉:朝倉です。こちらこそよろしくお願いします。ところで、なんでここに?
飯尾:いや〜、昨日事故で・・・。
朝倉:ああ、僕も3年前病気でね。


これに関してはどこがボケでどこがツッコミなのか分からなくて怖いです。凄い怖いです。(スライドGARAS)

・ほぼ全部が全部、「どうしてそういうオチにしたんだろう、そこで落とせたんだろう」という感想でした。
ただ、予想外の方向にボケが向かっていったという意味では、(おそらく狙っていないところで)意表を突きまくっていたんじゃないかとも言えます。
4コマ漫画や動画など、表現媒体次第ではシュールで面白い類のものに出来るのかもしれません。
純粋な笑いとしてこのネタを評価することは出来ないのですが、このネタから得られうるものは多いんじゃないかという気はします。(ひろちょび)

・一度書いたネタを他人が書いたものとして読み直してみましょう。書いている時は夢中になっているから、案外冷静になった時にこそ見えてくるものがあるかもしれませんよ(翔)


エントリーNO.25    炭酸電池

 

たん:(森本レオのような優しい声で)
   休日っていいですよね。
   カーテンの隙間から日が差し込み、
   少し開いた欄間から涼しいそよ風が部屋に入り込んでいた。
   小鳥がさえずり、遠くでは小学生が公園でサッカーボールをして遊んでいる声が聞こえる。
   そんな、ゆったりとした休日の清々しい朝である。




でん:ああ、良く寝た。やっぱ、昨日早く寝たから、すっきり起きれる。 


・・・ビビビーーン!!


・・・ガッシーーーーン!!!!


でん:ん?


たん:ガシーーン!!


でん:ちょっちょっと待って。あれ。動かない。


たん:ガッシーーーーン!!!!


でん:なんだこれ、体が・・・


たん:テッテレーーー!!「寝起き金縛り」!!!

でん:誰だお前。

たん:ふぉふぉふぉふぉ、私は、幽霊だよ。

でん:幽霊?

たん:私は古くからこのアパートに住み着き、各部屋の住民を金縛りにして怖がらせるのさー、ふぉふぉふぉふぉ

でん:いや、じゃあ就寝中にやってくれよ。

たん:は?

でん:だから、なんでこんな清々しい朝に金縛りされなきゃいけねーんだよ

たん:テッテレーーー!!

でん:は?

たん:「寝起き金縛り」!!!

でん:だから、寝起きドッキリみたいに言われても困るわ。

たん:どうだい、体が締め付けられるような感覚。怖いかい?怖いかい?

でん:怖くねえよ。
   そりゃね、昨晩就寝中にね、真夜中の薄暗いアパート。意識が朦朧としている。そして、顔が青白いお前さん。
   という、恐怖条件3連単がしっかり揃っているときに金縛りにあえば、俺だってびびるぐらい怖いよ。
   しかし今は、寝起きの清々しい朝。絶賛、目がギンギン。気分爽快。意識がはっきり。こんな時に金縛りにあったって、ただの近所迷惑!!!

たん:なぬ! 俺の顔は?俺の顔は怖いだろ?顔が青白いんだぜ?背筋ゾッとしない?

でん:低血圧でなかなか起きれないジジイだろ。

たん:なぬ!

でん:いつもこんな早朝に金縛りやってんの?

たん:やってるわけないだろ!!!なんでこんな土曜日の朝に金縛りしなきゃいけねーんだよ。サワコの朝じゃなくてサダコの朝かって話だよ。

でん:いま、背筋ゾッとした。

たん:うるさいわ。金縛りだよ?土曜日にやってどうするの? 金曜日に縛らなきゃ、金縛りじゃないじゃん!!!

でん:そこ?!!金縛りの「金」って金曜日の金じゃないだろ。

たん:だから、昨晩の金曜日に俺はお前のベッドへやってきたさ。

でん:ほう。

たん:白い袋担いでやってきたさ。

でん:サンタクロースかよ。白い袋いらねーだろ。なに入ってんだよ。

たん:砂錘りだよ!

でん:すなおもり?

たん:人間の上にいっぱい砂を詰めた袋のっけるんだよ。

でん:そうやって人間の体動かなくしてんの?!原始的だな。

たん:でな、金縛りというのは夢を見ている時にやるのが幽霊界では常識なんだよ。

でん:人間に金縛りしようって時点で非常識だよ・・・。

たん:はい、ここでいきなり問題です。夢を見るのは、レム睡眠、ノンレム睡眠。どっち?

でん:レム睡眠。

たん:ピンポンピンポン!

でん:やった。

たん:正解したあなたには、「おやすみ前に塗るだけで鼻呼吸が楽になる薬」どうぞ。

でん:ありがとうございます。快適な睡眠を推薦してくるなら、金縛りなんぞ止めちまえ・・・。

たん:夢はレム睡眠の時に見ると言われています。つまり、私は君がレム睡眠になる時をじっと待ってなきゃならないのです!

でん:最初と大分キャラが変わったのは気のせいかな・・・。

たん:しかーし!君は、昨晩ノンレム睡眠で一夜を過ごしたのであります!よって、金縛りをする機会が無かった。そういうわけでございます。ユーアンダースタンド?

でん:なるほど。じゃあ、諦めれば良くね?!

たん:ほへ?金縛りをやらないで帰るだと??? そんなの絶対、幽霊界では許されません。金縛りをやらないで帰るなんて、江戸時代でいったら切腹ものですよ。

でん:幽霊が切腹の例えだしたのは間違いだったな・・・。

たん:こっちは金縛りを死ぬ気でやってんだよ!

でん:その前にしっかり成仏してくれよ・・・。

たん:おい、お前さっきからぶつぶつぶつうるさいぞ。寝言は寝てる時だけで十分。

でん:あ、、ってことはお前、俺が寝ている間ずっとここにいたの。

たん:いたよ。昨日寝付いてからずーっといた。だから寝言もしっかり聞いてた。

でん:うわー、なんかそれ思い浮かべたら急に鳥肌立って来た。おれ、寝言何言ってた?

たん:「ヘルマンヘッセに会いたい」

でん:ほうほう。確かに、今日の夢にヘルマンヘッセ出てきたわ。

たん:あと、「やめて!やめてよ!スンドゥプまみれのトイプードル!」って言ってた。

でん:確かに、スンドゥプまみれになってたトイプードルが俺の頭の上で楽しそうにサンバ踊ってた夢みたわ。

たん:なんだよ、その夢!見てみたわ。

でん:ってか、俺夢見てるけど。

たん:・・・。

でん:完全にレム睡眠してるけど。

たん:しくじったね・・・。ユーアンダースタンド?

でん:お前が理解してねーよ。

たん:・・・実は途中寝ちゃってね。

でん:ダメじゃん。

たん:年末年始、急がしくてね。初詣とかで。

でん:幽霊が初詣・・・。何しに行くの。

たん:おみくじ引いたり、お賽銭投げたり、屋台を通りついでに置いてあるチョコバナナぺろぺろして帰る。

でん:おい、最後余計なことすんな! お前死人でしょ?おみくじ引いてどうすんだよ。

たん:死人だって今年の運勢知りたいよ。

でん:不運なことしかないだろ。おみくじ、何だったの?

たん:末吉。

でん:いつになっても運が開ける気がしないよ。

たん:待人 焦るべからず。必ず来る。

でん:誰も待ってない。

たん:転居 控えるべし。

でん:住民としては是非とも出ていってほしい。

たん:争事 のちに恨みあり

でん:それ、お前やろ。

たん:そんなこんなで、本年もよろしくお願いします。

でん:どのタイミングで新年度の挨拶してんの。まず、じゃあ金縛り解いてくれよ。俺、さっきの話のくだりを終始、ビシッと気をつけで聞いてたんだぜ。

たん:待て待て。焦るべからず。

でん:おみくじみたいな喋り方イラっとくるからよせ。頼む、今日、休日なんだよ。早起きして、目が冴えてるうちにやりたいこといっぱいあるんだよ。

たん:休日っていいですよね。・・・カーテンの隙間から日が差し込み、少し開いた欄間かr

でん:ちょ!寝起き前に耳元で聞こえた朗読みたいなやつ、貴様か!!

たん:ええ

でん:そういえば今日、変な前ふりみたいなので起きたような気がしたんだよ。

たん:どうも。いいお目覚めでした?

でん:・・・あんま覚えてないわ。けど、めっちゃ声が森本レオだった。

たん:でしょ。大分練習したんですよ。森本レオの声マネ。

でん:あら、幽霊も暇なのね。

たん:暇・・・?うおおおおおおおおおおお!!!!

でん:えええ。

たん:ガシーーン!!

でん:うげえええええ。

たん:私の気に障るこというとこうします。

でん:おい、金縛りをいいように使うな。

たん:ガシーーン!!

でん:うげええええ。

たん:ガシーーン!!(森本レオ風に)

でん:うげえええ。って、声マネ披露しなくていい。

たん:森本レオ風金縛りをお届けしました。

でん:いいよ、もうさっさと隣の部屋行って違う人金縛りにしてきてよ。

たん:ランプの精じゃないんだから、ご主人様の命令なんでも聞くと思うなよ。

でん:ご主人様、ベッドの上でカチンコチンだけど大丈夫?

たん:お前をご主人様と思った覚えはない。

でん:めんどくせえ。

たん:いいか、俺はこのアパートに住み着いてる幽霊!そして、お前はその幽霊に取り憑かれてる人間。

でん:俺、明らか取り憑かれてねーだろ。完全に目の前に立ってるじゃん。取り憑かれるっていうのは、アレだろ?俺の魂にお前が入り込むっていう現象だろ?

たん:人間からは幽霊が自分の魂に入り込まれるっていう感覚かもしれんよ。でも、幽霊側からしてみれば、取り憑くっていう行為は、そう簡単な事じゃないんだ!!

でん:そう簡単に取り憑かれたら困るわ。ってか、いつごろから住み着いたの?

たん:このおんぼろアパートが出来た日からだよ

でん:え。

たん:俺死んでから、ずっとホームレスでさ。どこか住めるアパート探してたんだけど全く見つからなくて。
   そんで毎日、ふらふら彷徨ってたらさ、この新しい新築アパート見つけて。もうここしかないって決めた。

でん:就活真っ最中のフリーターじゃないんだから。死んだら家とかいらないだろ。

たん:いるわ!公園で段ボール敷いて寝てる幽霊見たことある?

でん:無い。ってか霊感による。

たん:公園にいたってやることないよ。動物の形状してて動物の腰辺りに座って前後にぐにょんぐにょんして遊ぶ遊具をひたすらやることしかできない。

でん:ああ、たまに人居ないのにその遊具がカタカタカタカタ動いてるのって、ホームレス幽霊のせいか。

たん:あの遊具名前なんて言うんだ?

でん:知らないよ

たん:あれ、ぐにょんぐにょんしすぎだろ。下の砂場に髪の毛擦るぐらい、ぐにょんぐにょんするよな、アレ。

でん:どーでもいいだろ、そんな話。俺の体、今カチンカチンの硬直状態なんだから。

たん:しかし、アレ、ぐにょんぐにょん、

でん:うるせー!!!!!!

たん:ガシーーン!!

でん:うげええええ!!!!

たん:どうだ、懲りたか?

でん:いや、なんでお仕置きみたいになってんの?怖がらせるためだったでしょ初め。金縛りのコンセプト変わりすぎだよ。

たん:つまり、俺がこのアパートのどの住民よりも住み着いてるわけ。

でん:あそう。

たん:大家さんも霊感あってね、もう顔見知りだし、信頼されてんのよ。

でん:ここの大家どうかしてる。

たん:まあ、これが本当の「お墨付き」ってか。

でん:やっぱり、背筋のゾクゾク感、金縛りより効果抜群だよ。

たん:幽霊ジョークでした。・・・ユーアンダースタンド?

でん:あの、あなたの経歴はとても理解したので、そろそろマジで金縛り解いてもらえる?もうそうこうしてるうちに、昼になるから。

たん:はいはい。解きますよ、解きます。解けばいいんでしょ。

でん:ふて腐れんなよ。

たん:よし、じゃあ解くわ。

でん:うん

たん:ぐにょんぐにょん!!

でん:あ、解けた。ってか、金縛り解く合図それかよ。

たん:はぁ・・・。全然怖がらなかったなー。

でん:当たり前だよ。寝起きやったからだよ。

たん:幽霊、哀しい。

でん:ざんねんだね。

たん:これこそ、「哀縛り」ってか。

でん:ガシーーン!! ・・・解いてくれる?


 

QQQ

銀沙灘

スライドGARAS

ひろちょび

加点・減点

総合得点

順位

36

23

57

36

53

60

+40

305

21位

・最初から住人が幽霊に対し上から目線だった為か、後半立場が逆転してからはただ理不尽な目に遇わされる可哀想な構図になっていて、イマイチ笑いにくかったです。
最初は幽霊を強気にさせて置いて、後々立場を逆転させた方が後々金縛り界の大変さが明かされると同時に幽霊にも感情移入出来て、自然に笑わせやすくなるのではと思いました。
あえてこの関係性を通すとなると、何かしらもうひとふた捻り必要な気がします。(QQQ)

・「年末年始忙しかった」が取ってつけた展開に見えました。1月上旬の話だったとか知らないし、なんなら清々しい朝って言ってるから麗らかな春かと思ったし・・・
最初の「寝起きに金縛り」がピークでちょっと下がって「俺夢見てるじゃん」の部分で他はそんなにハマりませんでした
うーん、幽霊にかけたボケが色んなバリエーションであるんですけどもどれも既視感があるというかなんというか・・・(、)

・ぐにょんぐにょん、いいですねー。
ここまで朝に金縛りする幽霊とされる住人という設定を上手く扱えていない、
もとい、この特殊な設定を活かせないまま進めていたんですが、
このフレーズがきっかけで一気に世界観が広がった気がします。意外なことに。
直後にすぐ掘り下げたのもまたグッドですが、もう少しぐにょんぐにょんの登場が早ければ…と悔やまれます。
もしくは、これに匹敵するようなキラーフレーズがもう一つあればなあ、と。
特に中盤のボケがどれも薄い気がしたので、ここを強化する必要があると思います。(銀沙灘)

・2014年に「なぬ!」って言葉が出てくるとは思わなかった。そしてそれにちょっと笑うとは思わなかった。

コント自体はひねり過ぎた感じがしました。
いや、『寝起き金縛り』という設定自体は分かりやすいとは思うんですが、
その『寝起き金縛り』という設定の内でしかボケられていない、そして金縛りではなく『寝起き金縛り』であることによって更にボケの視野が
狭くなってしまって、ちっちゃい箱の中で精いっぱいボケてる、という感じがしました。

「ヘルマンヘッセ」「スンドゥブまみれのトイプードル」も狙い過ぎかなあ。
「ってか霊感による。」はよかったです。(スライドGARAS)

・ちょっと全体的にボケがベタに見えてしまいました。ちょい勢い頼りでもあったかなぁ、と。
良さそうなフレーズは多かったので、なんとかもう一歩突き抜けてほしいです。
設定自体も悪くなかったのですが、もう少し面白さを狙って作り込んでも良いんじゃないかと思います。(ひろちょび)

・全体的に薄いですね。ボケもツッコミも展開も浮き足立っている感じがして惜しいです。センスは誰しもが認めるはずですし、もっと書けるはずです(翔)


エントリーNO.26    アイビーシーコーポレーション

 

(ザザ〜ン…ザザ〜ン…)

山門 はぁ…はぁ…!

矢代 山門…もう追い詰めたぞ。大人しく、こっちに来い!!

山門 来るな!一歩でも近づいてみろ!この崖から飛び降りてやる!

矢代 やめろ!そんなことをして何になる!?お前がするべきことは命を絶つことじゃない…罪を償うことだ!!

山門 くっ…!

(タッタッタッタッタ…)

高田 はぁ…!はぁ…!

矢代 あ!ちょっとあんた!こっちに来るな!

山門 な、何だお前!こっちに来るな!!

高田 うるせえ!お前こそどっかに行きやがれ!!

(タッタッタッタッタ…)

矢代 もう一人来た!?

山門 なんだぁてめえら!?

津慈 高田…もう追い詰めたぞ。大人しく、こっちに来い!

高田 来るな!一歩でも近づいてみろ!この崖から飛び降りてやる!

津慈 やめろ!そんなことをして何になる!?お前がするべきことは命を絶つことじゃない…罪を償うことだ!!

高田 くっ…!

矢代 …す、すみません…。

津慈 なんだ取り込み中に!

矢代 いや、こっちも取り込み中…って言うか、私達の方が先にここに来ていたのですが…。

津慈 だからどうした?私は、あそこにいる男を追い詰めたんだ。絶対に逮捕してやる…。

矢代 …あの…私もあの男をこの崖に追い詰めたんですが…。

津慈 …何ぃ!?あの高田の隣にいる男も何かしらの事件の犯人なのか!?

矢代 …えぇー!何これ!?何で別の事件の犯人が同じ崖の上で同じタイミングで追いつめられるんだよ!?

高田 なんだ、あんたも犯罪者か?

山門 そう言うあんたこそ…!

高田・山門 …。(ニヤッ)

矢代 いや、そこで変な連携とるなよ!不敵な笑みを浮かべるな!

津慈 こんな偶然あるのか…まあ、そう言うことなら仕方が無い。おっと、申し遅れた。私は中央署、刑事課の津慈学だ。

矢代 ど、どうも…私は東署の矢代と申します。

高田 高田幹久だ。

山門 山門昌。よろしくな。

矢代 いや、何で犯人同士も自己紹介しちゃってるんだよ…?

津慈 それよりも、今彼らを刺激するのは危ない…慎重に説得するんだ。先に来たのは君たちだから、先攻は君でいい。

矢代 まさかこのシチュエーションで先攻後攻が発生するとは思いませんでしたよ…。

津慈 危険な状態になったらすぐ知らせてくれ。私も応援に駆け付けるから。

矢代 既に危険な状態だとは思いますが…と、とにかく説得を試みなければ…ゴホン!…なあ、何であんなことをしでかしたんだ?

高田 むしゃくしゃしてやった。

矢代 お前じゃねえよ!俺の担当は山門だ!あんたはちょっと待っててくれ!

高田 なんだよ、紛らわしいことしやがって…。

山門 ごめんな、後で思う存分話していいから。

高田 頼むぜ、おい。

高田・山門 …。(ニヤリ)

矢代 そこのつながりを強くしようとするんじゃねえよ!…それよりも山門、どうしてお前は社長を殺した?

高田 え!?殺人しちゃったの!?

山門 ま、まあな…。

高田 うわぁ!怖い!刑事さん助けて!!僕の隣に殺人鬼がいるよぉ!!

矢代 何て都合のいいやつなんだ!

津慈 待て!矢代刑事の担当している犯人に告ぐ!私の犯人から離れるんだ!これ以上罪を重ねるな!

山門 べ、別に殺したりなんかしねえよ…何だよ、仲良くなりかけていたのに…。

矢代 ちょっと凹んでるじゃないか!とにかく殺した理由を話してくれよ!

津慈 単純な野次馬根性で私も聞きたい。

矢代 津慈さんちょっと黙りましょうか!?山門、続けろ!

山門 …あいつは…渡邉社長は会社が背負った多額の借金を俺の親父に背負わせたんだ!親父はそれが原因で首をつったよ!
母親は家を出て、兄弟もどこへ行ったか分からない…俺の家族をめちゃくちゃにしたやつを許せなかったんだよっ!!!!

矢代 …でもな、山門。お前がしたことは決して許されないことなんだ。

高田 えぇ!?それは社長が悪いよ!山門さん全然悪くないよ!

津慈 そうだな…十分酌量の余地があるな。

矢代 お前らうるせえよ!横槍を入れてくるな!…でもな、山門…お前が渡邉社長を殺したことで、渡邉社長の一人息子の仁さんの行方が分からなくなったんだ。

山門 …!

矢代 何でも、その息子さん、お前の高校の同級生らしいじゃないか。私は彼に何度か顔を合わせた。そして、社長の身辺だけでなく、お前が犯人という疑惑が浮上しているのを話したりもした。

山門 …。

矢代 彼は最後までお前の潔白を信じていたよ。「山門がそんなことをするはずが無い」って繰り返していた…なあ、彼に申し訳ないと思わないか?

津慈 …そうだな。このままだと渡邉社長と同じになるぞ。山門くん、自首するんだ!

山門 …仁…。

高田 でも、それ元はと言えば渡邉社長が借金を押し付けた結果だから、息子さんの…仁さん?どうなっても自業自得じゃない?

山門 え?

津慈 何を言うんだ高田!それとこれは別だ!それに、友人のその息子さんは最後まで山門のことを信じていたんだぞ!

高田 でもさぁ!借金を押し付けた事を仁くんは知らないかもしれないんだろ!?それを知ったらどうなるか分からないじゃないか!なあ山門さん!

津慈・高田 俺達、どっちが正しいんだ!?

矢代 黙れよ!!!いい所で余計な事言うんじゃねえよ!!特に高田は黙れよ!

山門 …少し、考えさせてくれ…。

高田 優柔不断だなあ…でも、それだけ山門さん優しいってことですね。

矢代 まあ、人殺してるんだけどな…。

津慈 よし、じゃあ山門が考えている間に、こっちのターンに移りましょうか。

矢代 そんな片手間チックな説得で大丈夫なの?

津慈 なあ、高田…どうしてあんな罪を犯したんだ?

高田 …むしゃくしゃしてやったんだよ。

矢代 …それさっき言ったやつだな…。

津慈 まあ、感情を抑えることができないことは私にだってある。お前の良くなかった所は、その感情が見ず知らずの女性に行った所だ。

高田 …。

津慈 お前のせいで、その女性は本当に苦しんでいる。そりゃあ精神的に参るだろうよ。自分の肌着がある日突然盗まれていたら。

矢代 …ん!?

津慈 お気に入りのパンツやブラジャーが得体のしれない者の手に渡っていると考えたら…

矢代 ちょ、ちょっといいですか?

津慈 何だ!?今は後攻だろうが!横槍を入れるな!

矢代 自分はさっき散々入れたくせに…え?あの人の罪状って…?

津慈 下着泥棒だ。

矢代 …えぇ〜…?なんかガッカリ…。

津慈 何を言う!下着泥棒は立派な犯罪だぞ!

矢代 そうなんですけどぉ…やっぱりショックだわ…なんか明らかにグレードが落ちたっていうか…。

高田 おい!それは1番俺が今気にしているところだ!

矢代 そうだろうなあ…同じフィールドに犯罪者が二人いて、一人は殺人犯で一人は下着泥棒だもの…見劣りするわぁ…。

高田 でもよぉ!俺が盗んだ下着類は全て高級品だったぞ!

矢代 知らねえよぉ…うわぁ…マジでないわぁ…ああいうやつが多分盗撮とか他の余罪も後から分かってくるんだわぁ…。

津慈 むぅ…そんなこと言われると私も急激に冷めてきたな…なんか必死の思いでこの崖の上に追い詰めたのがアホ臭くすら感じるぞ…。

高田 そこまで言う!?と、とにかく俺達は凶悪犯なんだ!なぁ!山門さん!(ニヤッ)

山門 お前と同じにするな。

高田 えぇ!?さっきまであんなに仲良くしてたじゃないか!

山門 そうでもねえよ。言うならば街で偶々同じ服を着てる人を見つけた時の照れ臭さみたいなのが去来してただけだわ。

矢代 その例えどうなんだ?

津慈 ほら、犯罪者から見てもお前の罪状はしょうもないんだよ。追っかけるだけめんどくさいから早く自首してくれ。寧ろそっから飛び降りちゃってもいいから。

矢代 津慈さんいくらなんでも冷めすぎじゃないですか!?一応担当なんだから…!

高田 …少し、考えさせてくれ…。

矢代 うっわ、山門と同じシチュエーションなのに全く台詞に重みが無いじゃないか…ていうか何に対して考えてるんだよ。

津慈 取りあえず、二人が考えているから我々はなぜ警察になったかを語り合おうか。

矢代 嫌ですよ!何でこのタイミングなのさ!?こっちはこっちでつながりを強めようとしてる!?

津慈 だって、二人ともだんまり決め込んじゃってるし。なんだか時間つぶしになるようなものを見つけないと…。

矢代 初対面だけど、あんた警察に向いてねえよ。

(タッタッタッタ…)

増田 はぁ…はぁ…!よ、良かった!まだ来ていないみたいだ…!ってあれ?何で今日に限ってこんなに人がいるんだろう…?

津慈 おぉ!言ってるそばから時間つぶしになりそうな人物の登場!

矢代 そんなこと言ってる場合か!?

山門・高田 な、何だお前!こっちに来るな!!

増田 な、何ですかあなたたちは!僕はこれから人生で1番の勝負に出るんです!邪魔しないでください!

津慈 まあ、落ち着いて。私達は警察だ。私は中央警察署の津慈、こちらは東警察署の矢代さんだ。

矢代 ど、どうも。

山門 山門昌だ。

高田 高田幹久。

矢代 何でお前らまで自己紹介するんだよ?

増田 …ぼ、僕は増田正治って言います。ということは、あの二人は警察じゃないんですか?

矢代 律儀にどうも。あいつらは警察の敵・・・云わば犯罪者だ。危険だからこの場から離れなさい。

津慈 いやいや、ここで増田さんを帰しちゃったら何で時間をつぶせばいいんだよ?

矢代 貴方に国民の血税が払われていると思うとやるせないよ…。

増田 そうは言っても僕も引き下がれません…5日前からこの日に来ることを決めていたんですから!

津慈 何!?我々よりも先にここに来ることを決めていたのか!これは順番を譲るしかないな!

矢代 いや、順番って言うか…そもそも我々もここに追い詰めるって決めてたわけじゃないでしょうに…。

津慈 でも、割り込みだなんて厚かましい真似をするのは良くない。そうだろう?

山門・高田 もちろん。

矢代 あいつら犯罪者のくせにここはモラルがあるんだな…いや、モラルどうこうの話じゃねえけど…。

津慈 と、言うわけだ。我々は君の要件が終わるまで待っているから。

増田 あ、ありがとうございます!

矢代 でも、人生で1番の勝負ってどういうことなんですか?

増田 じ、実は僕…あ!

(スタスタスタ…)

矢代 さらに人が来たぁ…何かそんな予感してたけど。

津慈 あぁ〜、お嬢さん、今順番待ちなんだ。この崖で用件があるなら番号札を…

矢代 番号札何かねえよ!すみません、こちらにはちょっと近づかないでいただきたいのですが…。

美世 どうされたんですか?っていうか誰です?

津慈 申し遅れました。私は中央警察署の津慈、こちらは東警察署の矢代さん、崖の先端にいる二人は犯罪者の山門と高田です。

山門・高田 どうも、犯罪者です。

矢代 流れるように衝撃的な事実を伝えるな!

津慈 そしてこちらが…

美世 …正治…もう来てたのね。そしてこのギャラリーは何?

増田 美世さん!待っていましたよ!あ、周りの方は別件で集まっているので気にしないでください!

津慈 …あ!増田さんのお知り合いでしたか!失礼しました。

矢代 津慈さんどの立ち位置なんですか?ウェイターっぽいよ。

美世 で、こんなところに呼び出して何よ?私も忙しいの。私生活でも災難続きだし、早く用件を話してくれない?

山門 おぉ…強気な姿勢…おっかない女だ。

高田 俺は好みだな。

矢代 聞いてねえよ!犯罪者は黙ってろ!

増田 すみません…ただ、どうしても言っておきたいことがあって…。

美世 …ふぅ〜ん…分かったわ。別れてあげる。

津慈 …えっ?

矢代 いや、何で津慈さんが反応しちゃうのさ!?

増田 な、何を言ってるんですか?

美世 私みたいな女、付き合うの疲れるでしょ?怒ったりすることのない貴方の性格をいいことに好き放題しているんですから。

山門 うわぁ〜、嫌な女…俺生理的に無理だわぁ…。

美世 それに貴方より6つも年上、来月でもう30…もう女としての魅力もない。

高田 そんな事ねえよ…アラサー女性の魅力たるや半端じゃねえよ…!

美世 どうせ他に好きな人が出来たんでしょ?まあ、あなたの容姿なら女なら放っておかないでしょうし。

津慈 いや、男も放っておかないくらいイケメンだぞ?

矢代 いい加減当事者以外は黙ってろよ!そんでちょっと最後の発言に至っては何か怖ぇよ!!

美世 まあ、早く新しい彼女を作って仲良くなさい。それじゃあね。

増田 …バカっ!!!!

矢代・津慈・高田・美世 !!!

山門 …!!!

矢代 何でちょっとリアクション遅れた!?

増田 そんなこと言いに来たんじゃない!貴方はいつだってそうだ!僕の話、少しくらいちゃんと聞いてくださいよ!!!

美世 …じゃあ…じゃあはっきり言いなさいよ!私の事をどう思ってるのよ!?

増田 …こう思ってますよ!傲慢で捻くれていて僕のことをいつでも突っぱねて!それなのにさびしがり屋で怖がりで!!本当は凄く優しいのに厳しく接してきて!甘え下手で口が悪い!!

美世 …。

増田 そんな美世さんを僕は…誰よりも愛しているから…だから!!(パカッ)…僕と…僕と結婚してください!

美世 !

増田 さっき災難続きって言ってたけど、僕が全部守ります!楽しいことも、辛いことも、美世さんとなら…僕は分かち合えます!だから…だからっ!!この指輪…受け取ってください!!

六人 …。

美世 …グスッ…グスッ…待たせすぎだよぉ…バカぁ!!!

増田 …み、美世さん…!

美世 本当に…本当に私でいいの?

増田 貴方以外考えられません!

美世 …私を、お嫁さんにしてください!

増田 …はい!

津慈 …良かったぁ!!

山門 な、涙が止まらねえよお!!

高田 おめでとう!本当におめでとう!!

矢代 この件では流石に黙ってたな…やればできるじゃないか…増田さん、美世さん、おめでとう。でも、こんな人が見てる前で良かったんですか?

増田 あ、ありがとうございます。

美世 まあ、気にするなって言われたし、言われたとおりにしたわ。

矢代 すげえメンタルだな…でも良かった。お幸せに。

高田 …津慈さぁん!!!

津慈 うぉ!どうした高田!?

高田 僕が間違ってました!!自首します!下着泥棒の罪をこれから償っていきます!!

津慈 …高田…分かってくれたか…!

増田 …え?あの人下着泥棒なんですか…ヒクわぁ…。

美世 寧ろこっから飛び降りればいいのに…。

矢代 まあ、そうなるよな…山門、お前はどうする?

山門 ヒック…グスッ…が、崖から飛び降りて…自殺します…!

矢代・津慈・高田・増田・美世 !?

高田 …!?

矢代 何で2回驚いた!?え!?何で!?何で飛び降りるの!?

津慈 急展開すぎる!

高田 山門さん!早まるな!!

美世 どうせ飛べなんてしないでしょ?

増田 美世さん!事情も良く分からないのに煽らないで!

山門 …俺には…俺にはあんな幸せな未来はない!!最後にいいもの見させてもらったぜ…増田さん、美世さん、お幸せになっ!

矢代 やめろぉ!!!

山門 …おりゃ…!?う、うわあぁぁぁぁ!!!!?(ペタン)

矢代 な、何だ?きゅうにへたり込んだりして…?

高田 ど、どうしたんですか山門さん?

山門 が、崖の…下…!

高田 下?…一体何が…?え!?えぇ!?

津慈 ど、どうした高田!?

高田 ひ、人が這い上がってきてます!!!

矢代・津慈・増田・美世 !!!?

矢代 …あ、ここは遅れたりもう1回とかねえのか…いやいや!そんなこと言ってる場合じゃなくて!人が!?

(ガシッガシッドサッ)

渡邉 だ、駄目だったか…!

高田 うわぁ〜!!!血まみれの男が上がってきたあ!!!あんた誰ぇ!?

矢代 あ、あれ!?どっかで見たことがある様な…あ!!仁くん!渡邉社長の息子の仁君じゃないか!!!

山門 仁!!!仁じゃないか!!一体何でこんなところに!?

渡邉 おぅ、山門か…実は…君が俺の親父を殺した犯人かもしれないって言う話を聞いてね…気が付いたらこの崖から飛び降りていたんだ…。

矢代 そうか…行方不明になっていたのは、その事がショックだったから…。

渡邉 でも、この中途半端な高さの崖から飛び降りても死ねなかったから、とりあえずもう1回登ったところさ…。

増田 恐ろしい状況ですね…見ているだけで痛々しい…。

渡邉 上ってくる最中、全部聞いたよ…俺の親父がお前の親父さんに借金を押し付けたことも、矢代さんの言うとおり、お前が犯人って言うことも、高田さんが下着泥棒って言うのも、増田さんと美代さんが結婚するっていうことも…。

矢代 後半2つはこの際どうでもいいんじゃねえか?

津慈 …俺の名前が出てこなかった…。

矢代 それこそどうだっていいわ!!

渡邉 山門…お前のことを別に怒ったりはしないよ…俺の親父は当然の報いを受けたとさえ思える…だから、だからまた…罪を償ったら…また遊ぼうな…お前と俺は、ずっと友達だからな…。

山門 仁…うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!

矢代 山門、仁くんを病院に運ぼう。そこから改めて話を聞くから…。

山門 矢代さん…分かりました…何年かかっても…俺、罪を償います!!

津慈 高田、お前も行くぞ。罪を償い、心を入れ替えるんだ。

高田 …分かりました。

矢代 増田さん、美世さん、飛んだことに巻き込んでしまったね。すまなかった。これから二人でお幸せにな。

増田 何がなんだかよく分からないけど、取りあえず解決したみたいで良かったですね!じゃあ、美世さん行きましょうか!

美世 あ、ちょっと待って…高田さん…だったかしら?

高田 …は、はい?

美世 私、中央町のコーポひまわりって言うアパートに住んでいるの。

高田 はぁ…。

美世 …そこで私の下着を盗まれたんだけど、何か心当たりはない?

高田 えぇ!?確かそのアパートには盗聴器をつけてただけのはずなんだけど!…あ。

全員 …。

矢代 やっぱり余罪あったぁ〜…!